薬理学

薬理学

117回 A-5

口腔乾燥を生じるのはどれか。 1 つ選べ。
a ピロカルピン塩酸塩
b アセチルコリン塩化物
c ネオスチグミン臭化物
d セビメリン塩酸塩水和物
e ジフェンヒドラミン塩酸塩

解答:e

解説:

a ピロカルピン塩酸塩 ⇒目薬:アルカロイド
b アセチルコリン塩化物 ⇒筋力を回復する
c ネオスチグミン臭化物 ⇒筋力を回復する アセチルコリンを増やす
d セビメリン塩酸塩水和物 ⇒口腔乾燥を防ぐ
e ジフェンヒドラミン塩酸塩 ⇒抗ヒスタミン薬

117回 A-10

薬物の有害作用による先天奇形が生じる可能性が最も高いのはどれか。
1 つ選べ。
a 受精直後~7 日ころ
b 受精後 7~14 日ころ
c 受精後 3~10 週ころ
d 受精後 15~25 週ころ
e 受精後 26 週以後

解答:c

解説:

胎盤が形成され急速に細胞分裂を行う時期が4週から12週の頃。器官が完全に形成される。(脳と脊髄はずっと成長を続ける。)

117回 A-47

24 歳の女性。頰粘膜の異常を主訴として来院した。 6 か月前から気付いていた
が、仏痛がないためそのままにしていたところ、最近になり自覚するようになった
という。 1 年前から気管支喘息のため副腎皮質ステロイド吸入薬を使用している。
初診時の口腔内写真(別冊No. 17A)、H-E 染色病理組織像(別冊No. 17B)及び
Grocott 染色病理組織像(別冊No. 17C)を別に示す。


 治療に用いるのはどれか。 1 つ選べ。
a アスピリン
b アシクロビル
c リファンピシン
d ミコナゾール硝酸塩
e ミノサイクリン塩酸塩

解答:d

解説:

ステロイド長期投与⇒ステロイドによる免疫低下の可能性

Grocott染色⇒真菌を染める。菌糸が見られる。

口腔内写真⇒白い偽膜

病理組織像⇒上皮脚と上皮の肥厚

以上よりカンジダ。

抗真菌薬はミコナゾール

117回 A-75

薬物と作用する受容体の組合せで正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a トラマドール塩酸塩  ー オピオイド受容体
b ベクロニウム臭化物 ー  ムスカリン受容体
c ロサルタンカリウム ー  ロイコトリエン受容体
d サルブタモール硫酸塩  ー セロトニン受容体
e プランルカスト水和物 ー  アンジオテンシンⅡ受容体

解答:a

解説:

a トラマドール塩酸塩:鎮痛剤
b ベクロニウム臭化物:筋弛緩薬。アセチルコリンを遮断する。ニコチン受容体に作用する。
c ロサルタンカリウム:高血圧の薬。アンジオテンシン系
d サルブタモール硫酸塩:気管支拡張薬、アドレナリン受容体に作用する。
e プランルカスト水和物:ロイコトリエン受容体。ロイコトリエン阻害薬

117回 B-28

81 歳の女性。オトガイ部の腫脹を主訴として来院した。 5 年前から乳癌の治療
を受けており、ある薬剤が長期投与されているという。初診時のエックス線画像
(別冊No. 7A)、CT(別冊No. 7B)及び生検時の H-E 染色病理組織像(別冊No. 7C)
を別に示す。


 病変の誘因と考えられるのはどれか。 2 つ選べ。
a デノスマブ
b シスプラチン
c パクリタキセル
d フルオロウラシル
e アレンドロン酸ナトリウム水和物

解答:a e

解説:

乳癌:特徴としてリンパ節から骨に転移しやすい。なので骨転移を防ぐために薬剤を長期投与していることが多い。

CT : 骨がだいぶ 破壊されている。

X 線画像:もやもやとしたものが下顎骨

病理組織像:核がない ベターとしたピンク  病理組織図でピンクのベターとしてるところがあったら 骨関連

以上から腐骨。

腐骨もできてるし 顎骨壊死してると考えられる。

ビスホスホネート:ビスホスホネートは骨粗鬆症の薬で骨を壊す 働きを抑える薬。腫瘍が骨に転移するときは骨をまず壊すのでそれを抑えるために服用する。副作用に顎骨壊死がある。

