- 117回 A-2
- 117回 A-9
- 117回 A-11
- 117回 A-12
- 117回 A-20
- 117回 A-43
- 117回 A-50
- 117回 A-61
- 117回 A-70
- 117回 A-79
- 117回 A-86
- 117回 B-2
- 117回 B-11
- 117回 B-13
- 117回 B-14
- 117回 B-15
- 117回 B-16
- 117回 B-34
- 117回 B-62
- 117回 B-70
- 117回 B-79
- 117回 B-86
- 117回 C-5
- 117回 C-7
- 117回 C-8
- 117回 C-9
- 117回 C-15
- 117回 C-27
- 117回 C-39
- 117回 C-56
- 117回 C-71
- 117回 C-80
- 117回 D-11
- 117回 D-13
- 117回 D-15
- 117回 D-47
- 117回 D-55
- 117回 D-58
- 117回 D-60
- 116回 A-3
- 116回 A-4
- 116回 A-5
- 116回 A-10
- 116回 A-15
- 116回 A-26
- 116回 A-31
- 116回 A-33
- 116回 A-50
- 116回 A-72
- 116回 A-7
- 116回 A-10
- 116回 A-12
- 116回 A-13
- 116回 B-15
- 116回 B-27
- 116回 B-52
- 116回 B-53
- 116回 B-61
- 116回 C-5
- 116回 C-7
- 116回 C-11
- 116回 C-20
- 116回 C-26
- 116回 C-27
- 116回 C-35
- 116回 C-55
- 116回 C-65
- 116回 C-77
- 116回 C-80
- 116回 D-2
- 116回 D-3
- 116回 D-8
- 116回 D-15
- 116回 D-23
- 116回 D-32
- 116回 D-43
- 116回 D-46
- 116回 D-47
- 116回 D-51
- 116回 D-78
- DH 32回 午前16
- DH 32回 午前18
- DH 32回 午前20
- DH 32回 午前23
- DH 32回 午前25
- DH 32回 午前27
- DH 32回 午前28
- DH 32回 午前31
- DH 32回 午前33
- DH 32回 午前34
- DH 32回 午前63
- DH 32回 午前66
- DH 32回 午前70
- DH 32回 午前72
- DH 32回 午前78
- Dh 32回 午前79
- DH 32回 午前83
- DH 32回 午前34
- DH 32回 午前86
- DH 32回 午前90
- DH 32回 午前96
- DH 32回 午前98
- DH 32回 午後13
- DH 32回 午後16
- DH 32回 午後17
- DH 32回 午後18
- DH 32回 午後20
- DH 32回 午後21
- DH 32回 午後23
- DH 32回 午後25
- DH 32回 午後28
- DH 32回 午前29
- DH 32回 午後30
- DH 32回 午後31
- DH 32回 午後63
- DH 32回 午後65
- DH 32回 午後66
- DH 32回 午後68
- DH 32回 午後73
- DH 32回 午後74
- DH 32回 午後77
- DH 32回 午後79
- DH 32回 午後80
- DH 32回 午後81
- DH 32回 午後83
- DH 32回 午後88
- DH 32回 午後89
- DH 32回 午後90
117回 A-2
地域包括支援センターの設置を規定しているのはどれか。 1 つ選べ。
a 介護保険法
b 健康増進法
c 生活保護法
d 地域保健法
e 老人福祉法
解答:a
解説:
地域包括センターとは介護の相談窓口のことで、業務はこの4つ。介護予防マネジメント、ケアマネジメント支援、支援の相談、権利の養護
117回 A-9
高齢者の医療の確保に関する法律によって規定されている「特定健康診査・特定保健指導」で対策されるのはどれか。 1 つ選べ。
a 大腸癌
b 認知機能低下
c メンタルヘルス
d 慢性閉塞性肺疾患
e メタボリックシンドローム
解答:e
解説:
特定健康診査といえばメタボリックシンドローム!!
117回 A-11
粘膜の消毒に適用できるのはどれか。 1 つ選べ。
a グルタラール
b ポビドンヨード
c 消毒用エタノール
d 次亜塩素酸ナトリウム
e クロルヘキシジングルコン酸塩液
解答:b
解説:
グルタラール⇒めちゃくちゃ強い!
b ポビドンヨードc 消毒用エタノールd 次亜塩素酸ナトリウム この3つは中程度。ポピドンヨードは残留消毒濃度が大きい。うがい薬にもよく用いられる。
クロルヘキシジンは弱い!石鹸の成分。
117回 A-12
Rohrer 指数が 130 である 8 歳の男児の発育状態はどれか。 1 つ選べ。
a やせすぎ
b やせぎみ
c 標 準
d 太りぎみ
e 太りすぎ
解答:c
解説:
ローレル指数=体重÷身長(cm)の3乗×10の7乗
120~140が標準。学童の体格を評価する指数。
a やせすぎ 100以下
b やせぎみ 100~120
c 標 準 120~140
d 太りぎみ 140~160
e 太りすぎ 160以上
20刻みになっている。
117回 A-20
医療法の一部を示す。
( )に入るのはどれか。 1 つ選べ。
a 協 力
b 許 可
c 情 報
d 信 頼
e 理 解
解答:e
解説:
インフォームドコンセントのこと。医療を受ける者とは患者のことを指す。
117回 A-43
トータルヘルスプロモーションプラン〈THP〉の令和 2 年改正において重要とされているのはどれか。 2 つ選べ。
a 定期予防接種の勧奨
b 業務上疾病の早期発見
c 個人から集団への視点の強化
d PDCA サイクルに沿った実施
e 労働者の災害を補償する制度の充実
解答:c d
解説:
THP⇒働く人対象の生活習慣の改善。「働く人個人から集団へ」みたいな感じの改正が行われた。健康診断、健康測定、保健指導、運動指標、メンタルケア
c PDCAサイクル⇒Plan(計画) Do(実施) Check(評価) Action(対処)
117回 A-50
日常生活動作を評価するのはどれか。 1 つ選べ。
a BI〈Barthel Index〉
b MMSE〈Mini-Mental State Examination〉
c MNA〈Mini-Nutritional Assessment〉
d MWST〈Modified Water Swallowing Test〉
e SGA〈Subjective Global Assessment〉
解答:a
解説:
BI⇒バーセルインデックス ADL評価法
b MMSE〈Mini-Mental State Examination〉⇒認知症
c MNA〈Mini-Nutritional Assessment〉⇒Nutritioが栄養
d MWST〈Modified Water Swallowing Test〉⇒Water Swallowから水飲みが分かる。改訂水飲みテスト
e SGA〈Subjective Global Assessment〉⇒栄養アセスメント
117回 A-61
我が国において全がん罹患率に占める口腔がんの割合はどれか。 1 つ選べ。
a 0.1~0.3%
b 1~3%
c 5~7%
d 9~17%
e 20~25%
解答:b
解説:
ガンは罹患数と死亡数で癌の種類が違う。罹患数は大腸、肺、胃、死亡数は男性では肺、女性では大腸
年度ごとに更新されるので新情報を入手するのも大事。
117回 A-70
JICA〈Japan International Cooperation Agency〉が行うのはどれか。 1 つ選べ。
a 国際学会の開催
b 国際機関への出資
c 国際保健協定の提案
d 医薬品の国際基準の設定
e 専門職の国際派遣による技術協力
解答:e
解説:
JICAジャイカ ⇒国際協力機構。開発途上国への国際協力が主な活動。人材育成、技術協力やインフラなど。
117回 A-79
補助的清掃器具で歯間隣接面にみられる根面溝の清掃に適しているのはどれか。
1 つ選べ。
a 口腔洗浄器
b 歯間ブラシ
c タフトブラシ
d ラバーチップ
e デンタルフロス
解答:b
解説:
根面溝とは歯根にあるくぼみのこと。歯肉退縮しているかがカギとなる。歯間ブラシの方が磨きやすい。
117回 A-86
緩和医療で行われるのはどれか。すべて選べ。
a 治療目標の設定
b 仏痛からの解放
c 積極的な延命処置
d 患者の意思決定の尊重
e 多職種連携による生活支援
解答:abde bde
解説:この問題は削除問題です。
緩和医療⇒ガンを治すことが目標ではなく癌の治療に付随する体や心のケアのこと。患者本人やご家族のQOL向上を目指す
Aの目標の捉え方によって解答が変わる。癌を治すことが目標ではないが痛みの緩和や精神的に楽になるおちう目標なら正解。
117回 B-2
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律における分
類で、歯科用コーンビーム CT が該当するのはどれか。 1 つ選べ。
a 医薬部外品
b 一般医療機器(クラスⅠ)
c 管理医療機器(クラスⅡ)
d 高度管理医療機器(クラスⅢ)
e 高度管理医療機器(クラスⅣ)
解答:c
解説:
a 医薬部外品 ⇒医薬品と化粧品の間の製品。薬用成分のある歯磨き粉など
b 一般医療機器(クラスⅠ)⇒不具合がおこる可能性が極めて低い。X線フィルムなど
c 管理医療機器(クラスⅡ)⇒リスクの低いもの。CTやMRI
d 高度管理医療機器(クラスⅢ)⇒人体へのリスクが比較的高い。放射線治療装置、インプラント
e 高度管理医療機器(クラスⅣ)⇒生命の機器に直結するもの。ペースメーカ
117回 B-11
児童生徒健康診断票で CO と記載するのはどれか。 1 つ選べ。
a 要観察歯
b 要注意乳歯
c う歯(処置歯)
d う歯(未処置歯)
e 喪失歯(永久歯)
解答:a
解説:
a 要観察歯 :CO
b 要注意乳歯 :× 晩期残存歯など永久歯に影響があるもの
c う歯(処置歯) :〇
d う歯(未処置歯):C
e 喪失歯(永久歯):△
117回 B-13
一次救命処置〈BLS〉において安全な環境で最初に確認するのはどれか。1 つ選べ。
a 血 圧
b 呼 吸
c 脈 拍
d 対光反射
e 意識レベル
解答:e
解説:
①大丈夫ですか?
