部分床義歯・全部床義歯などデンチャー全般
- 117回 A-7
- 117回 A-14
- 117回 A-42
- 117回 A-63
- 117回 A-71
- 117回 A-87
- 117回 B-1
- 117回 A-31
- 117回 A-39
- 117回 B-1
- 117回 B-27
- 117回 B-56
- 117回 B-65
- 117回 B-71
- 117回 B-74
- 117回 C-37
- 117回 C-46
- 117回 C-54
- 117回 C-61
- 117回 C-86
- 117回 D-24
- 117回 D-7
- 117回 D-40
- 117回 D-44
- 117回 D-57
- 117回 D-60
- 117回 D-65
- 117回 D-66
- 117回 D-68
- 117回 D-86
- 117回 D-87
- 117回 D-88
- 116回 A-7
- 116回 A-21
- 116回 A-37
- 116回 A-39
- 116回 A-54
- 116回 A-59
- 116回 A-61
- 116回 A-68
- 116回 A-70
- 116回 A-88
- 116回 A-89
- 116回 B-17
- 116回 B-22
- 116回 B-28
- 116回 B-38
- 116回 B-40
- 116回 B-44
- 116回 B-54
- 116回 B-76
- 116回 B-87
- 116回 C-46
- 116回 C-57
- 116回 C-74
- 116回 D-37
- 116回 D-54
- 116回 D-59
- 116回 D-63
- 116回 D-82
- DH 32回 午前47
- DH 32回 午前48
- DH 32回 午前53
- DH 32回 午前60
- DH 32回 午前101
- DH 32回 午前105
- DH 32回 午後45
- DH 32回 午後48
- DH 32回 午後78
- DH 32回 午後95
117回 A-7
上下顎歯列の口腔内写真(別冊No. 3)を別に示す。
Eichner の分類に基づく咬合支持域の数はどれか。 1 つ選べ。
a 0
b 1
c 2
d 3
e 4
解答:a
解説:
歯式
咬合支持域はない。
117回 A-14
パラトグラム検査により評価できるのはどれか。 2 つ選べ。
a / b /
b / k /
c / m /
d / p /
e / t /
解答:b e
解説:
舌が口蓋に付くことで発音できる音を調べる。acdは唇で発音。
117回 A-42
74 歳の男性。咀嚼時の上顎全部床義歯による疼痛を主訴として来院した。使用中の義歯は 1 年前に製作したという。初診時の口腔内写真(別冊No. 15A)と義歯装着時の写真(別冊No. 15B)を別に示す。
まず行うべき対応はどれか。 1 つ選べ。
a リライン
b 外科的切除
c 義歯の清掃指導
d 義歯床辺縁の調整
e ティッシュコンディショニング
解答:d
解説:
右上2あたりの辺縁に潰瘍?なのでまず辺縁を調整⇒歯肉腫れてる
117回 A-63
78 歳の女性。食事がしにくいことを主訴として来院した。 3 か月前に他院で全
部床義歯を製作し、上顎義歯の脱落と下顎義歯の浮き上がりはないとのことであっ
たが、装着当初から嚙みにくかったという。咬合接触状態を印記した義歯の写真
(別冊No. 23A)と検査中の顔貌写真(別冊No. 23B)を別に示す。
行う処置はどれか。 2 つ選べ。
a 咬合調整
b リライン
c リリーフ
d 咬合面再形成
e ポストダムの付与
解答:a d
解説:
下顎安静は本来咬頭嵌合位に2~3mm下。今は写真から5mmずれている。ということはバイトが低い。⇒下顎安静位がこの人本来のもので咬頭嵌合位は義歯なのでバイトを高くしなくてはいけない。⇒咬合面再形成
咬合調整⇒前歯しか当たっていない。臼歯部も当てよう。
117回 A-71
8 歳の女児。マウスガードの製作を希望して来院した。バスケットボールの部活
動に参加しているという。口腔内写真(別冊No. 26A、C)とエックス線画像(別冊
No. 26B)を別に示す。
製作時にブロックアウト〈リリーフ〉すべき歯はどれか。 1 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:c
解説:
歯を守るためのマウスガード。
右上1番はもうちょっと伸びるはず。伸びるぶ番はもうちょっと伸びるはず。伸びしろのスペースがほしいためウを削合。
左上Aも間もなく抜けて1番がはえそう。
117回 A-87
咀嚼機能の直接的検査法はどれか。 2 つ選べ。
a 篩分法
b 筋電図検査
c 咬合力検査
d 下顎運動検査
e グルコース溶出量測定
解答:a e
解説:
直接的検査法⇒咀嚼に直接かかわる方法。つまり何かを咬む。a e
間接的検査法⇒咀嚼に関与する他の様子を見る。筋肉や咬合力など。b c d
a篩分法 ふるいわけほう⇒ピーナッツなどをどれだけ小さくかめるかを見る
117回 B-1
インプラント義歯の上部構造装着に用いるのはどれか。 1 つ選べ。
a 印象用コーピング
b カバースクリュー
c ヒーリングキャップ
d アバットメントスクリュー
e サージカルガイドプレート
解答:d
解説:
a 印象用コーピング ⇒印象体にピックアップされる
b カバースクリュー ⇒インプラント体の蓋のこと(2回法)。歯肉や骨が入り込まないようにする。
c ヒーリングキャップ ⇒インプラント体の蓋(1回法)
d アバットメントスクリュー ⇒〇
e サージカルガイドプレート ⇒インプラントを植立させる位置をシミュレーション通りにするためのもの。
117回 A-31
85 歳の男性。咀嚼困難と審美不良を主訴として来院した。上顎全部床義歯を紛
失したという。診察の結果、下顎全部床義歯は特に問題ないため、上顎全部床義歯
のみを製作することとした。ある記録装置の写真(別冊No. 9A)とその描記路のパ
ターン(別冊No. 9B)を別に示す。タッピングは複数回行ってもらった。
治療用義歯が不要で、顎機能が正常と判断されるパターンはどれか。 2 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:b c
解説:
三角形の頂点がアペックス。これが最後退位:中心位を表す。
イもウも矢印は対照だから異常なし。そしてタッピングポイントがアペックスと一致しているか1mm以内だから正常。
ァはタッピングポイントが右に偏りすぎてるから異常あり。エは真ん中の線が揺れてるってことは下顎が前にまっすぐ出せてないってこと。オは意味不明、アペックスを追い越している、咬合床が外れた?
