口腔解剖

口腔解剖
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117回 A-1

ラヌーラの MRI(別冊No. 1)を別に示す。


 矢印で示すのはどれか。 1 つ選べ。
a 広頸筋
b 顎舌骨筋
c 顎二腹筋
d 胸鎖乳突筋
e オトガイ舌筋

解答:b

解説:

横断像も冠状断像も両方とも分厚くて幅がある筋肉を指している。


a 広頸筋  ⇒下顎から首にかけての筋。
b 顎舌骨筋 ⇒顎の一番下にテントの膜のようについている
c 顎二腹筋 ⇒細い筋肉
d 胸鎖乳突筋 ⇒顎にはついていない
e オトガイ舌筋 ⇒細い筋肉

117回 A-13

a 眼窩下神経   ー眼 振
b 舌神経     ー流 涎
c 鼓索神経    ー味覚障害
d 前庭神経    ー難 聴
e 下喉頭神経   ー開鼻声

解答:c

解説:

a 眼窩下神経  は上顎神経の枝 ー頬から上口唇の麻痺
b 舌神経   は舌の前2/3の知覚を担っている(味覚は鼓索神経(顔面神経))。ちなみに後ろ1/3は知覚・味覚ともに舌咽神経。
c 鼓索神経    ー味覚障害
d 前庭神経    ーめまい、三半規管に作用
e 下喉頭神経   ー声帯に作用するのでしゃがれ声

117回 A-15

くる病で生じることがあるのはどれか。 1 つ選べ。
a 過剰歯
b 巨大歯
c 歯牙腫
d 癒合歯
e 萌出遅延

解答:e

解説:

くる病⇒骨軟化症。子供のときのCa不足が原因。骨や歯が弱く発達も遅い。骨が柔らかく伸びにくい。

117回 A-24

新生児の顔面写真(別冊No. 5)を別に示す。


 この疾患の発生に関連するのはどれか。 1 つ選べ。
a 上顎突起と下顎突起
b 上顎突起と前頭隆起
c 上顎突起と内側鼻突起
d 前頭隆起と内側鼻突起
e 外側鼻突起と内側鼻突起

解答:c

解説:

口唇口蓋裂の患者さん。

鼻の下、つまり人中にところは内側鼻突起。唇の上は上顎突起があった。

ちなみに上顎突起が上唇の両側から内側鼻突起に向かって押し寄せてくるので上唇は山型になっている。

117回 A-36

歯の異常と好発部位の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 過剰歯 上顎正中部
b 巨大歯 上顎大臼歯
c 欠如歯 下顎第一小臼歯
d 矮小歯 上顎側切歯
e タウロドント 上顎第一乳臼歯

解答:a d

解説:

a 過剰歯 ー上顎正中部 ⇒過剰歯は正中埋伏過剰歯
b 巨大歯 ー下顎の8番
c 欠如歯 ー同名歯の数字が大きいほど欠如しやすい
d 矮小歯 ー上顎側切歯
e タウロドント ー歯根が丸丸まる。くる病やクライネフェルター病などで見られる。上顎大臼歯に多い。

117回 A-58

65 歳の男性。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。 2 年前から同部の腫脹
と消退を繰り返していたがそのままにしていたという。腫脹部は限局性で、軽度の
圧痛を認める。初診時のエックス線画像(別冊No. 22A)と CT(別冊No. 22B、C)
を別に示す。


 手術に際し切開するのはどれか。 1 つ選べ。
a 広頸筋
b 舌下腺
c 顎舌骨筋
d Stensen 管
e Wharton 管

解答:e

解説:

右側の下顎骨の内側に小さな豆粒大の白い不透過像がみえる。唾石が疑われる。

舌下腺とステノン管、ワルトン管が怪しい。場所で見極めよう。

耳下腺管のステノン管はほっぺた辺りでもうちょっと上のはずだから違う。

舌下腺はもっと真ん中よりだから違う。

eのワルトン管は顎下腺の管で舌小帯の付け根に開口し、場所も正しい。

117回 A-64

彎曲徴が他の歯と異なるのはどれか。 1 つ選べ。
a 上顎犬歯
b 上顎第一小臼歯
c 上顎第一大臼歯
d 下顎犬歯
e 下顎第一小臼歯

解答:b

解説:

イレギュラー!!上顎4番の遠心の彎曲は近心よりも大きい。

普通は近心の方が遠心よりも彎曲は大きい。犬歯や大臼歯ではっきり見れる。

117回 A-68

55 歳の男性。開口障害を主訴として来院した。 7 日前にかかりつけ歯科医で下
顎右側智歯を抜去し、アモキシシリン水和物とロキソプロフェンナトリウム水和物
を 3 日間服用したが自発痛が続き、徐々に口が開かなくなったという。体温は
38.0℃だが、顔面はほぼ対称である。初診時のエックス線画像(別冊No. 25A)と
CT(別冊No. 25B、C、D)を別に示す。


 膿瘍の部位はどれか。 1 つ選べ。
a 顎下隙
b 舌下隙
c 咽頭側隙
d 咬筋下隙
e 翼突下顎隙

解答:c

解説:

抜歯後に発熱と痛み

CT画像⇒下顎の右側のすぐ内側が黒っぽくなってる⇒炎症が隙に波及して蜂窩織炎になっている。

開口障害⇒下顎枝あたりに炎症が広がっているから口を開けにくい。

舌下腺はもっと真ん中、顎下腺はもうちょっと下なので間違い。dの咬筋下ゲキももう少し下。

cとeの咽頭側ゲキ、翼突下顎ゲキで迷ってほしい。

CT画像のDの写真⇒右側の下らへんに炎症が広がっている。その炎症よりも上の部分を見ると、下顎枝と頭蓋底、そして炎症との境になっている内側 つまり翼突筋で囲まれた部分が翼突下顎隙である。

で、内側翼突筋より下が咽頭側隙ですね。

なので答えはcの咽頭側隙だと分かる。

117回 A-76

顔面神経の末梢枝と損傷時の症状の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 頸 枝 ー 味覚障害
b 頰筋枝 ー  鼻唇溝の消失
c 頰骨枝 ー  前額の皺消失
d 側頭枝 ー  閉口障害
e 下顎縁枝 ー 口唇閉鎖不全

解答:b e

解説:

顔面神経は上から側頭枝、頬骨枝、頬筋枝、下顎縁枝、頸枝とある。

a 頸 枝 ー 頸部
b 頰筋枝 ー  頬
c 頰骨枝 ー  目
d 側頭枝 ー  まゆげや額
e 下顎縁枝 ー 下顎

117回 A-88

51 歳の男性のエックス線画像(別冊No. 32A)、CT(別冊No. 32B)及び MRI(別
冊No. 32C)を別に示す。


 矢印の領域を満たしているのはどれか。 1 つ選べ。
a 咬 筋
b 顎下腺
c 耳下腺
d 舌下腺
e 顎舌骨筋
f 胸鎖乳突筋
g 内側翼突筋

解答:b

解説:

耳下腺はもっと上で外側、舌下腺はもっと真ん中よりである。

Cの右の画像より病変部と舌の色が明らかに違う。舌は筋肉に塊なので筋肉ではないと分かる。

117回 B-4

下顎左側智歯抜去の際の遠心切開線(別冊No. 1)を別に示す。
 適切なのはどれか。 1 つ選べ。


a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ

解答:d

解説:

アイウは舌動脈が内側にあるので×

オは抜きにくい。

117回 B-5

再植歯のアンキローシスでみられる特徴的な所見はどれか。 1 つ選べ。
a 打診での金属音
b 歯の動揺度の増加
c くさび状欠損の進行
d 歯髄電気診の閾値低下
e 歯肉退縮による根面露出

解答:a

解説:

アンキローシス⇒骨と歯が直接癒着している。歯根と骨が癒着しているので血流が悪くなる。

直接歯をたたいているようなキンキンという金属音がする。

間違いやすいのはdの歯髄電気診だが、根尖部以外で癒着している場合もありますので一概には低下するといえない。

117回 B-33

上顎の歯を栄養する動脈が通過するのはどれか。 3 つ選べ。
a 歯槽孔
b 正円孔
c 下眼窩裂
d 蝶口蓋孔
e 翼口蓋窩

解答:a c e

解説:

下眼窩裂は翼口蓋窩と繋がっていて 下眼窩裂が上で翼口蓋窩が下にある。ここを通るのが眼窩下動脈(顎動脈の枝)。眼窩下動脈は前上歯槽動脈に分かれる。

眼窩下動脈は前上歯槽動脈に分かれる。前上歯槽動脈は上顎の歯を栄養する。

後上歯槽動脈(顎動脈の枝)は歯槽孔を通って上顎の歯を栄養する。

後上歯槽 動脈と前上歯槽動脈は後に吻合する。

歯槽孔は上顎骨にある穴。

117回 B-42

下顎第一乳臼歯の歯冠形態の特徴はどれか。 2 つ選べ。
a 歯頸部の狭窄が著しい。
b 近心窩が遠心窩より深い。
c 後継永久歯に類似している。
d 隣接歯と点接触の関係である。
e 近遠心幅径は男児が女児より大きい。