②周りの安全を確認
③119とAEDを要請
④呼吸確認
⑤CPR 胸骨圧迫心マッサージ、気道確保など
⑥AED
117回 B-14
医療過誤における歯科医師に対する行政処分はどれか。 1 つ選べ。
a 戒 告
b 禁 固
c 懲 役
d 賠 償
e 罰 金
解答:a
解説:
医療過誤とは医療事故の一種で医療従事者の過失により患者さんに被害が生じること。行政処分と民事処分と刑事処分の3つがある。
a 戒 告 :医業の停止や免許取り消しなど
b 禁 固 :刑事
c 懲 役 :刑事
d 賠 償 :民事
e 罰 金 :刑事
117回 B-15
手段的日常生活動作〈IADL〉に含まれるのはどれか。 1 つ選べ。
a 着替え
b 階段の昇降
c 車椅子移動
d 食事の支度
e トイレの使用
解答:d
解説:
ADL:日常生活など。食事・移動・排泄など
IADL:ADLより複雑な動作。簡単な判断を伴う日常の動作、掃除・料理・洗濯など。
117回 B-16
患者の権利で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
a 傷病名の変更
b 術後の治療費の決定
c 同意した治療方針の撤回
d セカンドオピニオンの選択
e 同じ治療方針の患者の診療録閲覧
解答:c d
解説:
患者ができることを選ぶ。
a bは医師が決定。 eはプライバシー。
117回 B-34
食育基本法に規定されているのはどれか。 1 つ選べ。
a 食中毒の防止
b 食品の原産地表示
c 健全な食生活の実現
d 特定保健用食品の許可
e 食品添加物の使用範囲の制限
解答:c
解説:
食育基本法⇒農林水産省が健康の増進と豊かな人間形成を目標に定めたもの。
a 食中毒の防止 ⇒食品衛生法
b 食品の原産地表示 ⇒農林水産省
c 健全な食生活の実現 ⇒〇
d 特定保健用食品の許可 ⇒健康増進法
e 食品添加物の使用範囲の制限 ⇒食品衛生法
117回 B-62
認知症施策推進総合戦略〈新オレンジプラン〉の 7 つの柱に含まれるのはどれか。
3 つ選べ。
a 認知症の専門医の養成
b 若年性認知症施策の強化
c 認知症治療への経済的支援
d 認知症の人の介護者への支援
e 認知症の人やその家族の視点の重視
解答:b d e
解説:
認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らしを続けることができる社会を実現するプラン。
・認知症の理解
・若年性認知症の理解
・介護者への支援
・高齢者やその家族に優しい社会
などが目標にもりこまれている。
117回 B-70
歯科健康診査において、 1 日 10 本の喫煙習慣を認める妊娠初期の患者への説明
で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
a 「早産の可能性があります」
b 「加熱式タバコに変更しましょう」
c 「妊娠 12 週までは禁煙してください」
d 「歯周病を進行させる可能性があります」
e 「歯ぐきの色が黒くなることがあります」
解答:a d e
解説:
加熱式にしないで!禁煙!
妊娠中はずっと禁煙!
117回 B-79
歯科医師が身元確認のために作成するのはどれか。 1 つ選べ。
a 診療録
b 死体検案書
c 死亡診断書
d 診断用模型
e デンタルチャート
解答:ae
解説:
警察歯科医の仕事、
デンタルチャートやレントゲンや口腔内写真で確認する。遺体が腐食しても歯は残る。
117回 B-86
人口動態統計における日本人の死亡場所別にみた上位 2 か所の死亡数の推移を
図に示す。
アとイの組合せで正しいのはどれか。 1 つ選べ。
ア イ
a 自 宅 病 院
b 自 宅 診療所
c 病 院 自 宅
d 病 院 診療所
e 診療所 病 院
解答:c
解説:
診療所は病床が20床未満に満たないところか多いので違う。生活水準、医療水準が向上するにつれて自宅で亡くなる人が減少している。
117回 C-5
市町村が要介護・要支援の二次判定を行うのはどれか。 1 つ選べ。
a 地域ケア会議
b 介護認定審査会
c 介護保険審査会
d 社会福祉協議会
e 社会保障審議会
解答:b
解説:
二次判定は 一次判定(コンピュータによる)+主治医の意見書+認定調査の特記事項
117回 C-7
( ) is the voluntary agreement given by a patient for treatment regimen
after being informed of the purpose, methods, benefits, and risks.
( )に入るのはどれか。 1 つ選べ。
a Clinical pathway
b End of life care
c Informed consent
d Paternalism
e Second opinion
解答:c
解説:
agreement: agree⇒同意
patient: 患者
informed などの単語からインフォームドコンセントと導く。
117回 C-8
健康の社会的決定要因はどれか。 1 つ選べ。
a 遺 伝
b 教 育
c 年 齢
d 生活習慣
e 保健行動
解答:b
解説:
社会的と言われたら…教育
主体的:自分ではどうしようもない条件。遺伝や年齢
環境要因:自分の行動なので 生活習慣 や 保健行動
117回 C-9
母子健康手帳の省令様式において、妊娠中と産後の歯科の記載事項はどれか。
2 つ選べ。
a 口 臭
b 歯肉の炎症
c 顎関節の異常
d 歯列咬合の異常
e 要治療のむし歯
解答:b e
解説:
妊娠中と産後の歯科の記載事項⇒健康に影響するものが記載されている。つわりや吐き戻しで磨けなかったり胃酸の影響で脱灰がないなど。ホルモンの影響(妊娠性歯肉炎)やリスクが上がるう蝕のチェックなど。
117回 C-15
診療に関する記録と法令で義務付けられている保存期間の組合せで正しいのは
どれか。 1 つ選べ。
a 照射録 5 年
b 処方箋 5 年
c 診療録 3 年
d 歯科技工指示書 5 年
e 歯科衛生士の業務記録 3 年
解答:e
解説:
a 照射録 2 年
b 処方箋 3年
c 診療録 5年
d 歯科技工指示書 2 年
e 歯科衛生士の業務記録 3 年
117回 C-27
虐待を受けた疑いがある児童が来院した。
児童虐待の防止等に関する法律に規定されている通告先はどれか。 2 つ選べ。
a 警察署
b 保健所
c 児童相談所
d 福祉事務所
e 学校保健委員会
解答:c d
解説:
児童福祉法⇒虐待を受けたと思われる児童を発見した場合全ての国民に通告する義務が定められている。
117回 C-39
予防接種法に基づいて 0 歳児に定期接種されるワクチンはどれか。 1 つ選べ。
a 黄 熱
b 狂犬病
c B 型肝炎
d 帯状疱疹
e 流行性耳下腺炎
解答:c
解説:
a 黄 熱 ⇒ リスクのある国へ行くときに
b 狂犬病 ⇒犬
c B 型肝炎 ⇒〇
d 帯状疱疹 ⇒水痘帯状疱疹ウイルスの予防接種は任意接種。昔かかった水痘ウイルスが再燃。
e 流行性耳下腺炎 ⇒任意接種。ムンプスウイルス、おたふく風邪のこと。
117回 C-56
後期高齢者医療制度を規定しているのはどれか。 1 つ選べ。
a 医療法
b 介護保険法
c 老人福祉法
d 国民健康保険法
e 高齢者の医療の確保に関する法律
解答:e
解説:
後期高齢者医療制度は75歳以上か65歳以上で一定の障害がある人を対象にしている。
運営主体は広域連合(都道府県の全市町村が加入)
117回 C-71
妊婦の歯科的対応で正しいのはどれか。 3 つ選べ。
a 浸潤麻酔の使用は禁忌である。
b 定期的な歯科検診が必要である。
c フッ化物配合歯磨剤を推奨する。
d 治療はできる限り妊娠中期に行う。
e 抗菌薬はニューキノロン系を第一選択とする。
解答:b c d
解説:
妊娠性歯肉炎に注意。つわりや女性ホルモンが原因。
a 浸潤麻酔の使用は禁忌である。:局所麻酔は影響なしといわれている。
b 定期的な歯科検診が必要である。:ホルモンバランスの乱れによりう蝕や歯肉炎に注意
c フッ化物配合歯磨剤を推奨する。
d 治療はできる限り妊娠中期に行う。
e 抗菌薬はニューキノロン系を第一選択とする。⇒ニューキノロンは禁忌。ペニシリン系やセファム系。
117回 C-80
特定健康診査で必須の項目はどれか。 3 つ選べ。
a 腹 囲
b 喫煙歴
c 現在歯数
d 空腹時血糖値
e 胸部エックス線撮影
解答:a b d
解説:
特定健康診査といったらメタボリックシンドローム!!