117回 A-39
全部床義歯の筋圧形成の際に行う機能運動のうち、上顎と下顎、いずれの印象採
得時にも有効な機能運動はどれか。 3 つ選べ。
a 嚥下運動
b 開口運動
c 口角牽引
d 口唇突出
e 側方運動
解答:b c d
解説:
eの側方運動は下顎しか動かさない。
嚥下運動も違う。
bcdを実際にやってみると上下顎とも動いている。
117回 B-1
インプラント義歯の上部構造装着に用いるのはどれか。 1 つ選べ。
a 印象用コーピング
b カバースクリュー
c ヒーリングキャップ
d アバットメントスクリュー
e サージカルガイドプレート
解答:d
解説:
a 印象用コーピング ⇒印象体にピックアップされる
b カバースクリュー ⇒インプラント体の蓋のこと(2回法)。歯肉や骨が入り込まないようにする。
c ヒーリングキャップ ⇒インプラント体の蓋(1回法)
d アバットメントスクリュー ⇒〇
e サージカルガイドプレート ⇒インプラントを植立させる位置をシミュレーション通りにするためのもの。
117回 B-27
上顎の部分歯列欠損症例に対する義歯製作過程の写真(別冊No. 6A)と口腔内写
真(別冊No. 6B)を別に示す。クラスプは基礎床に常温重合レジンで固定している。
AからBの操作で確認するのはどれか。 3 つ選べ。
a 咬合力
b 咬合関係
c 咀嚼能力
d 義歯床の外形
e 支台装置の適合性
解答:b d e
解説:
a cは咬合力を計るもの。今は強く咬まないで~。
人工歯の配列、咬合高径、適合 を見ている。決して噛む力を見ているのではない。壊れる~。
117回 B-56
65 歳の女性。上顎顎義歯の脱落と鼻腔への飲み物の漏れを主訴として来院した。
使用中の顎義歯は 6 か月前に製作したが、装着当初から自覚していたという。栓塞
部は充実型である。初診時の口腔内写真(別冊No. 18A)、研究用模型の写真(別冊
No. 18B)及び顎義歯の写真(別冊No. 18C)を別に示す。
この義歯への適切な対応はどれか。 3 つ選べ。
a 7 にクラスプを追加する。
b 栓塞部を天蓋開放型とする。
c 義歯床の口蓋部分を削除する。
d 顎欠損側では対合歯との咬合接触を強くする。
e 栓塞部周囲に直接法で軟質リライン材を適用する。
解答:a b e
解説:
顎義歯とは骨の欠損を補綴する義歯のこと。
写真を見ると口と鼻が交通しているのでふせぎたい。
☆顎義歯の種類
・充実型:顎義歯の口蓋を埋めているところを全てレジンで埋めている
・天蓋開放型:顎義歯の口蓋の上の部分をオープンにしている
・中空型:内部を空洞にしている
a 7 にクラスプを追加する。 ⇒〇
b 栓塞部を天蓋開放型とする。⇒〇 充実型は重い。
c 義歯床の口蓋部分を削除する。 ⇒適合も悪く支持力もなくなる
d 顎欠損側では対合歯との咬合接触を強くする。 ⇒力をかけるのはよくない
e 栓塞部周囲に直接法で軟質リライン材を適用する。⇒〇 適合をよくする
117回 B-65
75 歳の男性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。診断の
結果、上顎左側前歯部の前処置後、オーバーデンチャーを製作することとした。完
成した根面板の写真(別冊No. 23A)、根面板装着後の口腔内写真(別冊No. 23B)及
び義歯床に埋め込む予定の装置の写真(別冊No. 23C)を別に示す。
この装置の効果はどれか。 3 つ選べ。
a 一次固定
b 着脱方向の規制
c 歯根膜の感覚受容
d 咬合力に対する抵抗
e 離脱力に対する抵抗
解答:c d e
解説:
A:根面板キーパー
C:磁石
上から咬む力がかかった時に、歯根膜も歯根も残っているから噛み応えとして伝えることができる。
a 一次固定 ⇒二次固定が正解。一次固定はセメントを介したインレーとかクラウンの直接的な固定方法のこと。二次固定は可撤式装置、アタッチメントとかクラスプとか。
b 着脱方向の規制 ⇒一定方向にしか外れないってこと。歯冠がないと無理。
c 歯根膜の感覚受容
d 咬合力に対する抵抗 ⇒磁力による
e 離脱力に対する抵抗 ⇒磁力による
117回 B-71
舌後方部に軽度の食物残渣と「カ」行の発音の異常を認める全部床義歯装着中の
84 歳の男性。 4 年前に脳梗塞の既往がある。発音試験において、「サ」行、「タ」行
および「パ」行は明瞭であった。
義歯の調整において考慮すべきなのはどれか。 2 つ選べ。
a 垂直的下顎位
b 水平的下顎位
c S 字状隆起の程度
d リップサポートの程度
e 義歯床口蓋後方部の厚さ
解答:a e
解説:
カ行⇒舌と口蓋が近いと発音できない
サ行とタ行が明瞭⇒前歯の位置は正しい
パ行が明瞭⇒唇の位置は正しい
a 垂直的下顎位 ⇒口蓋と舌の位置を見る
b 水平的下顎位
c S 字状隆起の程度 ⇒上顎前歯の口蓋面の形態を見る サタOK
d リップサポートの程度 ⇒パOK
e 義歯床口蓋後方部の厚さ ⇒薄くしよう
117回 B-74
75 歳の男性。 1 週前に装着した上顎全部床義歯の使用時の仏痛を主訴として来
院した。適合試験材を義歯に塗布し、下顎の側方運動を行わせた。来院時の口腔内
写真(別冊No. 28A)、側方運動時の顔貌写真(別冊No. 28B)及び運動後の義歯の写
真(別冊No. 28C)を別に示す。
仏痛の誘因となっているのはどれか。 1 つ選べ。
a 頰骨弓
b 筋突起
c 関節突起
d 茎状突起
e 翼状突起
解答:b
解説:
Cの写真より義歯の頬側の側面の上の方がこすれている。つまり頬に当たっている。
上顎の頬側の上の方にありそうな突起は筋突起。側方運動したときに義歯が筋突起にぶつかる。義歯が分厚すぎるのが問題と考えられる。
117回 C-37
82 歳の男性。上顎全部床義歯の脱落を主訴として来院した。診察の結果、義歯
を製作することとした。個人トレー製作時に研究用模型で前歯部顎堤をパラフィン
ワックスでリリーフし、ある操作(丸印で示す部位)を行った。初診時の口腔内写真
(別冊No. 10A)、触診時の口腔内写真(別冊No. 10B)、個人トレーの写真(別冊