解答:a e

解説:

下顎のEの形:4咬頭で2根。乳臼歯はキュッとくびれているイメージなのでaは正解。

cはEは5番に似ていない。乳臼歯は面接触。男児の方が横幅は大きい。

117回 B-81

下顎骨を形成する鰓弓〈咽頭弓〉から発生するのはどれか。 1 つ選べ。
a 咬 筋
b 口輪筋
c 茎突舌骨筋
d オトガイ舌筋
e 上咽頭収縮筋

解答:a

解説:

第一鰓弓 咽頭弓:三叉神経支配、上下顎骨、咀嚼筋

第二鰓弓:顔面神経支配。口輪筋・茎突舌骨筋

第三鰓弓:舌咽神経支配。上咽頭収縮筋

117回 C-18

栓状歯の形成と同じ時期に生じるのはどれか。 1 つ選べ。
a 先天歯
b 低位歯
c 斑状歯
d 埋伏歯
e Fournier 歯

解答:e

解説:

栓状歯とは歯胚のときに原因があってできた歯。通常よりやや細くて円柱状。

a 先天歯  :生まれた時からはえている。
c 斑状歯  :フッ素による
e Fournier 歯 :先天性梅毒のため。フルニエ歯は奥歯、ハッチソン歯は前歯

117回 C-52

頰筋を支配する運動神経が通過するのはどれか。 1 つ選べ。
a 口蓋骨
b 後頭骨
c 上顎骨
d 側頭骨
e 蝶形骨

解答:d

解説:

頬筋⇒顔面神経の頬筋枝。側頭骨の茎乳突孔は茎状突起の近くにある孔で顔面神経の出口。ここに顔面神経と茎乳突孔動脈が通る。

117回 D-52

個人識別における年齢推定に有用な歯科所見はどれか。 3 つ選べ。
a 咬 耗
b 盲 孔
c 歯根数
d 歯髄腔狭窄
e 歯槽骨吸収

解答: a d f

解説:

経年劣化でできるものを選ぶ。歯槽骨は年をとると痩せてくる。

b 盲孔は上顎2番に出現しやすい口蓋側の小さい穴のこと。

117回 D-25

右側顎下部の腫脹を主訴として来院した 13 歳男子の初診時の口腔外写真(別冊
No. 5A)と MRI T2 強調像(別冊No. 5B)を別に示す。
 本疾患の発症に関連するのはどれか。 1 つ選べ。
a 顎下腺
b 舌下腺
c 顔面静脈
d Wharton 管
e 顎下リンパ節

解答:b

解説:

MRIで位置を見ると真ん中より。顎下腺はもっと端。気管とかが写っていない、つまり喉がうつっていないことから顔の前方の写真だと分かる。なので位置的に舌下腺。

T2強調画像なので水分強調。

116回 A-9

成長期において長期にわたる咽頭扁桃の肥大で生じるのはどれか。 1 つ選べ。
a 上顎の狭窄歯列弓
b 上顎の空隙歯列弓
c 下顎の鞍状歯列弓
d 下顎の狭窄歯列弓
e 下顎の V 字型歯列弓

解答:a

解説:

咽頭扁桃の肥大⇒口呼吸の原因になる

舌と頬の筋肉の力のつり合いで歯列は決まっていたが低位舌になると舌の力がかかりにくくなり頬の筋の力だけがかかってしまい上顎の歯列弓が狭窄する。低位舌は舌側から力がかかるため、下顎は唇側に傾斜しやすく空隙ができやすくなる。

116回 A-18

舌半側の萎縮と舌前方突出時の萎縮側への偏位を認める。
  障害されているのはどれか。 1 つ選べ。
a 顔面神経
b 舌咽神経
c 迷走神経
d 副神経
e 舌下神経

解答:e

解説:

 舌神経 は舌の前2/3の知覚を担っている(味覚は鼓索神経(顔面神経))。ちなみに後ろ1/3は知覚・味覚ともに舌咽神経。運動は舌下神経

116回 A-23

咬み合わせの異常を主訴として来院した患者の初診時の口腔内写真(別冊No. 2
A)、エックス線画像(別冊No. 2B)及び 3D-CT(別冊No. 2C)を別に示す。受診前
日に左顔面を殴打されたという。


  骨片の偏位の原因となる筋はどれか。 4 つ選べ。
a 咬 筋
b 側頭筋
c 顎舌骨筋
d 茎突舌骨筋
e 内側翼突筋

解答:a b c e

解説:

下顎についていない筋を選べればいいい。なので茎突舌骨筋。側頭骨と舌骨についている。

116回 A-36

歯の喪失に伴う障害とその分類の組合せで適切なのはどれか。 2 つ選べ。
a 審美不良  一次性障害
b 早期接触  一次性障害
c 咬頭干渉  二次性障害
d 咀嚼筋痛  二次性障害
e 食片圧入  三次性障害

解答:a c

解説:

①一次性障害⇒歯を失ってすぐに現れる症状。

②二次性障害⇒歯ならびやかみ合わせ、歯周組織の広的な変化

③三次性障害⇒長期間、歯が欠損したままで放置した場合に現れる症状。咀嚼筋障害、顎関節障害

116回 A-48

歯の発育障害において Hutchinson 歯と同じ時期に生じるのはどれか。 2 つ選べ。
a 歯内歯
b 低位歯
c 斑状歯
d 埋伏歯
e 矮小歯

解答:a e

解説:

ハッチソン歯⇒半月上の凹入切痕のこと。先天性梅毒でみられる。先天性梅毒といえば、フルニエ歯とハッチソン歯。フルニエ歯は奥歯、ハッチソン歯は前歯で見られる。

先天性のものなので胎児のときにできる歯を選べばいい。つまり歯胚のときの異常。

aとeが正解

bcdはもう歯が萌出してからの症状。

斑状歯は歯のフッ素症、埋伏歯は病気じゃない、スペースの問題。

116回 A-73

顎下腺の栄養動脈はどれか。 1 つ選べ。
a 顎動脈
b 顔面動脈
c 甲状頸動脈
d 上行咽頭動脈
e 上甲状腺動脈

解答:b

解説:

大唾液腺の問題。

顎下腺は顔面動脈、舌下腺は舌下動脈、耳下腺は顔面横動脈

116回 B-1

 リンパ節腫脹の造影 CT(別冊No. 1)を別に示す。


  矢印で示すのはどれか。 1 つ選べ。
a 頰リンパ節
b 舌リンパ節
c 顎下リンパ節
d 上内深頸リンパ節
e オトガイ下リンパ節

解答:c

解説:

顎下リンパ節は顎の真ん中あたりにある

116回 B-4

右側頸部郭清の術中写真(別冊No. 3)を別に示す。


  矢印で示すのはどれか。 1 つ選べ。
a 舌神経
b 顔面神経
c 舌下神経
d 大耳介神経
e オトガイ神経

解答:b

解説:

舌神経、舌下神経は下顎骨の内側にある。

大耳介神経は耳からくる。オトガイ神経はもっとオトガイ部より。

顔面神経は顔の表層を走る。

116回 B-20

 MRI(別冊No. 4A、B)を別に示す。


  矢印で示すのはどれか。 1 つ選べ。
a 顎舌骨筋
b 顎二腹筋
c 茎突舌骨筋
d オトガイ舌筋
e オトガイ舌骨筋

解答:b

解説:

Aは横断図、Bは矢状図

a 顎舌骨筋:もっと幅が広い。舌骨の方にある。下の方。
b 顎二腹筋:前腹。舌骨とオトガイに付いている
c 茎突舌骨筋:顎についていない
d オトガイ舌筋:オトガイから上についている。ので横断面では映らない。
e オトガイ舌骨筋:オトガイから下についている。ので横断面では映らない。

116回 B-26

耳下腺管が貫く筋はどれか。 1 つ選べ。
a 頰 筋
b 咬 筋
c 口輪筋
d 外側翼突筋
e 内側翼突筋

解答:a

解説:

耳下腺管=ステノン管と呼ばれる。

上顎7番あたりの頬粘膜部に開口している。

116回 B-29

前歯部開咬を呈するのはどれか。 2 つ選べ。
a 顎放線菌症
b 茎状突起過長症
c 痛風性顎関節炎
d 進行性下顎頭吸収
e 両側関節突起骨折

解答:d e

解説:

下顎頭が短くなると開咬になる。

116回 B-46

早期癒合により舟状頭を生じるのはどれか。 1 つ選べ。
a 冠状縫合
b 矢状縫合
c 前頭縫合
d 鱗状縫合
e ラムダ縫合

解答:b

解説:

舟状頭(しゅうじょうとう)→前頭部と後頭部がとがっている状態。縦のつなぎ目が早めに封鎖してしまい、横に成長できないためためにおこる。

116回 C-15

唾石に接する導管でみられる変化はどれか。 1 つ選べ。
a 軟骨化生
b 粘液化生
c 扁平上皮化生
d アポクリン化生
e オンコサイト化生

解答:c

解説:

唾石症⇒唾石を含む導管は拡張し導管上皮は剥離脱落や扁平上皮化生(化生とは変化するということ)が見られる。

d アポクリン腺:汗

116回 C-24

右側顎下腺摘出術を受けた患者の術後の下唇運動時の写真(別冊No. 4)を別に示
す。


  障害されているのはどれか。 1 つ選べ。
a 舌神経
b 顔面神経
c 舌下神経
d 大耳介神経
e オトガイ神経

解答:b

解説:

下唇の右側が動いていない。顔面表情筋を支配しているのは顔面神経である。

116回 C-25

口腔内写真(別冊No. 5)を別に示す。


  矢印で示すのはどれか。 1 つ選べ。
a 基底結節
b 臼歯結節
c 臼傍結節
d Carabelli 結節
e プロトスタイリッド

解答:e

解説:

口腔内写真より顎堤の形態や小帯から下顎の6番の頬側である。

a 基底結節:前歯部舌側
b 臼歯結節:上下顎D
c 臼傍結節:上顎7番の近心頬側咬頭
d Carabelli 結節:下顎6番の近心舌側
e プロトスタイリッド:下顎大臼歯の近心頬側部

116回 D-21

歯の脱灰 H-E 染色組織標本の作製過程で消失するのはどれか。 3 つ選べ。
a 周波条
b Retzius 条
c 球間象牙質
d Andresen 線
e Schreger 線条

解答:a b e

解説:

脱灰⇒骨のような硬組織はそのままでは薄切りにできないのでカルシウムイオンを取り除いて柔らかくする。

a b eはエナメル質にあり脱灰によってなくなる。エナメル質に主成分はカルシウムやリン。

cdは象牙質にある。

116回 D-31

脳を栄養する血管はどれか。 2 つ選べ。
a 顎動脈
b 後頭動脈
c 椎骨動脈
d 内頸動脈
e 浅側頭動脈

解答:c d

解説:

脳を栄養する血管⇒内頚動脈(中大脳動脈、前大脳動脈に分岐)と椎骨動脈!

大動脈の血管は外頚動脈と内頚動脈にわかれる。内頚動脈は脳へ、外頚動脈は頭蓋骨へ

a 顎動脈:外頚動脈の枝
b 後頭動脈:外頚動脈の枝
c 椎骨動脈:脳底動脈になる
d 内頸動脈:中大脳動脈になる
e 浅側頭動脈:頭皮は外頚動脈の終始

116回 D-86

 咬耗症〈attrition〉の生じやすい部位はどれか。 3 つ選べ。
a 前歯切端
b 前歯歯頸部
c 臼歯咬合面
d 臼歯露出根面
e 隣接面接触点部

解答:a c e

解説:

クレンチングやブラキシズムで歯がすり減っている⇒歯質同士が接している部位が好発部位

b 前歯歯頸部 d 臼歯露出根面 bdは接触していないので×

DH 32回 午前2

下顔面の写真(別冊午前No. 1)を別に示す。
矢印で示す部位の触覚を支配するのはどれか。1つ選べ。

a 三叉神経

b 舌咽神経

c 迷走神経

d 舌下神経

解答:a

解説:

 舌神経 (三叉神経の下顎神経の枝)は舌の前2/3の知覚を担っている(味覚は鼓索神経(顔面神経))。ちなみに後ろ1/3は知覚・味覚ともに舌咽神経。

DH 32回 午前3

象牙質に見られるのはどれか。1つ選べ。

a 周波条

b Retzius〈レチウス〉線

c Schreger〈シュレーゲル〉条

d Andresen〈アンドレーゼン〉線

解答:d

解説:

dのアンドレ―ゼンは象牙質、他はエナメル質に見られる。

DH 32回 午前6

頭蓋骨模型の写真(別冊午前No.2)を別に示す。


矢印で示す孔を通過するのはどの動脈の分枝か。1つ選べ。

a 顎動脈
b 顔面動脈
c 浅側頭動脈
d 上行咽頭動脈

解答:a

解説:

眼窩下孔である。

眼窩下動脈、眼窩下静脈、眼窩下神経が通る。眼窩下動脈は顎動脈の枝で上顎の歯肉や歯の栄養動脈。のちに前上歯槽動脈になる。

DH 32回 午前39

歯の損耗〈tooth wear〉と関わる因子の組合せで正しいのはどれか。
2つ選べ。

a 咬耗症      過度のブラッシング
b 酸蝕症      習慣性嘔吐
c 摩耗症      唾液分泌の低下
d くさび状欠損   アブフラクション

解答:bd

解説:

a 咬耗症は食いしばりやブラキシズム     過度のブラッシングは摩耗症
b 酸蝕症      習慣性嘔吐 〇
c 摩耗症      過度なブラッシング
d くさび状欠損   アブフラクション(歯の表面の小さな欠損) 〇

DH 32回 午前75

破折防止のため小窩裂溝填塞材を応用するのはどれか。1つ選べ。

a 基底結節
b 臼後結節
c 臼傍結節
d 中心結節

解答:d

解説:

中心結節⇒下顎の小臼歯の咬合面に多い。ツノのようにはえている。破折しやすく、磨きにくいため補填剤で埋めることがある。破折して歯髄が感染するのを防ぐため。

a 基底結節:前歯の舌側
b 臼後結節:親知らず
c 臼傍結節:上顎大臼歯

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DH 32回 午後2

歯周病の原因となる可能性のある歯の形態異常はどれか。1 つ選べ。

a 盲孔
b 斜切痕
c 介在結節
d 中心結節

解答:b

解説:

歯周病の原因を聞かれている。う蝕ではない。

acdは磨きにくくう蝕の原因になる。

斜切痕は歯頚部近くにあり磨きにくくプラークが溜まりやすく歯周病になりやすい。

DH 32回 午後5

純漿液腺はどれか。1 つ選べ。

a 頬腺
b 後舌腺
c 耳下腺
d 舌下腺

解答:c

解説:

★大唾液腺 この3つのみ

1,耳下腺:漿液性

2,顎下腺:ほぼ漿液性

3,舌下腺:ほぼ粘液性

★小唾液腺 たくさんある。

1,頬腺:混合

2,後舌線:粘液腺

3、前舌腺:混合

DH 32回 午後50

45 歳の女性。左側顔面の疼痛を主訴として来院した。1 か月前から数日に1 ~2回の頻度で激しい疼痛が出現するようになったという。
疼痛はいつも十数秒で消失するという。顔貌は左右対称で異常はみられず、開口障害や顎下リンパ節の腫脹は認められない。
歯科医師が顔面を触診したところ、強い疼痛を訴えた。触診時の写真(別冊午後No.18)を別に示す。
疼痛の原因はどれか。1 つ選べ。

a 副神経
b 顔面神経
c 三叉神経
d 迷走神経

解答:c

解説:

顔面の神経といえば、顔面神経と三叉神経

触診している部位はオトガイ孔あたりなので三叉神経の下顎神経に異常があると考えられる。

DH 32回 午後56

10歳の男児。学校歯科健康診断で歯の形態異常を指摘され来院した。
診察の結果、下顎左側第二小臼歯に突起を認めた。口腔内写真(別冊午後No.23)を別に示す。


矢印で示すのはどれか。1 つ選べ。

a 白傍結節
b 中心結節
c カラベリー結節
d プロトスタイリッド

解答:b

解説:

a 白傍結節:7番の近心頬側
b 中心結節:5番の咬合面
c カラベリー結節:6番の近心舌側咬頭.咬合面でない。
d プロトスタイリッド:下顎大臼歯近心頬側面

DH 32回 午後59

71歳の男性。脳梗塞後の後遺症があるという。麻痺症状がみられる写真(別冊午後No.25)を別に示す。


この症状を起こすのはどれか。1 つ選べ。

a 顔面神経
b 三叉神経
c 舌下神経
d 迷走神経

解答:a

解説:

顔面の右側が麻痺している。口角やまゆげの下垂、鼻唇溝の消失、目を閉じられないなどの症状が見られる。

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