腹囲が男性85cm以上、女性は90cm以上
脂質異常・高血圧・高血糖 を調べる。
117回 D-11
歯科医師の義務と規定する法律の組合せで正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a 守秘義務 ー 医療法
b 処方箋の交付義務 ー 健康保険法
c 保健指導を行う義務 ー 歯科医師法
d 業務従事状況の届出義務 ー 地域保健法
e 歯科診療所開設の届出義務 ー 歯科口腔保健の推進に関する法律
解答:c
解説:
a 守秘義務 ー 刑法
b 処方箋の交付義務 ー 歯科医師法
c 保健指導を行う義務 ー 歯科医師法
d 業務従事状況の届出義務 ー 歯科医師法
e 歯科診療所開設の届出義務 ー 医療法
覚えるしかない…。
117回 D-13
問題解決指向型診療録作成に用いられる SOAP の「O」に該当するのはどれか。
1 つ選べ。
a 主 訴
b 感染源の推定
c 処方する薬剤
d 予定手術術式
e 生体監視モニタ情報
解答:e
解説:
S:Subject 主観的症状
O : Object 客観的症状
A:Assensment 評価
P : Plan 計画
のこと。
a 主 訴 は S
b 感染源の推定 は A
c 処方する薬剤 は P
d 予定手術術式 は P
e 生体監視モニタ情報 は O
117回 D-15
地域包括ケアシステムの構築で推進されるのはどれか。 1 つ選べ。
a 救急医療
b 災害医療
c 在宅医療
d 先進医療
e 周産期医療
解答: c
解説:
重度の介護状態になっても住み慣れた地域で自分らしく人生の最期まで生き続けることができるように住まい、医療、介護、予防、生活、仕事ができるよう地域で支援すること。
117回 D-47
学校歯科健康診断で CO と GO の両方に判定された児童への事後措置で適切なの
はどれか。 3 つ選べ。
a 齲蝕の治療勧告を行う。
b 歯肉所見部位を認識させる。
c 学校にて口腔清掃指導を行う。
d 臨時の歯科健康診断を実施する。
e シュウ酸カリウム配合歯磨剤の利用を勧める。
解答:b c d
解説:
CO:要観察歯。初期う蝕で脱灰がみられる。
GO:軽度歯肉炎
aのう蝕の治療勧告はC。
シュウ酸カリウム配合歯磨剤は知覚過敏用。
<学校歯科健診>
診断結果のお知らせ
保健指導
健康相談
診断結果の分析
など。
117回 D-55
児童へのフッ化物応用法とフッ化物の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 歯磨剤 0.2%フッ化ナトリウム
b 歯磨剤 2.0%フッ化第一スズ
c 歯面塗布法 2.0%フッ化ナトリウム
d 洗口法(毎日法) 0.2%フッ化ナトリウム
e 洗口法(週 1 回法) 1.0%フッ化ナトリウム
解答:a c
解説:
a 歯磨剤 0.2%フッ化ナトリウム ⇒ 〇
b 歯磨剤 2.0%フッ化第一スズ ⇒ 歯磨剤は2%は多すぎる
c 歯面塗布法 2.0%フッ化ナトリウム ⇒ 〇
d 洗口法(毎日法) 0.2%フッ化ナトリウム ⇒0.05%フッ化ナトリウム
e 洗口法(週 1 回法) 1.0%フッ化ナトリウム ⇒0.2%フッ化ナトリウム
117回 D-58
日本人の食事摂取基準(2020 年版)で栄養素の摂取不足の回避を目的とする指標
はどれか。 3 つ選べ。
a 推奨量
b 目安量
c 目標量
d 耐容上限量
e 推定平均必要量
解答:a b e
解説:
a 推奨量 ⇒特定の集団で不足者の出現の確率が2~3%くらいである摂取量のこと。つまり97~98%の人が足りている量のこと。
b 目安量 ⇒特定の集団において一定の栄養状態を維持するのに十分な量
c 目標量 ⇒生活習慣病予防の目安
d 耐容上限量 ⇒健康障害が起こる可能性のある摂取量までのこと
e 推定平均必要量 ⇒特定の集団において50%の人が必要量を満たしている量
117回 D-60
口腔清掃の自立度判定基準〈BDR 指標〉結果を表に示す。
セルフケアの指導で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
a 軽いコップの使用
b 含嗽時の頸部後屈
c 少量の水による含嗽
d 柄の太い歯ブラシの使用
e 患者自身による義歯の着脱
解答:a c d
解説:
B:ブラッシング 歯磨き
D:義歯着脱:デンチャーワェアリング
R:うがい マウスライジング
義歯の着脱が全介護が必要だと分かる。
b うがい時に後屈すると水を飲み込んでしまう…
e 義歯の着脱は難しい
のでbe以外。
116回 A-3
感染制御チーム〈ICT〉の役割はどれか。 1 つ選べ。
a 器具の滅菌業務
b 抗菌薬使用状況の把握
c 医薬品等安全情報の周知
d 感染性医療廃棄物の廃棄
e 地域住民へのワクチン接種
解答:b
解説:
ICT⇒大きな病院で医師・看護師・薬剤師・検査技師などからなるチーム。指導介入を行う。
bだが、ICTは院内感染対策の実働部隊である。抗菌薬を正しく使うことで治療効率の向上、耐性菌の増加に歯止めをかけるのが目的。
116回 A-4
アクシデントにあたる事例はどれか。 1 つ選べ。
a 治療中にミラーを床に落とした。
b 治療中に探針で自身の指を傷つけた。
c 治療の前に患者が異なることに気付いた。
d 歯科ユニットを誤操作したため自動停止した。
e レジン充塡の手順を忘れたのでマニュアルを確認した
解答:b
解説:
アクシデントは事故が起こってしまった。
インシデントは思いがけない事故が発生しかけただけでおこっていない。アクシデントの一歩手前。
116回 A-5
治療にあたり高圧蒸気滅菌が必要なのはどれか。 2 つ選べ。
a 咬合床
b スケーラー
c ハンドピース
d フェイスシールド
e ガッタパーチャポイント
解答:b c
解説:
高圧蒸気圧なので高温で溶けるものはNG。
咬合床はワックスなので×
116回 A-10
医師の職業倫理を示したのはどれか。 2 つ選べ。
a オタワ憲章
b シドニー宣言
c ジュネーブ宣言
d ヘルシンキ宣言
e ヒポクラテスの誓い
解答:c e
解説:
a オタワ憲章 ⇒健康づくり
b シドニー宣言 ⇒臓器移植について
c ジュネーブ宣言 ⇒ヒポクラテスの誓いの現代版
d ヘルシンキ宣言 ⇒人体実験について
e ヒポクラテスの誓い
116回 A-15
口臭検査で、官能検査と比較したガスクロマトグラフィー検査の特徴はどれか。
1 つ選べ。
a 実施が簡便である。
b 結果の再現性が高い。
c 多様な有臭成分へ対応できる。
d この検査結果単独で診断できる。
e 患者の直前の飲食に左右されやすい。
解答:b
解説:
官能検査⇒人の嗅覚に頼る検査のため人が変わると結果が違ってくる。
ガスクロマトグラフィー⇒歯周病菌が出すガスを測定する。揮発性硫化物(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化ジメチル)の濃度を測定する。