デノスマブ、アレンドロン酸ナトリウム水和物もビスホスホネートの仲間。

シスプラチン、 パクリタキセル、 フルオロウラシルは抗がん剤。

117回 B-31

ニフェジピンの標的分子はどれか。 1 つ選べ。
a IP3 受容体
b Ca2+チャネル
c Na+-K+ポンプ
d カルモジュリン
e Na+-Ca2+トランスポーター

解答:b

解説:

ニフェジピン⇒高血圧や狭心症の治療薬。Ca拮抗薬。

Caが細胞内へ流入すると心臓や血管が収縮する。→これをニフェジピンが邪魔することで血管を拡張させ血管抵抗を少なくする。

117回 B-38

口をもぐもぐ動かす不随意の運動が止まらないことを主訴として来院した。数年
前から同様の症状が出現してきたという。口腔内に異常所見は認められなかった。
 関連すると考えられる薬剤はどれか。 1 つ選べ。
a 抗凝固薬
b 抗精神病薬
c 抗ウイルス薬
d 抗けいれん薬
e 副腎皮質ステロイド薬

解答:b

解説:

自分の意思と関係なく動く→ジスキネジアを疑う。

抗精神薬を2~3か月の長期不要することで副作用としてみられる。

117回 B-43

75 歳の男性。下顎歯肉癌に対し全身麻酔下での腫瘍切除術が予定された。全身
麻酔導入後の生体情報モニタ画面の写真(別冊No. 13)を別に示す。


 まず投与すべき薬剤はどれか。 1 つ選べ。
a ニトログリセリン
b リドカイン塩酸塩
c エフェドリン塩酸塩
d ニカルジピン塩酸塩
e ランジオロール塩酸塩

解答:c

解説:

モニタ⇒心拍数60、NIBP63/33は血圧。

このことから血圧が低すぎる。なので血圧を上げる薬を選べばよい。cのエフェドリンは交感神経刺激薬で血圧が上がるので正解。

a ニトログリセリン  ⇒狭心症の薬。血管拡張作用。
b リドカイン塩酸塩  ⇒局所麻酔薬
c エフェドリン塩酸塩
d ニカルジピン塩酸塩 ⇒Ca拮抗薬。血圧を下げる。
e ランジオロール塩酸塩⇒気管支平滑筋を弛緩させる。

117回 B-59

79 歳の女性。舌の違和感を主訴として来院した。尿路感染のため内科にて 1 週
間抗菌薬投与を受けた後、症状が出現したという。肝硬変、骨粗鬆症の既往があ
り、ビスホスホネート製剤を服用している。初診時の口腔内写真(別冊No. 19)を別
に示す。


 この病変の誘因と考えられるのはどれか。 2 つ選べ。
a 菌交代現象
b ウイルス感染
c 肝機能の低下
d 骨密度の低下
e 唾液量の減少

解答:a e

解説:

1週間 抗菌薬投与⇒抗菌薬の長期投与は耐性菌ができたり菌交代現象が見られる。薬の副作用として口が乾燥することも考えられる。抗菌薬によって体内の細菌 バランスが崩れて 菌交代現象によってカンジダなどが出てくる場合がある。

ビスホスホネート⇒粗鬆症の薬。顎骨壊死に注意。

 舌が赤い⇒舌乳頭も萎縮してそう。萎縮性カンジダ?偽膜性のカンジダの白苔が除去された後の状態・自発性が強い びらんができるのが特徴

117回 C-13

イオンチャネルを遮断するのはどれか。 1 つ選べ。
a ミダゾラム
b プレドニゾロン
c プロピトカイン塩酸塩
d ミノサイクリン塩酸塩
e ロキソプロフェンナトリウム水和物

解答:c

解説:

a ミダゾラム      :ベンゾジアゼピン受容体に作用する麻酔薬
b プレドニゾロン    :ステロイド
c プロピトカイン塩酸塩 :Naチャネルをブロックする
d ミノサイクリン塩酸塩 :テトラサイクリン
e ロキソプロフェンナトリウム水和物 :NSAIDs

117回 C-33

高齢者において低血糖を起こしやすい薬物はどれか。 1 つ選べ。
a ビグアナイド薬
b プレドニゾロン
c スルホニル尿素薬
d ニトログリセリン
e ワルファリンカリウム

解答:c

解説:

高齢者⇒多剤服用している可能性がある

低血糖⇒インスリンが関与している

a ビグアナイド薬 ⇒迷うならコレ。糖新生を抑える薬だが、単独で使用すれば低血糖はおこしにくい
b プレドニゾロン ⇒ステロイド
c スルホニル尿素薬 ⇒SU薬。インスリン分泌を増やす薬
d ニトログリセリン ⇒血圧を下げる薬
e ワルファリンカリウム ⇒抗凝固剤。

117回 C-35

ポリファーマシーの予防に役立つのはどれか。 3 つ選べ。
a お薬手帳
b 薬の一包化
c 診療情報提供書
d 服薬カレンダー
e 薬剤師との連携

解答:a c e

解説:

ポリファーマシー⇒多くの薬を服用することにより副作用などの有害事象を起こすこと。どんな薬を飲んでいてどんな相互作用があるかみるのが大切。飲み忘れなどにより正しく服用できないことでおこる有害事象も含む。

薬の一包化は全部同じ袋に入っておりややこしくなる。

117回 C-59

MRSA 陽性患者に対する周術期口腔機能管理の際に必要なのはどれか。
2 つ選べ。
a 標準予防策
b 空気感染予防策
c 経口感染予防策
d 垂直感染予防策
e 接触感染予防策

解答:a e

解説:

MRSA⇒メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。メチシリンなどのペニシリン剤や多くの薬剤に対して多剤耐性がある。感染者と直接接触・または汚染されたものを通して間接的に感染する。

117回 D-4

ワルファリンカリウムの薬理作用を増強するのはどれか。 1 つ選べ。
a アシクロビル
b アザチオプリン
c カルバマゼピン
d リファンピシン
e ミコナゾール硝酸塩

解答:e

解説: 

ワーファリンカリウムは抗凝固剤。

相互作用の多い薬なので気を付けて。

●ワーファリンの効果を増強するもの

ミコナゾール(抗真菌薬)肝臓での薬物代謝を阻害してしまう。

●ワーファリンの効果を抑制するもの

アザチオプリン(抗腫瘍薬)

カルバマゼピン(抗てんかん薬)

リファンピシン(抗生物質)

ちなみに、アシクロビル(抗)ヘルペス薬は併用注意でもない。

116回 A-17

口腔粘膜炎の原因となるのはどれか。 1 つ選べ。
a シメチジン
b テガフール
c デキサメタゾン
d アセトアミノフェン
e モルヒネ塩酸塩水和物

解答:b

解説:

a シメチジン:胃酸を抑制する

b テガフール:抗がん剤
c デキサメタゾン :ステロイド
d アセトアミノフェン :消炎鎮痛剤
e モルヒネ塩酸塩水和物 :麻薬性鎮痛薬

116回 A-41

シスプラチン投与に伴って生じることがあるのはどれか。 2 つ選べ。
a 悪性貧血
b 肺線維症
c 歯肉増殖症
d 腎機能障害
e 発熱性好中球減少症

解答:d e

解説:

シスプラチン⇒白金製剤で抗がん剤。副作用に急性腎不全や骨髄抑制作用があるため白血球数が減ったりする。これにより免疫が下がることも考慮に入れる必要がある。

116回 A-45

10 歳の男児。上顎右側乳臼歯部の疼痛を主訴として来院した。先天性肺動脈狭
窄症と肺高血圧症を合併しており、 1 年前に小児心臓外科でバルーン拡張術を受け
ているという。初診時の血圧は 100/58 mmHg、脈拍数 88/分、SpO2 83 % であっ
た。診察の結果、E の抜歯を行うこととした。患者の手の写真(別冊No. 10)を別
に示す。


  抜歯前に投与すべき薬物はどれか。 1 つ選べ。
a ジアゼパム
b アセトアミノフェン
c ニカルジピン塩酸塩
d アモキシシリン水和物
e アトロピン硫酸塩水和物

解答:d

解説:

写真はバチ指。太鼓のばちのように丸く膨らんでいる状態。指先に血液がうっ滞していることによる。

バルーン拡張術⇒絶対に感染させたくない!プラーク(ここでのプラークとは歯垢ではなく動脈血管にあってつまるものをプラークという。)が血中に流れ出るとまずい。口の中の細菌など。

なので抗菌薬で感染を予防する。

a ジアゼパム⇒抗不安薬
b アセトアミノフェン⇒消炎鎮痛薬
c ニカルジピン塩酸塩⇒血圧下げる
d アモキシシリン水和物⇒抗菌薬
e アトロピン硫酸塩水和物⇒心拍数を上昇させる