No. 10C)及び精密印象の写真(別冊No. 10D)を別に示す。
この印象法はどれか。 1 つ選べ。
a 加圧印象
b 咬座印象
c 咬合圧印象
d 選択的加圧印象
e ダイナミック印象
解答:d
解説:
上顎前歯部にフラビーガム(粘膜の肥厚)が見られる。⇒粘膜に圧を加えないように穴から印象材を逃がす。
フラビーガムは無圧、正常粘膜は加圧印象を行いたい。⇒穴をあけて無圧にする。
なのでdの選択的加圧印象。
フラビーガムがなくなったら新義歯を作ろう。
117回 C-46
85 歳の男性。口蓋粘膜の疼痛を主訴として来院した。 8 年前から上顎全部床義
歯を使用しているという。来院時の口腔内写真(別冊No. 15A)、義歯の写真(別冊
No. 15B)及び適合試験後の義歯の写真(別冊No. 15C)を別に示す。
まず行うべき対応はどれか。 2 つ選べ。
a 培養検査
b 抗菌薬の投与
c 義歯の清掃指導
d ティッシュコンディショニング
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
解答:a c
解説:
口腔内が腫れている⇒紅斑性ガンジダ。なので培養検査でカンジダかどうかを決める。
義歯の清掃指導⇒汚れついている。
カンジダは白斑だけではない。
117回 C-54
適合試験前後の義歯床粘膜面の写真(別冊No. 21)を別に示す。
調整が必要な部位はどれか。 3 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:a b e
解説:
PIPは硬化しないタイプの材料で当たっているか当たっていないかを確認するためのもの。色がぬけているとこが当たりすぎている。
117回 C-61
部分床義歯のリラインの印象採得に適しているのはどれか。 2 つ選べ。
a 寒天印象材
b 石膏印象材
c アクリル系印象材
d シリコーンゴム印象材
e ユーティリティワックス
解答:c d
解説:
a 寒天印象材 ⇒もろい
b 石膏印象材 ⇒無圧印象
c アクリル系印象材 ⇒ティッシュコンディショナー
d シリコーンゴム印象材
e ユーティリティワックス⇒もろい
117回 C-86
上下顎全部床義歯を新製する際の、咬合器上のろう義歯の写真(別冊No. 39A)と
口腔内試適時の写真(別冊No. 39B)を別に示す。
B のようになった原因と考えられる不備のあった操作はどれか。 2 つ選べ。
a 筋圧形成
b 咬合器装着
c 人工歯排列
d 顎間関係記録
e 咬合床への正中線記入
解答:b d
解説:
咬合器上でのロウ義歯ではかみあっているのに口腔内試適では咬みあっていない。⇒下顎関係がうまくいっていない?それとも、そもそも咬合器装着時に不備があった?咬合採得でミスった?
aの筋圧形成は粘膜の適合の話。cの人工歯配列はロウ堤の場所による。eは歯以外うつってないからなんともいえない。
117回 D-24
82 歳の女性。上下顎全部床義歯の製作を希望して来院した。 5 年前に左側下顎
歯肉癌で、下顎区域切除術と腹直筋皮弁を用いた即時再建術および放射線治療が施
行されたという。診察の結果、義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真
(別冊No. 4A)とエックス線画像(別冊No. 4B)を別に示す。
適切な対応はどれか。 3 つ選べ。
a 健側を主体とした咀嚼方法の指導
b 右側下顎骨へのインプラントの埋入
c ニュートラルゾーンへの人工歯の排列
d 上顎義歯へのオクルーザルランプの付与
e 皮弁で覆われた顎欠損部に対する加圧印象
解答:a c d
解説:
下顎骨の左側がないためプレートで固定しているのが分かる。
放射線治療をしているためインプラントは禁忌!
a 健側を主体とした咀嚼方法の指導 ⇒ 骨が無くプレートしかないため噛むと痛い。骨の厚みがないと痛い。
b 右側下顎骨へのインプラントの埋入 ⇒禁忌
c ニュートラルゾーンへの人工歯の排列 ⇒ 無歯顎の義歯にする。
d 上顎義歯へのオクルーザルランプの付与 ⇒上顎の咬合面を平らにする。(側方に動かしたときに干渉しないように)
e 皮弁で覆われた顎欠損部に対する加圧印象 ⇒加圧したら痛い
117回 D-7
フラビーガムの原因となるのはどれか。 1 つ選べ。
a 義歯の清掃不良
b 義歯人工歯による咬傷
c 義歯床辺縁の機械的刺激
d 義歯床下の顎堤への過度な圧迫
e 義歯床用材料によるアレルギー
解答:d
解説:フラビーガムとは顎堤がやわらかくこんにゃく状になった状態。適合の悪い状態が続くと歯肉の形態が変わりやすいので、顎堤への過度な圧力が正解。
117回 D-40
72 歳の女性。下顎の義歯がはずれやすいことを主訴として来院した。初診時の
口腔内写真(別冊No. 9A)と研究用模型製作の印象採得時に行った処置前後の写真
(別冊No. 9B)を別に示す。
この処置の目的はどれか。 2 つ選べ。
a 印象体の変形を防止する。
b 印象体の撤去を容易にする。
c 動揺歯の固定を確実にする。
d 既製トレーの使用が可能となる。
e 非弾性印象材の使用を許容する。
解答:a b
解説:
印象採得時にワックスでブロックアウトをしている。
ブロックアウト とはアンダーカットに印象材が入らないようにして 印象体の撤去を容易にする 、 変形防止。
117回 D-44
ある装置の写真(別冊No. 11A、B、C)を別に示す。
この装置に具備されているのはどれか。すべて選べ。
a 緩 圧
b 支 持
c 把 持
d 囲繞性
e 拮抗作用
解答:b c d e
解説:
エーカースクラスプの写真。
a 緩 圧 :大連結子とかの役割。力を分散させる働き。
b 支 持 :レスト
c 把 持 :把持腕
d 囲繞性 :維持力を発揮させるために鉤腕で4隅角を取り囲む方法
e 拮抗作用 :着脱時の支台歯への側方圧を緩和するため頬舌側をクラスプで囲む
117回 D-57
75 歳の男性。上顎義歯の会話時の脱離を主訴として来院した。診察の結果、上
顎部分床義歯を製作することとした。ろう義歯試適時に咬頭嵌合位でのずれは認め