116回 A-26
食生活指針で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 食事を楽しむことが含まれる。
b 適正体重の維持が示されている。
c 専門家向けのガイドラインである。
d 地域保健法で策定が規定されている。
e 年齢区分別に栄養素の指標が設定されている。
解答:a b
解説:
d⇒農林水産省の間違い
116回 A-31
晩期死体現象はどれか。 2 つ選べ。
a 死 斑
b 腐 敗
c 冷 却
d 自家融解
e 死体硬直
解答:b d
解説:
晩期死体現象⇒死後変化のこと。
早期 ← →晩期
乾燥、死斑、体温低下、硬直 自家融解(細胞分解のこと)、腐敗
116回 A-33
学校歯科健康診断と事後措置の流れを図に示す。
保健調査を行う時期はどれか。 1 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:a
解説:
保険調査⇒学校の保健統計をとる目的でする。そしてその後に実際に検査を行う。なので健康診断の前の矢印が正解。
116回 A-50
生活保護法における扶助に含まれるのはどれか。 4 つ選べ。
a 医 療
b 介 護
c 教 育
d 住 宅
e 療 育
解答:a b c d
解説:
療育は障害のある子ども又はその可能性のある子どもへの発達支援のこと
116回 A-72
食中毒患者発生の届出について定めているのはどれか。 1 つ選べ。
a 健康増進法
b 食育基本法
c 食品衛生法
d 食品表示法
e 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉
解答:c
解説:
a 健康増進法:健康維持が目的
b 食育基本法:食べることについて
c 食品衛生法:食品汚染や食中毒について
d 食品表示法:アレルギー物質や消費期限が定められている
e 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉:感染症について
116回 A-7
学校感染症に罹患している児童生徒の出席停止を決定するのはどれか。
1 つ選べ。
a 学校医
b 学校長
c 教育長
d 市町村長
e 養護教諭
解答:b
解説:
学校保健安全法で定められている。学校感染症罹患報告書および投稿許可証明には学校長が宛名になっている。
116回 A-10
The( )Development Goals, which consist of 17 goals and 169 targets, are a
call for action by all countries to promote prosperity while protecting the planet.
( )に入るのはどれか。 1 つ選べ。
a Standardized
b Successful
c Super
d Sustainable
e Systematic
解答:d
解説:
17の目標からSDGsのことだとわかる。持続可能な開発目標。Sustainable Development Goalsの略
116回 A-12
医療事故調査制度の主たる目的はどれか。 1 つ選べ。
a 医療監視
b 行政処分
c 再発防止
d 情報収集
e 民事責任
解答:c
解説:
医療法で定められている。医療事故が発生した医療機関において院内調査を行いその調査報告を民間の第3者機関が取集・分析することで再発防止につなげるための仕組み。
116回 A-13
リスボン宣言で述べられているのはどれか。 1 つ選べ。
a 死の判定
b 健康格差の縮小
c 国民皆保険制度
d 倫理審査委員会の設置
e 患者が健康教育を受ける権利
解答:e
解説:
患者の権利に関する宣言。患者の自己決定の権利が重要項目
116回 B-15
一次救命処置〈BLS〉で最初に行うのはどれか。 1 つ選べ。
a 応援要請
b 胸骨圧迫
c 人工呼吸
d 心停止の判断
e 周囲の安全確認
解答:e
解説:
BLSの手順
① 周囲の安全確認:危険な場所ではない?
②意識の確認、反応を見る
③助けを呼ぶ:119、AED
④呼吸確認
⑤胸骨圧迫
⑥AED
116回 B-27
2019 年度における我が国の歯科診療医療費と国民医療費全体に占める割合の組
合せで正しいのはどれか。 1 つ選べ。
医療費(億円) 割合(%)
a 30,150 6.8
b 65,027 14.6
c 78,411 17.7
d 85,564 19.3
e 165,209 37.2
解答:a
解説:
医科が70%、薬剤調剤が18%くらい。
116回 B-52
年齢階級別抜歯の主原因別にみた抜歯数の割合(永久歯の抜歯原因調査、2018 年)
を図に示す。
エはどれか。 1 つ選べ。
ただし、ア~オはa~eのいずれかに該当する。
a 齲 蝕
b 矯 正
c 破 折
d 歯周病
e 埋伏歯
解答:d
解説:
・イ矯正:15歳未満で一番多い抜歯は矯正。最近矯正の患者さんも多い。むし歯は少ない子どもが多い。
・ウ破折:高齢になって増えてくるのが破折。転倒による。
・エ歯周病:歯周病も加齢につれて増える。そして多くの割合を占める。
・オう蝕:う蝕は子供の時は少ないが大人になると増える。高齢では歯周病の方が多い。
・ア埋伏歯:埋伏歯抜歯はおやしらず、高校生~20歳代前半に気になりだす。
116回 B-53
平成 28 年歯科疾患実態調査で歯列・咬合の状況についての調査項目はどれか。
4 つ選べ。
a 空 隙
b 叢 生
c オーバーバイト
d オーバージェット
e 上下顎第一大臼歯の近遠心的関係
解答:a b c d
解説:
歯式、未処置歯、う蝕、喪失歯、補綴、歯列・咬合、正中のズレなどを見られる。
116回 B-61
母子保健法に規定されているのはどれか。 3 つ選べ。
a 母子健康手帳の交付
b 出生証明書の交付
c 低出生体重児の届出
d 乳幼児の定期予防接種
e 1 歳 6 か月児健康診査
解答:a c e
解説:
母子保健法:妊娠の届出とか赤ちゃんの保健指導とかに関する
b 出生証明書の交付:戸籍法
d 乳幼児の定期予防接種:予防接種法
116回 C-5
インフォームド・アセントが必要なのはどれか。 1 つ選べ。
a 小学生の患児
b 緊急状態にある患者
c 重度認知症患者の家族
d 歯科医師の説明を拒否している患者
e セカンドオピニオンを求めている患者
解答:a
解説:
インフォームドコンセントは16歳以上の大人。インフォームドアセントは子供。
子供の患者に治療や検査の説明をして同意を得ること。
116回 C-7
成人に対する一次救命処置〈BLS〉において、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比で正し
いのはどれか。 1 つ選べ。
a 5:2
b 10:2
c 15:2
d 30:2
e 60:2
解答:d
解説:
BLSの手順
① 周囲の安全確認:危険な場所ではない?