116回 A-80

在宅療養におけるポリファーマシーの要因になるのはどれか。 2 つ選べ。
a 併科受診
b 和漢薬への変更
c 多職種連携の欠如
d 服薬カレンダーの利用
e 後発医薬品〈ジェネリック医薬品〉への変更

解答:a c

解説:

ポリ:多くの ファーマシー:調剤 という意味。

薬剤を多く服用することにより薬の相互作用やの見間違い、飲み忘れ等、正しく薬を飲めなくなることなどからひきおこされる有害な事象のこと。

ac:複数の科を受診することによって薬が複数になってしまい不利益が生じてしまう。

116回 B-56

循環器内科から 86 歳の女性の口腔管理の依頼を受けた。診察の結果、口腔カン
ジダ症が疑われ、イトラコナゾールの処方を考えた。
  併用禁忌の薬物はどれか。 1 つ選べ。
a ループ利尿薬
b 第 Xa 因子阻害薬
c アセトアミノフェン
d ペニシリン系抗菌薬
e アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬

解答:b

解説:

イトラコナゾール:抗真菌薬

b 第 Xa 因子阻害薬:Xa因子とはトロンビンを生成する因子⇒トロンビンを阻害することによりフィブリンによる血栓形成をおさえる抗凝固作用がある。→P糖タンパク(薬を体外へ排出する役割をもつ。つまり薬をバリアーで防ぐもの)の強力な阻害により抗凝固作用が増強される。

116回 C-14

 プロポフォールが有する作用はどれか。 1 つ選べ。
a 催 吐
b 鎮 痛
c 抗凝固
d 血管収縮
e 呼吸抑制

解答:e

解説:

プロポフォール:白い液体。静脈鎮静法によく使われる。

鎮痛はない!

116回 C-37

75 歳の男性。左側顎下部の腫脹を主訴として来院した。診察の結果、顎下部蜂
窩織炎と診断し、抗菌薬の点滴静注を開始したところ、投与開始 5 分後に呼吸困難
を訴えた。胸部の聴診で喘鳴が聴取され、全身の皮膚に膨疹を認める。この時の生
体情報モニタ画面の写真(別冊No. 11)を別に示す。


  まず投与すべき薬剤はどれか。 1 つ選べ。
a アスピリン
b ジアゼパム
c アドレナリン
d リドカイン塩酸塩
e アセトアミノフェン

解答:c

解説:

心拍数 135は高い。血圧は明らかに低い。 SpO2も明らかに低い。

ショックの状態。血管が収縮していて血のめぐりが悪い状態。なので心臓が血を送りだそうとしている。なので心拍数は上がっている。血圧が元通りになれば心拍数も落ち着く。

血圧上げなきゃ!なのでアドレナリン。ていうか、アドレナリン以外明らかに違う。

a アスピリン:NSAIDs
b ジアゼパム:抗不安薬
c アドレナリン
d リドカイン塩酸塩:麻酔薬
e アセトアミノフェン:鎮痛薬

116回 C-63

高齢者において服薬アドヒアランスが低下する要因となるのはどれか。
3 つ選べ。
a 摂食嚥下障害
b 認知機能低下
c ポリファーマシー
d 薬剤耐性菌の増加
e 処方・調剤の一元管理

解答:a b c

解説:

服薬アドヒアランス⇒服薬コンプライアンスと呼ばれていたが患者が受動的すぎるので患者と治療する人が共同でするという意味をこめてアドヒアランス。

アドヒアランスの低下ということは服薬の難しさやわずらわしさが原因として考えられる。

b 認知機能低下:服薬管理能力がおちている
c ポリファーマシー:多くの薬を服用することにより飲み忘れやの見間違いなどの害が発生すること

116回 C-73

抜歯後にアモキシシリン水和物とロキソプロフェンナトリウム水和物を投与した
ところ、 3 日目に 38.5℃の発熱、全身倦怠感、口唇の水疱とびらん及び皮膚に結
節性紅斑が現れた。
  誘因を特定するための検査はどれか。 3 つ選べ。
a HLA 検査
b 蛍光抗体直接法
c プリックテスト
d リンパ球刺激試験
e 好塩基球活性化試験

解答:c d e

解説:

アモキシシリン:ペニシリン系抗生剤

ロキソプロフェンナトリウム:NSAIDs 抗炎症薬

この二つは一般的な投薬。

なので副作用とかアレルギーを考える。

スティーブンス・ジョンソン症候群⇒薬のアレルギーによる発症する

a HLA 検査:自己と非自己の識別に関するもので移植のときにみる
b 蛍光抗体直接法:自己免疫の抗体を調べる
c プリックテスト:アレルギーを調べる
d リンパ球刺激試験:特定薬剤の刺激によるリンパ球を調べる薬剤性アレルギーをみる
e 好塩基球活性化試験:アレルギーを調べる

116回 C-86

ある薬物 60 mg の血中濃度-時間曲線下面積〈AUC〉は、 静脈内注射すると、
12 μg・h/mL であり、経口投与すると、 6 μg・h/mL であった。
  この薬物の分布が 1 コンパートメントモデルに従うとき、バイオアベイラビリ
ティはどれか。 1 つ選べ。
a  18%
b  30%
c  50%
d  72%
e 200%

解答:c

解説:

バイオアベイラビリティ:生物学的利用能服用した薬の内でどれくらいの薬が全身の血流によって利用されるかをみる。

吸収されずに血管に入れた量が12μg。経口投与した場合6μgに減っている。なので12-6μgは吸収されたと考えられる。

なので6/12 ×100=50%

116回 D-48 除外問題

口腔癌治療におけるニボルマブの作用機序はどれか。 1 つ選べ。
a 増殖因子受容体の阻害
b 癌細胞の DNA 合成阻害
c ヘルパー T 細胞の活性化
d 細胞傷害性 T 細胞の活性化
e 形質細胞による抗体産生亢進

解答:c d?

解説:

選択肢が不適切で除外問題だが解説してみます。

ニボルマブ⇒オプジーボのこと。癌の治療薬。当初は悪性黒色腫の治療薬として使われていた。

機序は、

T細胞のPD-1(T細胞の受容体)に癌のPD-L1が結合するためT細胞が無力化されていたがPDー1にオプジーボが結合してがん細胞がT細胞と結合できないようにする。すると今まで癌細胞によって働けなかったT細胞が癌細胞を攻撃できるようになる。

116回 D-88

後発医薬品〈ジェネリック医薬品〉に期待できるのはどれか。 1 つ選べ。
a 医療費の削減
b お薬手帳の普及
c 処方日数の短縮
d 服薬用量の低減
e 薬物相互作用の低減

解答:a

解説:

ジェネリック⇒後発薬品のこと。新薬の特許が切れた後に製造・販売される。有効成分を同等含んでおり、先発と同等の効目がある。研究・開発費用が抑えられるために低価格で提供できる。

DH 32回 午前14

対象者、 適用薬物および薬物療法の種類の組合せを表に示す。


正しいのはどれか。 1つ選べ。

a ①
b ②
c ③
d ④

解答:a

解説:

対症療法⇒病気の症状を和らげる。解熱鎮痛薬、ステロイドなど

補充療法⇒足りないものを補う。

原因療法⇒原因のものに攻撃する。

DH 32回 午前26

消炎作用を期待して洗口剤に配合される成分はどれか。1つ選べ。

a ポリグルタミン酸
b プロビレングリコール
c 塩化セチルピリジニウム
d グリチルリチン酸ニカリウム

解答:d

解説:

a ポリグルタミン酸:納豆のネバネバ。保水性や増粘性がある。
b プロビレングリコール:溶媒として使われている。
c 塩化セチルピリジニウム:殺菌作用のある界面活性剤。うがい薬に入っていることも。消炎作用が主ではない。
d グリチルリチン酸ニカリウム:抗炎症作用や抗アレルギー作用がある。

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DH 32回 午後11

抗悪性腫瘍薬はどれか。1 つ選べ。

a アスピリン
b シスプラチン
c アセトアミノフェン
d ジクロフェナクナトリウム

解答:b

解説:

a アスピリン:NSAIDs
b シスプラチン:抗腫瘍薬、
c アセトアミノフェン:消炎鎮痛薬
d ジクロフェナクナトリウム:NSAIDs

DH 32回 午後98

印象体の写真(別冊午後No .43) を別に示す。


水洗後に使用する消毒液はどれか。2 つ選べ。

a 8.0 %エタノール
b 2.0 %グルタラール溶液
c 0.5 %次亜塩素酸ナトリウム溶液
d 0.1 %ベンザルコニウム塩化物溶液

解答:b c

解説:

強い消毒液で菌を殺すイメージ。

なのでグルタラールと次亜塩素酸は強い。

エタノールとベンザルコニウムは弱い。

 

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