られなかった。診察中の写真(別冊No. 15A)と人工歯排列の写真(別冊No. 15B)を
別に示す。
人工歯の再排列で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 3 の上方移動
b 3 の上方移動
c 4 の下方移動
d 4 5 の下方移動
e 1 1 2 の下方移動
解答:a b
解説:今は犬歯誘導になっているが上顎の3番の天然歯がなく人工歯のため犬歯誘導は無理と考える。なのでフルバランスドオクルージョンを目指す。
そのため上顎の両側の3番を上方にずらして当たらないようにする。
117回 D-60
口腔清掃の自立度判定基準〈BDR 指標〉結果を表に示す。
セルフケアの指導で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
a 軽いコップの使用
b 含嗽時の頸部後屈
c 少量の水による含嗽
d 柄の太い歯ブラシの使用
e 患者自身による義歯の着脱
解答:a c d
解説:
B:ブラッシング 歯磨き
D:義歯着脱:デンチャーワェアリング
R:うがい マウスライジング
義歯の着脱が全介護が必要だと分かる。
b うがい時に後屈すると水を飲み込んでしまう…
e 義歯の着脱は難しい
のでbe以外。
117回 D-65
87 歳の女性。咀嚼時の仏痛を主訴として歯科訪問診療の依頼を受けた。使用中
の義歯は 5 年前に製作し、何度か義歯修理を受け良好に経過していたが、 1 か月前
から下顎右側小臼歯部に仏痛を感じるようになったという。 1 年前から脳梗塞の後
遺症のために高齢者施設に入所している。初診時の口腔内写真(別冊No. 19A)、上
下顎義歯の写真(別冊No. 19B)及び咬合接触検査結果の写真(別冊No. 19C)を別に
示す。
初診時に行うのはどれか。 2 つ選べ。
a リライン
b 概形印象採得
c 床外形の修正
d ポストダムの付与
e ティッシュコンディショニング
解答:c e
解説:
舌側に潰瘍が見られることより疼痛が生じていると考えられる。⇒床外形の修正で当たらないようにする。
そしてティッシュコンディショニングで粘膜が落ち着くのを待って、治ってからリラインの流れ。
117回 D-66
下顎運動路の記録に用いられるのはどれか。 3 つ選べ。
a チューイン法
b パントグラフ法
c ゴシックアーチ描記法
d バランシングランプ法
e フェイスボウトランスファー
解答:a b c
解説:
パントグラフ法:顎関節部での顆頭の運動軸を表記する方法で顎の動きを再現する方法。
ゴシックアーチ描記法:前歯部にて下顎運動の軌跡を描記する
バランシングランプ法:フルデンチャーでなされる。人工歯配列のときに下顎7番か下顎最後臼歯の後ろに形成される斜面のこと。
フェイスボウトランスファー:上顎の位置を正しく咬合器につけるため。
117回 D-68
作業用模型に部分床義歯の設計線を描記することとした。
次に示す 5 つの設計線のうち、最後に描記するのはどれか。 1 つ選べ。
a 義歯床
b レスト
c 連結子
d 隣接面板
e 支台装置維持部
解答:e
解説:
eの支台装置維持部とはクラスプの脚のこと。他の邪魔をしないようにつけるので他のものが決まっていないと書けない。
義歯床はこれがないと始まらない。
レストはクラスプについている。
連結子は間接支台装置をつなげるもので他の物と重ならない。
117回 D-86
86 歳の女性。下顎前歯部舌側歯肉からの出血を主訴として来院した。 1 か月前
からブラッシング時に出血を生じるようになったという。毎食後に歯ブラシで歯お
よび義歯の清掃を行っており、義歯洗浄剤は使用しておらず、夜間は義歯を外して
水に浸漬しているという。なお、下顎前歯部の歯頸部から口底部までの距離は
5 ~ 6 mm であった。初診時の口腔内写真(別冊No. 32A)、咬合接触検査後の義歯
の写真(別冊No. 32B)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No. 32C)及びプラーク染め
出し後の義歯の写真(別冊No. 32D)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示
す。
使用中の義歯への対応で適切なのはどれか。 2 つ選べ。
a 義歯用ブラシの使用
b 歯磨剤を使用した義歯清掃
c 大連結子内面の凹凸の削除
d リンガルバーへの形態修正
e 就寝中の義歯洗浄剤への浸漬
解答:a e
解説:
a 義歯用ブラシの使用 :汚れがたまっているので〇
b 歯磨剤を使用した義歯清掃 :義歯が傷つくので×
c 大連結子内面の凹凸の削除 :適合はいいので削除しない
d リンガルバーへの形態修正 :口底部までの距離が5~6mmと浅いのでリンガルバーは×オス孔する場所が短くなってしまう。
e 就寝中の義歯洗浄剤への浸漬 :〇
写真よりリンガルエプロン(大連結子)を使用しているのが分かる。これのせいで汚れが溜まっている。⇒けれど、リンガルバーにできない状態。リンガルバーの方がシンプルで掃除しすいのだけれどね…。
117回 D-87
82 歳の女性。上顎左側前歯部の動揺を主訴として来院した。診察の結果、
123 を抜歯し、審美性と発語機能を保持するため、ある義歯を製作することと
した。初診時の口腔内写真(別冊No. 33A)、作業用模型の写真(別冊No. 33B)、治
療過程の写真(別冊No. 33C)及び義歯装着時の口腔内写真(別冊No. 33D)を別に
示す。
製作した補綴装置はどれか。 1 つ選べ。
a 移行義歯
b 最終義歯
c 即時義歯
d 診断用義歯
e 治療用義歯
解答:c
解説:
歯を抜いたその日に入れる義歯⇒見た目も悪いし食事もできないため。
a 移行義歯 :順次抜歯しながら増歯する
d 診断用義歯 :最終的な咬合などの様子を見る
e 治療用義歯 :口腔周囲の筋肉を回復するためのリハビリトレーニング用
117回 D-88
治療過程の順番で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a ア → ウ → オ → エ → イ