②意識の確認、反応を見る
③助けを呼ぶ:119、AED
④呼吸確認
⑤胸骨圧迫
⑥AED
116回 C-11
人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針で定められているのはどれか。 1 つ選べ。
a 研究費の獲得
b 個人情報の保護
c クリニカルパスの整備
d 侵襲を伴う研究の禁止
e 診療ガイドラインの作成
解答:b
解説:
c クリニカルパス⇒入院から退院までの計画表
d 侵襲を伴う研究の禁止⇒利益と負担を考慮せねばならない。
116回 C-20
小学校就学を予定している者への歯科健康診断を規定しているのはどれか。
1 つ選べ。
a 健康増進法
b 地域保健法
c 母子保健法
d 学校保健安全法
e 歯科口腔保健の推進に関する法律
解答:d
解説:
学校関連は学校保健安全法
母子保健法は1才6カ月健診、3か月健診
116回 C-26
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉における分
類と感染症の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
分 類 感染症
a 一 類 結 核
b 二 類 エボラ出血熱
c 三 類 重症急性呼吸器症候群〈SARS〉
d 四 類 A 型肝炎
e 五 類 梅 毒
解答:d e
解説:
1類に近づくほど危険。5類の方が軽い。ちなみに新型コロナは2類から5類になった。
a 二 類 結 核
b 一 類 エボラ出血熱
c 二 類 重症急性呼吸器症候群〈SARS〉
d 四 類 A 型肝炎
e 五 類 梅 毒
116回 C-27
健康情報を探し出し、理解して、適切な健康行動につなげる能力はどれか。
1 つ選べ。
a アウトカム
b エンパワメント
c ヘルスリテラシー
d ハイリスクアプローチ
e クリティカル・シンキング
解答:c
解説:
a アウトカム:患者におきた結果、アウトプットは自分がした研究成果
b エンパワメント:自発的に行動すること
c ヘルスリテラシー
d ハイリスクアプローチ:高リスク患者に対してそのリスクを下げるように働きかけるアプローチ
e クリティカル・シンキング:客観的な視点で分析する。批判的思考。
116回 C-35
感染性産業廃棄物はどれか。 2 つ選べ。
a 抜去した歯
b 作業用石膏模型
c 縫合に用いた針
d 使用済み血液製剤
e 血液の付着したガーゼ
解答:c d
解説:
感染性廃棄物 ー 感染性 特別管理産業廃棄物:産業ってことは事業所ってこと。感染性病原体を含むおそれがあるもの。血液や注射針、メスの刃など
ー 感染性 特別管理一般産業廃棄物:一般ってことは日常生活でもでるってこと。感染性を含む恐れのある一般の廃棄物。血液がついたガーゼや脱脂綿など
a抜去歯やeのガーゼは感染性一般廃棄物
b石膏模型は産業廃棄物
116回 C-55
口腔がんの予防における健康習慣の実践で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
a 禁 煙
b 適正体重の維持
c 糖質コントロール
d 過度な飲酒習慣の改善
e 定期的な口腔衛生管理
解答:a d e
解説:
炎症が起こっている状態(障害を受け続けている状態)が癌リスクが高い。
116回 C-65
老年期の疾患の特徴はどれか。 2 つ選べ。
a 個人差が小さい。
b 完治が困難である。
c 複数の疾患を併発する。
d 環境要因に左右されにくい。
e 治療に対する反応性が高い。
解答:b c
解説:
老年期⇒若い人に比べて回復が遅い。骨密度も低下、免疫も低下、予備力の低下により病気になりやすい。
環境的要因、心理的要因、身体的要因この3つが合わさって起こるため個人差がある。
例えば…
外気温にも対応しにくくなる。下痢や発熱で脱水症状がおこったり、血圧上昇しやすくなる。
116回 C-77
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ〈UHC〉で正しいのはどれか。 3 つ選べ。
a 日本は未達成である。
b WHO の優先課題である。
c SDGs のターゲットである。
d 健康格差の縮小につながる。
e 労働者の健康保持増進の指針である。
解答:b c d
解説:
全ての人が適切な健康増進、予防、治療、機能改善に関するサービスを支払い可能な費用でうけれることをいう。国民皆保険がそう。
116回 C-80
身長 60 cm、体重 6,120 g の 6 か月の男児の Kaup 指数を求めよ。
ただし、小数点以下第 1 位の数字が得られた場合は四捨五入すること。
解答: ① ②
解答:17
解説:
Kaup指数: (体重g÷身長cmの二乗)×10
6120÷(60×60)×10=17(15~19は正常)
116回 D-2
介入研究はどれか。 1 つ選べ。
a 症例報告
b 症例対照研究
c 生態学的研究
d 前向きコホート研究
e ランダム化比較試験
解答:e
解説:
介入研究⇒対象者に研究を意図した介入を加える。人為的に実験すること。治療や予防などの方法おw試験として患者さんに行いその結果を評価する。
観察研究⇒介入研究と反対で経過の成り行きをありのままみる。
選択肢の中で人為的に介入しているのはランダム化比較試験。人為的にランダムでグループを分けている。
116回 D-3
創傷処置時の洗浄に用いるのはどれか。 1 つ選べ。
a エタノール
b オキシドール
c ポビドンヨード
d 滅菌生理食塩液
e ベンザルコニウム塩化物
解答:d
解説:
他は消毒に用いる。
eのベンザルコニウム塩化物は石鹸。
116回 D-8
( )is one of the major side effects of COVID-19 vaccination.
( )に入るのはどれか。 1 つ選べ。
a Cough
b Fever
c Loss of taste
d Smell disturbance
e Sore throat
解答:b
解説:
major side effects ⇒主な副作用
COVID-19 vaccination⇒新型コロナワクチン
116回 D-15
健康日本 21(第二次)で認知度の向上が目標に掲げられているのはどれか。
1 つ選べ。
a AIDS
b B 型肝炎
c フレイル
d 誤嚥性肺炎
e 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉
解答:e
解説:
健康日本 21(第二次)⇒第二次は平成25年。癌、循環器疾患、糖尿病、COPDが主要取り組み疾患。
COPD⇒喫煙によってもたらされる肺疾患。タバコ消費量は減少しているが死亡数は増加し続けている
116回 D-23
鑑定処分許可状の発付を必要とするのはどれか。 1 つ選べ。
a 行政解剖
b 系統解剖
c 司法解剖
d 承諾解剖
e 病理解剖
解答:c
解説:
a 行政解剖:行政上の目的から死体の解剖が許される。変死体や事件性が無い場合は許可がいらない。
b 系統解剖:解剖学のための解剖
c 司法解剖:〇犯罪がからんでいて裁判所の許可を警察官から提示される。
d 承諾解剖:行政解剖の一部
e 病理解剖:病気の本態を明らかにする解剖
116回 D-32
児童福祉法で規定される施設はどれか。 3 つ選べ。
a 乳児院
b 保育所
c 児童養護施設
d 特別支援学校
e 市町村保健センター
解答:a b c
解説:
児童福祉法⇒こども園、助産施設、保育所、子供のための保育・保護・養護を行う施設。厚生労働省の管轄。
学校教育法⇒学校と幼稚園は、文部科学省の管轄
116回 D-43
舌苔に起因する生理的口臭と診断された患者への対応で適切なのはどれか。
2 つ選べ。
a 定期的な口臭検査を勧める。
b 水による頻回の洗口を指導する。
c 口腔衛生管理の必要性を説明する。
d 心療内科を受診するよう助言する。
e 臭いを生じる食品の摂取を禁止する。
解答:a c
解説:
a 定期的な口臭検査を勧める。⇒口腔衛生がうまくいっているかみる
b 水による頻回の洗口を指導する。⇒舌ブラシも使ってね。
c 口腔衛生管理の必要性を説明する。
d 心療内科を受診するよう助言する。⇒舌苔の原因をまず探ろう。
e 臭いを生じる食品の摂取を禁止する。⇒ひどすぎない?
116回 D-46
口臭検査で主に検出された揮発性硫黄化合物のうち、メチルメルカプタンの比率
が高くなると考えられるのはどれか。 1 つ選べ。
a 仮性口臭
b 生理的口臭
c 歯周病由来の口臭
d 糖尿病由来の口臭
e 尿毒症由来の口臭
解答:c
解説:
a 仮性口臭:患者は訴えるが限度を超える口臭は認めない
b 生理的口臭:硫化水素が原因
c 歯周病由来の口臭:ポルフィノモナスジンジバリスなどが原因
d 糖尿病由来の口臭:アセトン臭
e 尿毒症由来の口臭:アンモニア由来
消化管由来の口臭はジメチルサルファイドが原因
116回 D-47
予防接種法に基づく定期の予防接種の対象はどれか。 3 つ選べ。
a 結 核
b 麻しん
c A 型肝炎
d 日本脳炎
e 流行性耳下腺炎
解答:a b d
解説:
予防接種法⇒後遺症、重症化を防ぐためにみんなでかからないようにしよう、というのが目的
c と e のA型肝炎、流行性耳下腺炎は任意。任意ということは個人の問題。
116回 D-51
喫煙の影響と考えられるのはどれか。 4 つ選べ。
a 歯の喪失
b 白板症の発症
c 歯周治療の予後不良
d 辺縁歯肉からの出血の増加
e 歯肉のメラニン色素沈着部位の拡大
解答:a b c e
解説:
喫煙により毛細血管が収縮して血行が悪くなる。⇒歯ぐきも黒ずむ。
a 歯の喪失⇒歯周病リスクが増えるため
e 歯肉のメラニン色素沈着部位の拡大⇒ニコチンから歯肉を守るためのメラニンが出る。
116回 D-78
水道水フロリデーションの齲蝕予防機序はどれか。 3 つ選べ。
a 結晶性の向上
b 再石灰化の促進
c 唾液緩衝能の向上
d フッ化カルシウムの生成
e フルオロアパタイトの生成
解答:a b e
解説:
飲み水の中フッ化物を適正な濃度に調整してそれを飲むことによってむし歯を予防すること。
歯の成分のハイドロキシアパタイトを酸に強いフルオロアパタイトという結晶におきかえる。
歯から溶け出したリンやカルシウムが再石灰化するのが速い。
DH 32回 午前16
ソーシャルキャピタルはどれか。1つ選べ。
a 自らの意思決定により自発的に行動できるようにする。
b 社会の信頼関係、規範などの社会組織を説く概念である。
c 健康情報に基づく意思決定で自身の健康を決める能力である。
d 地域社会で障害をもつ人が健常者と同様の生活ができるようにする。
解答:b
解説:
ソーシャルキャピタルとは社会関係資本のことで信頼、規範、ネットワークの3つの要素で構成されている。
DH 32回 午前18
フッ化物洗口を実施しているA小学校と実施していないB小学校の追跡調査を行った。
1年時と6年時の一人平均DMF歯数を図に示す。
フッ化物洗口によるう蝕抑制率はどれか。1つ選べ。
a 30%
b 43%
c 57%
d 70%
解答:d
解説:
う蝕抑制率=(抑制プログラム実行群-対照群の増加DMFT指数)/対照群の増加DMFT指数×100
抑制プログラム実行群⇒0.65-0.35=0.3
対照群の増加DMFT指数⇒1.15-0.15=1
(0.3-1.0)/0.3=-0.7
なので70%
DH 32回 午前20
特定の有害業務に従事する労働者に対して、歯科医師による健康診断の実施が義務付けられている。
有害業務の対象となる物質として、法令に明記されているのはどれか。2 つ選べ。
a 水銀
b 亜硫酸
c 二酸化硫黄
d フッ化水素
解答:b d
DH 32回 午前23
地域包括ケアシステムにおける基本的な活動圏域はどれか。1 つ選べ。
a 市町村
b 中学校区
c 都道府県
d 二次医療圏
解答:b
解説:
地域包括ケアシステム⇒要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現する。
おおむね30.分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単.位として想定されている。
DH 32回 午前25
国際連合が2015 年に採択した、すべての国に適用される普遍的な目標はどれか。1 つ選べ。
a 持続可能な開発目標〈SDGs〉
b ミレニアム開発日標〈MDGs〉
c ヘルスプロモーション〈HP〉
d プライマリーヘルスケア〈PHC〉
解答:a
解説:
b ミレニアム開発日標〈MDGs〉:SDGsの前身
c ヘルスプロモーション〈HP〉:人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス
d プライマリーヘルスケア〈PHC〉:健康を基本的人権として認め、地域住民が主体的に参加して健康づくりに取り組む方法
DH 32回 午前27
次の文を読み、〔問題27〕、〔問題28〕に答えよ。
ある社会保険制度の給付までの流れを図に示す。
①を行うのはどれか。1つ選べ。
a 保健所
b 健康保険組合
c 介護認定審査会
d 地域包括支援センター
解答:c
解説:
介護保険。介護保険はコンピューターによる一次判定と、主治医の意見書による二次判定がある。
DH 32回 午前28
次の文を読み、〔問題27〕、〔問題28〕に答えよ。
ある社会保険制度の給付までの流れを図に示す。
①の設置の根拠となる法律はどれか。1つ選べ。
a 介護保険法
b 健康増進法
c 健康保険法
d 高齢者の医療の確保に関する法律
解答:a
解説:
介護保険の問題である。
DH 32回 午前31
ヒューマンエラー対策で、ソフト面からの取組みはどれか。1つ選べ。
a 関連知識の習得
b 危険予知訓練の実施
c チェックリストの作成
d フールプルーフ医療機器の導入
解答:c
解説:
ヒューマン、ソフト面とハード面がある。
ヒューマン⇒人的要因 a b
ソフト面⇒人材、情報、研修などの形のないもの c
ハード面⇒機械・設備・道具などの形があるもの d
DH 32回 午前33
感染性廃棄物とバイオハザードマークの色の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 血液を拭いたガーゼーーー赤
b 歯垢染色に使用した綿球ーーー赤
c 唾液の付着したグローブーーー橙
d 浸潤麻酔で使用した注射針ーーー黄
解答:c d
解説:
赤色⇒液状又は泥状のもの
橙⇒固形状のもの
黄⇒鋭利なもの
DH 32回 午前34
令和2年末現在における就業場所別の就業歯科衛生士数を図に示す。
①に該当するのはどれか。1 つ選べ。
a 病院
b 事業所
c 保健所
d 市区町村
解答:d
解説:
①市区町村
②病院
保健所は0.5%、事業所は0.2%
DH 32回 午前63
38歳の男性。歯肉の着色を主訴として来院した。痛みなどの症状はないという。初診時の口腔内写真(別冊午前No.23)を別に示す。
主訴の原因となる生活習慣はどれか。1つ選べ。
a 喫煙
b 偏食
c 過度の飲酒
d 甘味食品の摂取
解答:a
解説:
写真より歯肉に黒色の着色が見られる。喫煙の着色である。喫煙によりけつりり歯肉に黒色の着色が見られる。喫煙の着色である。
ニコチンにより、毛細血管が収縮し血行が悪くなる。またメラニン色素による黒い色素沈着が見られる。
DH 32回 午前66
プラークリテンションファクターはどれか。2 つ選べ。
a 歯石
b 口呼吸
c 咬合性外傷
d ブラキシズム
解答:a b
解説:
プラークが蓄積しやすい環境、かつプラークコントロールを阻害する環境因子のこと。
歯石は表面がざらざらしているためプラークがつきやすい。口呼吸は乾燥しやすいため唾液による自浄作用の効果が薄れプラークがたまりやすくなる。
DH 32回 午前70
7歳の女児。フッ化物の塗布を希望して保護者と来院した。歯科医師からトレー法でフッ化物溶液の塗布を行うよう指示があった。
術式に含まれるのはどれか。2つ選べ。
a 防湿
b 歯面乾燥
c トレー試適
d 余剰薬剤除去
解答:b c
解説:
フッ素塗布においては歯面乾燥は大事。歯にフッ素を直接塗る必要がある。
フッ素塗布には綿球による塗布法とトレー法がある。
今はトレー法なので試適は必要。
フッ素の種類にはジェル状か溶液がある。今は溶液なので余剰薬剤を除去するのは難しい。吐き出すだけでいい。
DH 32回 午前72
日本人の成人のおおよそのフッ化物摂取量(mgF/日)はどれか。1つ選べ。
a 0.05〜0.3
b 0.5〜3.0
c 5.0〜30
d 50〜300
解答:b
解説:
0.5~3.0mgF/日が正解。むし歯予防の観点からは1日に0.05㎎/㎏。
DH 32回 午前78