b ア → エ → イ → オ → ウ
c オ → ア → ウ → エ → イ
d オ → ウ → ア → エ → イ
e オ → ウ → エ → イ → ア
解答:e
解説:
今までの歯の並びや咬合が分からなくなるので抜歯しているアは絶対最後! ウエはセットだと分かる。
オ:歯がある状態でその咬合で咬合採得・この咬合を変えたくないため。
ウ:模型を作っている
エ:抜歯するところの歯を模型から削除している。
イ:抜歯したところに歯を作る
ア:抜歯をする
116回 A-7
無歯顎患者における顎骨の経年的変化はどれか。 1 つ選べ。
a 下顎角は鋭角化する。
b 下顎頭は平坦化する。
c 口蓋部の骨吸収は顎堤部より顕著である。
d 下顎臼歯部顎堤の吸収は舌側より頰側が大きい。
e 上顎臼歯部顎堤の吸収は頰側より口蓋側が大きい。
解答:b
解説:
歯がなくなったところから骨吸収が進む。
a 下顎角は鋭角化する。
b 下顎頭は平坦化する。:下顎頭は摩耗して平坦化する。
c 口蓋部の骨吸収は顎堤部より顕著である。:顎堤部には歯があったが無くなったら骨吸収が大きくなる。
上顎骨、下顎骨とも台形の形をしている。上顎は下底、下顎は上底に歯が生えている。歯がなくなるということはなくなったところから痩せていくので赤い矢印の方向に痩せていく。なので上顎は頬側から口蓋側へ。下顎は舌側から頬側へ骨吸収が進む。
d 下顎臼歯部顎堤の吸収は舌側より頰側が大きい。⇒逆
e 上顎臼歯部顎堤の吸収は頰側より口蓋側が大きい。⇒逆
116回 A-21
咀嚼機能を評価するための間接的検査法はどれか。 3 つ選べ。
a 篩分法
b 咬合力測定
c 下顎運動記録
d 咬合接触検査
e グルコース溶出量測定
解答:b c d
解説:
間接的検査法と直接的検査法がある。
直接的は実際に何かを食べる検査法⇒a e
116回 A-37
84 歳の女性。上下顎全部床義歯の維持安定不良と上顎前歯部顎堤の咀嚼時疼痛
を主訴として来院した。義歯は 10 年以上前に製作したが、 5 年前から外れやすく
なり数回のリラインが施されたという。上下顎義歯の写真(別冊No. 7A)、上顎義
歯の後縁方向からの写真(別冊No. 7B)及び義歯装着時の口腔内写真(別冊No. 7
C)を別に示す。
適切な対応はどれか。 2 つ選べ。
a 咬合面再形成
b 新義歯の製作
c 金属口蓋床の除去
d ポストダムの付与
e リップサポートの改善
解答:a b
解説:
c 金属口蓋床の除去 :粘膜面に問題があるから関係ない
d ポストダムの付与 :上顎義歯後縁に付与する隆起。義歯が吸着するためにつける
e リップサポートの改善:最終義歯を作ってからしよう。
116回 A-39
部分床義歯製作のための技工物の写真(別冊No. 8)を別に示す。
矢印で示す装置の目的はどれか。 1 つ選べ。
a 操作時の安定
b 着脱の容易化
c 咬合平面の設定
d フェイスボウの固定
e アンダーカット量の確認
解答:a
解説:
咬合床。写真の右の矢印の金属はワイヤークラスプ。左の矢印もクラスプの代わりをはたしている。
バイトをとるときに安定するので正確なバイトをとることができるためにつけている。
116回 A-54
精密印象の採得前に行ったある操作の写真(別冊No. 13A、B、C)を別に示す。
この操作の目的はどれか。 2 つ選べ。
a 床縁形態の形成
b 小帯付着位置の印記
c 前歯排列位置の参考
d リップサポートの確保
e フラビーガムの変形防止
解答:a b
解説:
唇をすぼめたり引っ張ったりしている。個人トレーを使っての精密印象。つまりこの操作の目的は筋圧形成。
フラビーガム:上顎前歯の顎堤がこんにゃく状にやわかくなっている状態。
やわらかいので圧力をかけると変形してしまうので圧力をかけないようにする。個人トレーの内側をリリーフする。
116回 A-59
上顎腫瘍切除術後の口腔内写真(別冊No. 16A)、補綴装置の写真(別冊No. 16
B)及び装着時の口腔内写真(別冊No. 16C)を別に示す。
この装置によって改善されるのはどれか。 2 つ選べ。
a 構 音
b 味 覚
c 開口量
d 唾液分泌量
e 口唇の豊隆度
解答:a e
解説:
塞栓子⇒欠損部を埋めるためのもの。ということがわかると選べる。
116回 A-61
65 歳の男性。右側顎関節部の疼痛を主訴として来院した。 5 年前から関節リウ
マチの治療を受けているという。下顎に設置した描記板上にゴシックアーチを描記
した後、赤の咬合紙を用いてタッピング運動を印記した写真(別冊No. 17)を別に
示す。
ゴシックアーチ描記法の評価で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a 前方運動の制限
b 左側方運動の制限
c 右側方運動の制限
d 習慣性の偏心咬合位
e 不安定なタッピング運動
解答:b
解説:
☆ゴシックアーチについて
上顎でも下顎でもどちらでも描記できる。
矢印は下の図の通りである。異常がある反対側に動きにくくなることを意識して考える。
右の関節が痛い⇒左に動きにくい!ということが予測される。
ゴシックアーチを見てみると、左の側方運動が制限されており右の関節に障害があることが分かる。
116回 A-68
8 顎関節の模式図(A)と Posselt の図形(B)を示す。
A の状態に対応するのは B のどれか。 1 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:e
解説:
ポッセルトの図形⇒下顎前歯の開閉口運動の限界運動を描いたもの。
下顎頭が口を開きすぎて関節結節を乗り越えてしまったってわけ。
116回 A-70
評価に構音を用いるのはどれか。 2 つ選べ。
a 咬合音検査
b Saxon テスト
c パラトグラム検査
d ブローイング検査
e オーラルディアドコキネシス
解答:c e
解説:
a 咬合音検査:上下の歯の接触音を聞いて咬合状態を調べる
b Saxon テスト:唾液分泌量の検査
c パラトグラム検査:構音時に舌が口蓋のどの部分と接触しているか調べる