急性期病院に勤務する看護師を対象に口腔ケアの講話を依頼された。
対象者の所属診療科を以下に示す。
血液内科ーーー15名
腫瘍外科ーーー20名
講話の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
a う蝕予防
b 嚥下訓練
c 疼痛管理
d 口腔アセスメントの方法
解答:c d
解説:
腫瘍や血液内科から、口腔衛生を維持したり、放射線治療などの副作用による口腔乾燥や口内炎などの疼痛管理が必要だと思われる。
咽頭部の腫瘍などでは嚥下訓練、う蝕による細菌感染なども考えなければいけないがcdの方が重要度・汎用性は高いであろう。
Dh 32回 午前79
80 歳の男性。口が乾くことを主訴として来院した脳梗塞の既往があり、居宅療養中である。RSSTは3回/30秒、BDR はすべて自立である。歯科医師の指示で、液状タイプの保湿剤の使用方法を指導することになった。
指導内容はどれか。1 つ選べ。
a 使用後、水でうがいする。
b 適量を口に含ませ、20~30 秒すすぐ。
c 自分で歯ブラシにつけて、口腔内になじませる。
d 介助者がスボンジブラシを用いて、口腔内全体に塗布する。
解答:b
解説:
RSSTは反復唾液嚥下テストのこと。3回以上が正常。
BDRは口腔清掃自立度判定基準。
液状タイプなので液体はぶくぶくうがいが正解。
DH 32回 午前83
ヘルスリテラシーが高いと上昇するのはどれか。2つ選べ。
a 間食の回数
b 1日の喫煙本数
c 自分の口臭への関心度
d 定期歯科健康診査の受診頻度
解答:c d
解説:
ヘルスリテラシー⇒健康に対する正しい情報を入手し活用すること。
体にいいことをしているものを選べばいい。
DH 32回 午前34
60歳の女性。歯の疼痛を主訴として来院した。初診時の医療面接の一部を示す。
患者:いつも疲れているのに痛みでよく眠れないんです。
歯科衛生士:お仕事が忙しいのですか。
患者:仕事もですが、両親の介護で時問に余裕がないから、できるだけ少ない受診回数で痛みを取る治療をして欲しいです。
歯科衛生士:ご家族の介護で大変だったのですね。
用いたコミュニケーションスキルはどれか。2つ選べ。
a 傾聴
b 情報提供
c 共感的態度
d ゼロポジション
解答:a c
解説:
お仕事が忙しいのですか。⇒傾聴。患者の言うことを理解しようとしている。
ご家族の介護で大変だったのですね。⇒共感
DH 32回 午前86
88歳の男性。食後に自身で歯磨きをしており、舌背に触ると痛みがあるという。
介護保険施設から口腔衛生管理の依頼を受けた。歯科医師から、歯科保健指導を指示された。舌の写真(別冊午前No.33)を別に示す。
舌清掃に適しているのはどれか。2つ選べ。
a 歯ブラシ
b 粘膜ブラシ
c 水流式清掃用具
d スポンジブラシ
解答:b d
解説:
歯ブラシは舌を傷つけてしまう。水流式清掃用具ウォーターピックのこと。歯間の清掃などに使う。
DH 32回 午前90
特別用途食品および保健機能食品の概念図を示す。
①と②の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
① ②
a 病者用食品 特定保健用食品
b 病者用食品 えん下困難者用食品
c 特定保健用食品 病者用食品
d 特定保健用食品 機能性表示食品
解答:d
解説:
特別保健用食品⇒病者用食品、妊産婦・授乳婦用粉乳、乳児用調製乳、 嚥下困難者用食品
保健機能食品⇒特定保健用食品(特保のこと)、栄養機能食品、機能性表示食品の3種類
DH 32回 午前96
患者水平位診療時の患者の位置設定は、「①下顎」の咬合平面を床面と垂直になるようにし、
体全体では、「②鼻」と膝が同じ高さにあり、足と「③腰」が下がる姿勢にする。
妊娠中の場合は、「④右側」を下にした側臥位にするとよい。
「① 」〜「④ 」部分で正しいのはどれか。2つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b c
解説:
患者水平位診療時の患者の位置設定⇒上顎の咬合平面を床と垂直。体全体では鼻と膝が同じ高さで足と腰が下がる姿勢。
妊婦は左が下!!左に心臓があるから!
仰臥位低血圧症候群とは妊婦が仰向けに寝て子宮が下大静脈を圧迫して血圧が低下する状態。左を下にすると下大静脈が開放されて低血圧が緩和されるというわけ。
DH 32回 午前98
歯科診療時における体動のコントロールで、器具によるものと比べて徒手によるものの利点はどれか。
2つ選べ。
a 力の強い人にも対応できる。
b 突発的な動きに対応できる。
c 協力状態に合わせて調節できる。
d マンパワーの省力化がはかれる。
解答:b c
解説:
a 力の強い人にも対応できる。⇒器具の方が力いらない。
d マンパワーの省力化がはかれる。⇒手を使っているのだから人はいる。
DH 32回 午後13
温度計を概略図に示す
「日本薬局方通則」に定義される医薬品の保存温度で、「常温」に含まれるのはどれか。
1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:c
解説:
標準温度:20℃
常温:15 ~ 25℃
室温:1 ~ 30℃
微温:30 ~ 40℃
DH 32回 午後16
医療法に基づく医療計画で設定されたA 県の医療圏を図に示す。
①の医療圏域の説明で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 一般病床数の設定
b 高度専門的医療を提供
c 住民に密着した医療サービスを提供
d 保健所の所轄区域設定に考慮する区域
解答:a d
解説:
上のブロックから一次医療圏、二次医療圏、三次医療圏である。
a 一般病床数の設定:2次医療圏
b 高度専門的医療を提供:3次医療圏
c 住民に密着した医療サービスを提供:1次医療圏
d 保健所の所轄区域設定に考慮する区域:2次医療圏
DH 32回 午後17
次の文を読み、〔問題17 〕、〔問題18〕に答えよ。
被験者A、被験者B の2 名から剌激唾液10mL を採取し、0.1 N の乳酸を滴定して唾液pHが7.0から6.0に変化するのに使用した乳酸量を測定した。
その結果、乳酸量は被験者A は0.3mL、被験者B は0. 7mL であった。
使用した乳酸量に違いが生じた要因はどれか。1 つ選べ。
a 緩衝作用
b 抗菌作用
c 潤滑作用
d 歯質保護作用
解答:a
解説:
唾液の作用についての設問。緩衝作用とは酸性に傾いた口腔内を中性に戻す力。
乳酸を入れると酸性に傾く=pHは小さくなる。
Bの方が乳酸を多く必要とした=中性になろうとする力が強いから酸性の乳酸が多くいる。=緩衝作用が強い。
DH 32回 午後18
次の文を読み、〔問題17 〕、〔問題18〕に答えよ。
被験者A、被験者B の2 名から剌激唾液10mL を採取し、0.1 N の乳酸を滴定して唾液pHが7.0から6.0に変化するのに使用した乳酸量を測定した。
その結果、乳酸量は被験者A は0.3mL、被験者B は0. 7mL であった。
使用した乳酸量の違いに作用した唾液成分はどれか。1 つ選べ。
a ムチン
b 重炭酸塩
c 糖タンパク質
d ラクトフェリン
解答:b
解説:
重炭酸塩:HCO₃⁻ アルカリ性に関わる分子
水素イオン:H+ 酸性に関わる分子
これらが唾液の緩衝能に関わっている。
DH 32回 午後20
歯科衛生士法に規定されている業務従事者届出は何年ごとか。1 つ選べ。
a 1年
b 2年
c 3年
d 4年
解答:b
解説:
都道府県知事に2年ごと。歯科医師も厚生労働省に2年ごと。
DH 32回 午後21
A 県歯科衛生士会に同県B市の小学校から歯と口の健康週間に各学年ヘ歯科講話をしてほしいとの依頼があり、発達段階に合わせた歯科講話を行った。
学校保健の領域構造を図に示す。
本活動の該当する領域はどれか。1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b
解説:
④の保健管理だが健康観察、健康診断の実施と事後措置や感染症予防などが含まれる
歯科講話は①の総合的な学習にも③の日常の学校生活でもないので②
DH 32回 午後23
10 歳の男児。脳性麻痺のため、福祉サービスを受給している。
このサービスの根拠法はどれか。1つ選べ。
a 児童福祉法
b 母子保健法
c 身体障害者福祉法
d 発達障害者支援法
解答:a
解説:
a 児童福祉法:子どものことはたいていコレ。