d ブローイング検査:鼻咽腔閉鎖機能を調べる
e オーラルディアドコキネシス:舌運動を評価する
116回 A-88
85 歳の女性。下顎義歯の咀嚼困難を主訴として来院した。使用中の義歯は約 8
年前に製作したという。適合試験の結果、義歯を預かりリラインを行うこととし
た。現義歯しか所持していなかったので、義歯預かり中の機能を維持するためにあ
る補綴装置を製作した。製作中の写真(別冊No. 37A)と装着時の写真(別冊No. 37
B)を別に示す。
製作している補綴装置はどれか。 1 つ選べ。
a 移行義歯
b 最終義歯
c 即時義歯
d 複製義歯
e 診断用義歯
解答:d 89番と続き問題
解説:
A:アルジネートで型を取って常温重合レジンで義歯を製作しているところ。
B:ティシュコンディショナー 粘膜調整をして粘膜の傷を治す
a 移行義歯:抜歯の前に使う。複数抜歯しなくてはいけないときに咬合を維持しながら順番に抜いていく
b 最終義歯:最終的な義歯
c 即時義歯:抜歯後に使う
d 複製義歯:治療用義歯として粘膜を治療するために使う
e 診断用義歯:最終義歯の前に口の状態を知るために使う
116回 A-89
装着の際に製作した補綴装置に行ったのはどれか。 1 つ選べ。
a 概形印象
b 筋圧形成
c 咬座印象
d リリーフ
e 暫間リライン
解答:e 88と続き問題
解説:
暫間リライン=ティッシュコンディショナーのこと。
116回 B-17
下顎の残存歯の歯式を示す。
Kennedy の分類はどれか。 1 つ選べ。
a Ⅰ級 2 類
b Ⅱ級 1 類
c Ⅱ級 2 類
d Ⅲ級 2 類
e Ⅳ級
解答:c
解説:
右下7番がないのでclassⅡ。
右下2~左下3 と 左下6 の中間欠損が2つあるので2類。
116回 B-22
Eichner の分類 C1 症例の咬合高径決定で考慮すべきなのはどれか。 2 つ選べ。
a 顎堤形態
b 下顎安静位
c 舌背の高さ
d 残存歯の歯冠高径
e レトロモラーパッド
解答:b d
解説:
C1⇒咬合支持のないすれちがい咬合
咬合高径⇒かみ合わせに関係するものを選べばいい。
b 下顎安静位:上下の歯が2~3mm開いている状態にする。
c 舌背の高さ:舌背とは口蓋に面した舌の大部分をいうが、かみ合わせに関係ない。
d 残存歯の歯冠高径
e レトロモラーパッド:義歯を作る時に見る。下顎の一番後ろの臼後結節のところ。
116回 B-28
84 歳の女性。上顎義歯の人工歯脱落による審美不良を主訴として来院した。義
歯は約 8 年前に装着しており、咀嚼時に上顎右側側切歯と犬歯の人工歯が脱落した
が、それ以外に問題はないという。診察の結果、義歯修理を行うこととした。修理
前の義歯の写真(別冊No. 9)を別に示す。
義歯修理で行う処置はどれか。 3 つ選べ。
a 補強線の埋入
b 偏心位での咬合調整
c 脱落した人工歯の再使用
d ピックアップ印象の採得
e デンチャースペースの記録
解答:b c d
解説:
a 補強線の埋入:この場合ワイヤーを入れて修理したいが人工歯が薄くて無理
b 偏心位での咬合調整:咬合確認
c 脱落した人工歯の再使用:dと同じ理由
d ピックアップ印象の採得:口に義歯を装着して印象して義歯を印象内にとりこんでとりこんだ義歯に修理する。人工歯を足す。
e デンチャースペースの記録:全部床義歯のとき。理想的な場所に義歯を作るため。
116回 B-38
79 歳の女性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。義歯は
15 年前に装着したが、数年前から義歯の動揺を認めるようになったという。診察
の結果、上顎義歯を製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 13A)と
個人トレーの写真(別冊No. 13B、C)を別に示す。
矢印が示す構造の目的はどれか。 1 つ選べ。
a 動的印象の採得
b 印象材の硬化促進
c 印象材の変形防止
d 顎堤粘膜の変形防止
e 個人トレーの位置決め
解答:d
解説:
前歯部にぶにょぶにょがある。つまりフラビーガムがみられる。→力をかけない→印象のときに力をかけると粘膜が変形して形が変わってしまうので無圧印象
Cの写真:印象材が逃げる穴があいている。これにより力がかからないようにしている。
116回 B-40
口腔内装置と治療対象の組合せで適切なのはどれか。 1 つ選べ。
a 保定装置 ー 閉塞性睡眠時無呼吸症
b 舌接触補助床 ー摂食嚥下障害
c ナイトガード ー睡眠障害
d 軟口蓋挙上装置 ー顎関節症
e スタビライゼーションスプリント ー構音障害
解答:b
解説:
a 保定装置(リテーナー):矯正の最後に使う保定装置
b 舌接触補助床 :舌の動きが悪い患者に使う ー摂食嚥下障害 〇
c ナイトガード:ブラキシズム
d 軟口蓋挙上装置:鼻咽腔閉鎖不全
e スタビライゼーションスプリント :顎関節症
116回 B-44
正常な構音が可能な無歯顎患者における、全部床義歯製作過程のある検査の標準
的な結果の写真(別冊No. 16)を別に示す。
発音したのはどれか。 1 つ選べ。
a /k/
b /p/
c /s/
d /t/
e /v/
解答:a
解説:
パラトグラム法。舌がどこに当たるか見る検査。
上顎臼歯部の口蓋側に当たっている。実際にkの発音をしてみるといい。
116回 B-54
印象採得時における嘔吐反射への対応はどれか。 3 つ選べ。
a 口呼吸
b 表面麻酔
c 不安軽減
d 静脈内鎮静
e 頭部後傾姿勢
解答:b c d
解説:
口呼吸や頭部後頭姿勢は流れ込みやすい。
静脈内鎮静は意識が薄れるので対応法として適切である。
116回 B-76
72 歳の男性。食事中に上顎右側顎堤が痛むことを主訴として来院した。上顎義
歯は 2 年前に製作し、これまで疼痛はなかったが、数日前から症状を自覚したとい
う。診察の結果、義歯の修理を行うこととした。来院時の義歯の写真(別冊No. 30
A)、別日に修理した後の義歯の写真(別冊No. 30B)及び義歯修理時における一連
の操作の写真(別冊No. 30C)を別に示す。
処置を実施の順番に並べよ。
解答: ① →② →③ →④ → ⑤
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:e c d b a
解説:
義歯修正の過程。ワイヤークラスプを装着しようとしている。
オ:クラスプを作るための印象
ウ:義歯にクラスプを入れるくぼみを作るために削る
エ:プライミング処理をする
イ:レジンを盛る
ア:義歯にレジンを盛りながらクラスプをつける
116回 B-87
顎関節と上顎歯列の位置関係を咬合器に再現する目的で用いるのはどれか。
1 つ選べ。
a FGPテーブル
b パントグラフ
c フェイスボウ
d チェックバイト
e ゴシックアーチトレーサー
解答:c
解説:
a FGPテーブル:FGPワックスに運動路を記録するもの
b パントグラフ:下顎の運動の記録
c フェイスボウ
d チェックバイト:顆路測定法
e ゴシックアーチトレーサー:咬合器とともに使用して下顎の運動したときの記録。描記板を使う。
116回 C-46
上顎義歯の写真(別冊No. 17)を別に示す。
矢印で示す構造の役割はどれか。 3 つ選べ。
a 舌感の向上
b 鋳造収縮の補償
c 辺縁封鎖性の向上
d レジン塡入時の移動防止
e フィニッシュラインの明示
解答:a b c
解説:
金属床のビーディング。
e フィニッシュライン:レジンとフレームワークの境界のこと
116回 C-57
80 歳の女性。 2 年ぶりに上顎残根上全部床義歯装着後の定期検診で来院した。
7 付近の粘膜の口腔内写真(別冊No. 22A)、ガーゼで粘膜を拭った後の口腔内写
真(別冊No. 22B)及び使用中の義歯の写真(別冊No. 22C)を別に示す。
最初に行う対応はどれか。 1 つ選べ。
a 生 検
b 経過観察
c 抗菌薬投与
d 義歯の清掃指導
e 副腎皮質ステロイド軟膏の塗布
解答:d
解説:
ガーゼで拭って白いものが取れる⇒カンジダ
使用中の義歯⇒汚れが付いている
最初!!とか まず!!と問題文にあれば 絶対に口腔清掃指導とか口腔衛生管理!!
まずdの清掃指導してからカンジダの抗真菌薬を処方。
116回 C-74
82 歳の女性。義歯の維持安定不良による咀嚼困難を主訴として来院した。診察
の結果、新しく上下顎全部床義歯を製作することとした。ろう義歯試適時では上顎
に問題はなかったが、咬合接触関係が咬合器上と異なっていたため、中心咬合位に
てチェックバイトを採得した。ろう義歯の写真(別冊No. 30A)とチェックバイト
採得後の写真(別冊No. 30B)を別に示す。
この後の操作として正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 人工歯の削合
b 下顎人工歯の再排列
c オクルーザルランプの付与
d 作業用模型の咬合器再装着
e ろう義歯を用いた咬合圧印象
解答:b d
解説:
バイトとるときにちょっとずれてしまったのか?⇒試適でこのようなミスをみつける
Aと比べてBの正中が右側にずれている。⇒B:チェックバイトをとって咬合採得して下顎のバイトをもう一度並べ治す必要がある d →からの b
116回 D-37
78 歳の女性。硬いものが嚙みにくいことを主訴として来院した。10 年前から 2
型糖尿病によりインスリン療法を受けているという。頭頸部における疼痛の訴えは
なく、最大開口量(義歯の切歯間距離)は 43 mm であった。全部床義歯の適合と咬
合に問題はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 7A、B)を別に示す。
次に行う検査として適切なのはどれか。 3 つ選べ。
a ガム試験
b 咬合力検査
c 咀嚼能力検査
d 顎関節部 MRI
e 改訂水飲みテスト
解答:a b c
解説:
d 顎関節部 MRI ⇒開口量は普通。頭頚部に疼痛はない。×
e 改訂水飲みテスト⇒嚥下障害をみる検査。噛むことと今関係ない。×
116回 D-54
ある模型の写真(別冊No. 18)を別に示す。
得られる情報はどれか。すべて選べ。
a 口蓋粘膜の厚さ
b 口蓋隆起の有無
c 咬合平面の彎曲
d 顎堤粘膜の被圧変位量
e 残存歯と顎堤の位置関係
解答:b c e
解説:
a 口蓋粘膜の厚さ:模型なんだからわからない。粘膜がへこむわけでもないし。
b 口蓋隆起の有無:〇 表面にあるので模型でも現れる
c 咬合平面の彎曲
d 顎堤粘膜の被圧変位量:模型なんだから分からない。模型がへこむわけでもないし。
116回 D-59
下顎全部床義歯の安定を図るためのピエゾグラフィーと同じ概念の術式はどれ
か。 2 つ選べ。
a ダイナミック印象
b パラトグラム検査
c フレンジテクニック
d オルタードキャスト法
e ニュートラルゾーンテクニック
解答:c e
解説:
ピエゾグラフィ⇒発音しながらシリコンゴム印象材を用いて発音時の筋肉の動きを記録して適切なデンチャースペースを採得する方法。
a ダイナミック印象:義歯粘膜調整剤を塗布して義歯を咬みながら印象する方法
b パラトグラム検査:発音時に義歯のどの部分に舌が当たっているかをみる
c フレンジテクニック:〇
d オルタードキャスト法:顎堤粘膜と残存歯の印象を別々に採得する。
e ニュートラルゾーンテクニック:義歯に加わる力が均衡化するように筋肉を用いて採得する方法。
116回 D-63
65 歳の女性。上顎左側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。診察
の結果、上顎部分床義歯を製作することとした。義歯製作中のある過程の写真(別
冊No. 24A)と完成した義歯の写真(別冊No. 24B)を別に示す。
矢印で示す部位に共通するのはどれか。 3 つ選べ。
a 維持の向上
b 回転の防止
c 支持の増大
d 着脱の誘導
e 横揺れの抑制
解答:b d e
解説:
Bの上の矢印はクラスプの把持腕をさす。
把持⇒横揺れの抵抗をさす。
Bの下の矢印は隣接面板と歯のガイドプレーン。⇒把持力アップ!