b 母子保健法:妊娠や出産、赤ちゃん関連。
c 身体障害者福祉法:主に成人。
d 発達障害者支援法:発達障害者について。脳性麻痺は身体障害者
DH 32回 午後25
25 歳の女性。口臭が気になることを主訴として来院した。口臭検査を行った結果、明らかな口臭があるが、原因となる器質的異常、疾患は認められなかった。
歯科医師から口臭予防についての指導を行うよう指示を受けた。
適切な指導はどれか。2 つ選べ。
a 舌苔の除去
b フッ化物洗口の励行
c 塩化亜鉛洗口剤の利用
d 乳酸アルミニウム配合歯磨剤の利用
解答:a c
解説:
舌苔は口臭の原因。
フッ素はむし歯に効く。乳酸アルミニウムは知覚過敏に効く。
酸化亜鉛は口臭の原因の硫化物を中和するので口臭にきく。
DH 32回 午後28
国際保健活動の仕組みの概要を図に示す。
①はどれか。1つ選べ。
a 共同
b 共助
c 協力
d 交流
解答:c
解説:
先進国と多国間や発展途上国の交流・協力を指す。
②は交流。
DH 32回 午前29
疾病の自然史を模式図に示す。
①で行うのはどれか。2 つ選べ。
a 小窩裂溝塡塞法
b 初期う蝕治療
c フッ化物洗口
d フッ化ジアンミン銀塗布
解答:a c
解説:
前疾病期:一次予防⇒小窩裂溝塡塞法、フッ化物洗口
疾病期:二次予防⇒初期う蝕治療、フッ化ジアンミン銀塗布
機能障害・回復:三次予防
DH 32回 午後30
歯磨剤の基本成分を作用別に表に示す。
パラベンが該当するのはどれか。1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:d
解説:
リン酸水素カルシウム⇒研磨剤
グリセリン⇒湿潤材
アルギン酸ナトリウム⇒粘結材
安息香酸ナトリウム⇒防腐剤。パラベンはパラオキシ安息香酸エステルのこと。
DH 32回 午後31
歯科診療所の医療安全管理体制で歯科衛生士が担当でき無いと考えられるのはどれか。
1つ選べ。
a 医療安全管理者
b 医薬品安全管理責任者
c 医療放射線安全管理責任者
d 特別管理産業廃棄物管理責任者
解答:c
解説:
c 医療放射線安全管理責任者は医師、歯科医師、診療放射線技師など
DH 32回 午後63
フッ化物によるう蝕予防機序を図に示す。
①はどれか。1 つ選べ。
a 細胞壁の破壊
b 酸産生の抑制
c 歯石形成の阻害
d プラークの分解
解答:b
解説:
プラーク+細菌=酸産生 なので 細菌の働きを抑制することで酸産生も抑制される。
DH 32回 午後65
30 歳の女性。歯垢染め出し後の口腔内写真(別冊午後No.28))を別に示す。
PHPで評価したときの上顎前歯のスコアはどれか。1 つ選べ。
a 2
b 3
c 4
d 5
解答:b
解説:
上顎前歯なので右上1番を評価する。
近心、遠心、歯頚部の3面でスコアは3
DH 32回 午後66
40歳の女性。地域の歯周疾患検診で歯科受診を勧められて来院した。
初診時の口腔内写真(別冊午後No.29)を別に示す。
矢印で示す付着物の主成分はどれか。1 つ選べ。
a 硝酸カルシウム
b 乳酸カルシウム
c リン酸カルシウム
d シュウ酸カルシウム
解答:c
解説:
歯石である。歯石の成分は80%がリン酸カルシウム。
DH 32回 午後68
フッ化物ゲル歯面塗布法の手順の写真(別冊午後No.30)を別に示す。
正しい順序はどれか。1 つ選べ。
a ③→④→①→②
b ③→②→④→①
c ④→②→①→③
d ④→③→②→①
解答:c
解説:
④歯面清掃→②簡易防湿→①フッ化物ゲル塗布→③余剰ゲルの除去
フッ素の紙面塗布は乾燥が必要!
DH 32回 午後73
55歳の男性。特定健康診査を受診した。結果の一部を以下に示す。
① 喫煙:20 本/日
② BMI:40
③ HbA1c:7.5%
④ 尿タンパク:検出なし
歯周病の宿主因子となるのはどれか。2 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b c
解説:
特定健康診査と言えばメタボリックシンドローム!
腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)+ 血圧、脂質、血糖値
で診査する。
腹囲に関係している→BMI
HpA1c→糖尿病に関連。
DH 32回 午後74
10 歳の女児。う蝕予防処置を希望して保護者と来院した。歯科医師からフッ化物歯面塗布を行うよう指示を受けた。
口腔内写真(別冊午後No.33)を別に示す。歯面塗布が効果的なのはどれか。1 つ選べ。
a 下顎左側乳犬歯
b 上顎右側中切歯
c 下顎右側第一小臼歯
d 上顎左側第一大臼歯
解答:c
解説:
萌出直後の歯はフッ素の取り込み率が高い!!
10才で萌出直後の歯と言えば・・・3番、4番
DH 32回 午後77
8 歳の女児。う蝕予防を希望して保護者と来院した。歯科医師の指示により家庭でのフッ化物洗口(毎日法)を指導することになった。
使用するフッ化ナトリウム濃度(フッ化物イオン濃度)はどれか。2 つ選べ。
a 0.01 %(45ppmF)
b 0.05 %(225 ppmF)
c 0.1 %(450 ppmF)
d 0.2 %(900 ppmF)
解答:b c
解説:
洗口法は毎日法と週1回法がある。NaFの濃度が違う。
★毎日法→0.05%~0.1%
★週1回法→0.2%
DH 32回 午後79
オーラルフレイル対策として地域の後期高齢者を対象に咀嚼状態を調査した。咀嚼スコアの結果をグラフに示す。
必要な対策はどれか。全て選べ。
a 専門医による対応
b オーラルフレイルの講和
c かかりつけ歯科医での対応
d 口腔機能向上事業のための人材育成
解答:全部
DH 32回 午後80
地域保健事業で歯周病の予防を進めるためのPDCAサイクルのうち、Pはどれか。1つ選べ。
a 事業評価
b 情報提供
c 健康づくり計画
d 教育内容の見直し
解答:c
解説:
P:Plan計画 c
D:Do 実施 b
C:Check 検証 a
A:Action 改善 d
DH 32回 午後81
85 歳の男性。特別養護老人ホームヘ入居しており、入浴・更衣以外は概ね自立して生活をしている。口腔状態を表に示す。
歯科衛生士が施設職員へ行う歯科保健指導内容として適切なのはどれか。2 つ選べ。
a 歯科訪問診療受診を勧める。
b 義歯の着脱・管理は施設職員が行う。
c 義歯洗浄剤を使用しているか確認する。
d 1日3回施設職員が口腔ケアを実施する。
解答:a c
解説:
BDR指標→口腔清掃の自立度を見る
・歯磨き(brushing)
・義歯着脱(denture wearing)
・うがい(mouth rinsing)
である。
今、BDRがaより歯磨きも着脱もうがいも本人ができているということが分かる。なのでbdは×
磨き残しや歯石沈着が見られることより義歯の清掃が上手くいっていないことが分かる。
DH 32回 午後83
ストレスに対する身体面の反応はどれか。2 つ選べ。
a 血圧の上昇
b 食欲の低下
c 不安の増強
d 飲酒量の増加
解答:a b
解説:
どれも起こりえるが身体面と言われたらa b
cは心理面だし、dは行動面である。
DH 32回 午後88
妊娠後期の食生活指導について正しいのはどれか。2 つ選べ。
a 1 日2 回食にする。
b 間食を組み入れる。
c 主食の量を減らす。
d 摂取品目を増やす。
解答:b d
解説:
妊婦はお腹が空くし通常より栄養がたくさんいることから考えるとよい。適切な量をバランスよくが基本。
DH 32回 午後89
高齢者において6 か月間で明らかな栄養障害とみなす体重減少率はどれか。
1 つ選べ。
a 1%
b 3%
c 7%
d 10%
解答:d
解説:
★低栄養の目安
・体重減少率:6カ月で10%以上
・BMI:20以下
・血清アルブミン値:3.8g/dL以下
・血中コレステロール値:150mg/dl未満
DH 32回 午後90
国民健康・栄養調査における「20 歳以上の男性肥満者の割合」、「20 歳以上の女性肥満者の割合」、「20 歳代女性のやせの者の割合」および「65 歳以上の高齢者の低栄養傾向の者の割合」の推移を図に示す。
「20 歳以上の男性肥満者」はどれか。1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:a
解説:
a ①20 歳以上の男性肥満者
b ②20 歳以上の女性肥満者
c ③20 歳代女性のやせの者
d ④65 歳以上の高齢者の低栄養傾向の者