着脱の誘導もできるためb d eが答え。b
116回 D-82
70 歳の男性。上顎義歯の不安定による咀嚼困難を主訴として来院した。義歯は
15 年前に装着したが、 1 か月前に義歯床に設置された装置が脱落したという。診
察の結果、この装置を再び義歯床に設置する修理を行うこととした。初診時の義歯
床粘膜面の写真(別冊No. 32A)、支台歯上に装置を適合させた口腔内写真(別冊
No. 32B)及び修理後の義歯床粘膜面の写真(別冊No. 32C)を別に示す。
この修理について正しいのはどれか。 3 つ選べ。
a 義歯床に遁路を付与する。
b 常温重合レジンを用いる。
c 印象採得後に口腔外で行う。
d 辺縁歯肉上をリリーフする。
e 装置にアンダーカットを付与する。
解答:a b d
解説:
磁性アタッチメント義歯。
写真A:義歯のマグネットがとれてしまったのが分かる。
写真B:マグネットを口腔内のキーパーにつけた。
写真C:マグネットをつけた。
歯肉に圧をかけすぎると歯肉が縮んでしまう。⇒修理後歯肉が元通りになると義歯が浮いてしまう。
a 義歯床に遁路を付与する。:レジンを逃がすための道のこと。
e アンダーカットつけると取れなくなる。
DH 32回 午前47
75歳の男性。上下顎義歯の紛失による咀哨困難を主訴として来院した。
診察の結果、上下顎全部床義歯を製作することになった。ある装置を試適している口腔内写真(別冊午前No.12)を別に示す。
本装置の口腔内試適時に確認するのはどれか。2 つ選べ。
a 咬合力
b 構音機能
c 咬合関係
d 咀嚼能率
解答:bc
解説:
ロウ義歯の試適である。ワックスなので強く噛むと変形するので噛む系の解答は間違い。
DH 32回 午前48
60歳の男性。下顎部分床義歯の支台装置破損による咀哨困難を主訴として来院した。
診察の結果、義歯修理を行うことになった。作業用模型上で完成した支台装置の頬側面観の写真(別冊午前No.13A)と咬合面観の写真(別冊午前No.13B)を別に示す。
支台歯への維持作用を発揮する部位はどれか。1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:a
解説:
クラスプの上腕は把持腕、下腕は維持腕。④はレストで支持。
DH 32回 午前53
下顎歯列模型の一部の写真(別冊午前No.16)を別に示す。
正常咬合の場合、上顎右側第一大臼歯の近心頬側咬頭が対咬するのはどれか。
1つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b
解説:
正常咬合ということはAngleⅠ級。
AngleⅠ級は上顎6番の近心頬側咬頭と下顎の6番の頬面溝がかみあう。
DH 32回 午前60
84 歳の女性。食事介助が困難であることを主訴として歯科訪問診療の依頼があった。特別養護老人ホームに入居しており、義歯を使用せす刻み食を全介助で摂取している。食事摂取後の口腔内写具(別冊午前No.21) を別に示す。
発音が困難と考えられるのはどれか。2 つ選べ。
a カ
b タ
c ハ
d マ
解答:a b
解説:
口蓋に食渣がたまっている。舌による咽頭への送り込みがなされていない。つまり舌の運動機能がおちていると思われる。
カ タ は舌を使って発音する。ハ マは舌を使わないので発音できる。
DH 32回 午前101
58 歳の男性。部分床義歯製作のため、付加型シリコーンゴム印象材を用いて精密印象採得を行うことになった。
精密印象採得に先立ちプロックアウトの準備をするよう指示を受けた。器具・器材の写真(別冊午前No .42) を別に示す。
準備するのはどれか。1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:a
解説:
a ① ユーティリティワックス〇
b ② シートワックス
c ③ シリコーン印象材 インジェクションタイプ
d ④ 圧排糸
DH 32回 午前105
全部床義歯を製作するため、咬合採得を行うことになった。器具・器材の写真(別冊午前No.45)を別に示す。
準備するのはどれか。2つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b d
解説:
咬合採得⇒咬合床のワックスを軟化させるために②、咬合平面版④を使う。
①はコンパウンド ③即時重合レジン
DH 32回 午後45
70 歳の男性。下顎左側臼歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。
診察の結果、部分床義歯を製作することになった。義歯の精密印象採得前に行ったある操作の口腔内写真(別冊午後No.13)を別に示す。
矢印で示す操作の目的はどれか。1 つ選べ。
a 印象圧を均等にする。
b 印象時の沈下を防ぐ。
c 印象材の流動性をよくする。
d 印象体の撤去を容易にする。
解答:d
解説:
ブロックアウトをしている。歯の隙間やアンダーカットに印象材が入ってしまうと撤去しにくくなる。
DH 32回 午後48
70歳の男性。上下顎義歯の不適合による咀噌困難を主訴として来院した。
診察の結果、上下顎全部床義歯を製作することになった。完成した上下顎新義歯試適時の口腔内写真(別冊午後No.16A)とその後に行ったある検査時の口腔内写真(別冊午後No.16B)を別に示す。
この検査で確認できるのはどれか。1 つ選べ。
a 義歯床縁の長さ
b 義歯の咬合接触状態
c 義歯床研磨面の適合状態
d 義歯床粘膜面の適合状態
解答:d
解説:
適合試験だと思われる。義歯床粘膜面に適合材を塗布し咬合してもらうことで適合状態をみる。
a 義歯床縁の長さ:床縁の状態が見れないとわからない。
b 義歯の咬合接触状態:咬合紙でチェック
DH 32回 午後78
80歳の男性。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクは Ⅲa である。
デイサービス利用時に義歯を洗面台に置き忘れることが多いという。施設職員から相談を受けた。
適切な指導内容はどれか。2 つ選べ。
a 義歯を使わないように指示してください。
b 食後の口腔ケア時に義歯を外させないでください。
c 家族に義歯保管用ケースを携行させるよう指示してください。
d かかりつけ歯科で義歯にネームプレートを埋入してもらってください。
解答:c d
解説:
義歯は使う方が食のQOLが上がる。口腔ケアも必要。
なくさないようにケース、ネームプレートが必要。
DH 32回 午後95
義歯の製作時に使用する器材の写真(別冊午後No .40)を別に示す。
ろう義歯の試適時に準備するのはどれか。2 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b c
解説:
ロウ義歯試適時には鏡で歯の位置や形を確認してもらう。
咬合紙で噛み合わせもみる。
人工歯はすでに排列のときに使用しておりロウ義歯試適時にはいらない。コンパウンドは印象採得時に使用。