- 117回 A-25
- 117回 A-33
- 117回 A-44
- 117回 A-45
- 117回 A-53
- 117回 A-73
- 117回 A-77
- 117回 A-85
- 117回 B-24
- 117回 B-30
- 117回 B-45
- 117回 B-53
- 117回 B-61
- 117回 B-67
- 117回 B-75
- 117回 C-30
- 117回 C-36
- 117回 C-40
- 117回 C-41
- 117回 C-44
- 117回 C-47
- 117回 C-50
- 117回 C-51
- 117回 C-58
- 117回 C-78
- 117回 C-81
- 117回 D-2
- 117回 D-5
- 117回 D-19
- 117回 C-33
- 117回 D-38
- 117回 Dー45
- 117回 D-59
- 117回 D-70
- 117回 D-78
- 117回 D-81
- 116回 A-20
- 116回 A-25
- 116回 A-67
- 116回 A-76
- 116回 A-78
- 116回 A-84
- 116回 A-86
- 116回 B-16
- 116回 B-25
- 116回 B-33
- 116回 B-34
- 116回 B-36
- 116回 B-58
- 116回 B-59
- 116回 B-63
- 116回 B-72
- 116回 C-1
- 116回 C-23
- 116回 C-43
- 116回 C-49
- 116回 C-62
- 116回 C-70
- 116回 D-41
- 116回 D-42
- 117回 D-80
- 116回 D-84
- DH 32回 午前24
- DH 32回 午前44
- DH 32回 午前46
- DH 32回 午前77
- DH 32回 午前92
- DH 32回 午前100
- DH 32回 午後39
- DH 32回 午後42
- DH 32回 午後46
- DH 32回 午後47
- DH 32回 午後69
- DH 32回 午後72
- DH 32回 午後92
- DH 32回 午後93
- DH 32回 午後99
117回 A-25
夜間の歯ぎしりを訴えて受診した患者の初診時の口腔内写真(別冊No. 6A)、口
腔内装置装着時の口腔内写真(別冊No. 6B)及び装着後 1 か月経過した装置の写真
(別冊No. 6C)を別に示す。夜間のみ装着するよう指導しており、問題なく使用で
きているという。
患者への説明で適切なのはどれか。 1 つ選べ。
a 「日中も使ってください」
b 「このまま使ってください」
c 「上顎用の装置も作ります」
d 「すり減っている部分を削ります」
e 「あと 1 か月使うと歯ぎしりが止まります」
解答:b
解説:
咬合の基本は犬歯で誘導して、その時は臼歯部は接触せず浮いていたい!ということが基本!
犬歯には赤い色が濃いということは犬歯誘導されてるっていうこと。じゃあ臼歯部は赤も青も薄い。
赤が薄いということは側方運動時にあんまり当たっていないということ。
なので咬合は問題ない、と判断できる。
dは当たりすぎているところを削らなくてはいけないので違う。eはなぜ一ヶ月で歯ぎしりが止まると断言する…。
117回 A-33
16 歳の女子。矯正歯科から口腔衛生管理の依頼があり来院した。矯正歯科治療
開始予定であるという。朝食摂取後に、普段どおりの口腔清掃を行ったという。染
め出し時の口腔内写真(別冊No. 10A)、齲蝕活動性試験の結果(別冊No. 10B)及び
エックス線画像(別冊No. 10C)を別に示す。
検査結果から口腔衛生指導内容に反映すべきなのはどれか。 2 つ選べ。
a 唾液緩衝能の低下
b 唾液分泌量の低下
c プラークの付着状態
d 齲蝕関連細菌数の増加
e 唾液無機イオン濃度の上昇
解答:a c
解説:
図や写真から何が分かるか。Aの口腔内写真から染め出し液が全体に残っておりプラークがいっぱいついていることが分かる。
aの唾液緩衝能の低下:Bの結果から危険だと分かる。なので正解。
bdeは分からない。
117回 A-44
48 歳の女性。下顎右側大臼歯部の咀嚼時の違和感を主訴として来院した。半年
前に修復処置を受けたという。自発痛はないが、 6 頰側歯肉に圧痛が認められる。
初診時の口腔内写真(別冊No. 16A)とエックス線画像(別冊No. 16B)を別に示す。
治療方針を決めるにあたり必要な検査はどれか。 3 つ選べ。
a 温度診
b 麻酔診
c 歯髄電気診
d プロービング
e レーザー蛍光強度測定
解答:a c d
解説:
acは歯髄が生きているか判断できるので〇。逆に麻酔してしまうと分からないので麻酔診は×
dのプロービングは根尖性歯周炎の疑いもあるので有効。
eのレーザー蛍光強度測定はう蝕を発見するための検査なので今はいらない。
117回 A-45
治療計画立案にあたり、研究用模型から得られる情報はどれか。 2 つ選べ。
a 歯冠形態
b 歯冠色調
c 被蓋関係
d 歯の動揺度
e ブラキシズムの程度
解答:a c
解説:
模型で分かるものを選ぼう。色調も動揺度も分からない。
迷うならブラキシズム。ひどいときはわかるときもあるけれど歯冠形態よ被蓋関係は確実に分かるのでacを選ぶ。
117回 A-53
58 歳の女性。下顎左側第二大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。従来型グラ
スアイオノマーセメントと光重合型バーニッシュを用いて修復を行うこととした。
初診時と修復後の口腔内写真(別冊No. 19A)と修復過程の写真(別冊No. 19B)を別
に示す。
修復操作の順序で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a ア → エ → ウ → イ → オ
b ア → オ → エ → イ → ウ
c エ → イ → ウ → ア → オ
d エ → ア → オ → イ → ウ
e エ → ウ → ア → オ → イ
解答:d
解説:
バーニッシュ:知覚過敏のコーティング材としても使われる。象牙細管を封鎖する。
イは光 重合型のバーニッシュを塗っている 。それを固めているのがウ。 つまり イウの順番。ウは最後
アでグラスアイオノマーセメントを塗ってオで形態修正をしている。
エは 清掃と乾燥。そしてグラスアイオノマーセメントを塗って バーニッシュを塗る 流れ。なので 順番は エアオイウ
117回 A-73
乳前歯の歯冠修復において、コンポジットレジンを塡入したクラウンフォームを
支台歯に圧接する際に注意するのはどれか。 3 つ選べ。
a エアベントを付与する。
b 歯頸部に切れ込みを入れておく。
c 支台歯の正しい歯軸方向を確認する。
d 歯頸部の適合性は光照射後に確認する。
e 溢出した過剰レジンは重合前に除去する。
解答:a c e
解説:
クラウンフォームとはレジンでできていてその中にレジンを入れて歯に圧接 するもの。
a エアベントを付与する。⇒空気を逃がす穴
b 歯頸部に切れ込みを入れておく。⇒下縁部の余計なところは削除するが、歯頚部を合わさなくてはいけないのに切れ込みいれちゃだめ。
c 支台歯の正しい歯軸方向を確認する。⇒〇
d 歯頸部の適合性は光照射後に確認する。⇒適合してなかったらどうするの・・・かたまってる…
e 溢出した過剰レジンは重合前に除去する。⇒かたまると除去できない。
117回 A-77
55 歳の女性。上顎右側第一大臼歯のクラウン破折を主訴として来院した。診察
の結果、ジルコニアを用いたクラウンを再製作することとした。CAD によるクラ
ウンのデザイン時の画像(別冊No. 27A)、試適時の口腔内写真(別冊No. 27B)及び
装着時の口腔内写真(別冊No. 27C)を別に示す。
このクラウンの特徴はどれか。 2 つ選べ。
a 前歯にも適用できる。
b レイヤリング法で製作される。
c 接着にシラン処理が有効である。
d 陶材焼付冠と同等の咬合面クリアランス量を要する。
e コンポジットレジンクラウンと比較して対合歯の摩耗を生じやすい。
解答:a e
解説:
a 前歯にも適用できる。⇒昔のジルコニアは白すぎたが今はグラデーションのブロックもあるし焼き方でも調整できる。
b レイヤリング法で製作される。⇒CADは一塊のブロックから削り出す方法なので違う。
c 接着にシラン処理が有効である。⇒ガラスを含まないのでいらない。
d 陶材焼付冠と同等の咬合面クリアランス量を要する。⇒ポーセレンは強度が弱いから 厚みがいるがジルコニアはそれよりは少なくて大丈夫。
e コンポジットレジンクラウンと比較して対合歯の摩耗を生じやすい。⇒ジルコニアは硬い。
☆ジルコニアについて
写真のB はレジンで試適している。ジルコニアは試適できない。なぜかというと、ジルコニアは焼く前に削って形を作って焼いて完成になる。ジルコニアは焼くと縮んでしまう。これをコンピューターで計算してちょっと大きめに作る。ジルコニアでは最終の形をシミュレーションできないためレジンで形を作ってシミュレーションする。
117回 A-85
深在性齲蝕除去中の口腔内写真(別冊No. 31)を別に示す。歯髄保護を行うことと
した。
使用する材料に求められる性質で正しいのはどれか。 3 つ選べ。
a 抗菌性
b 再石灰化促進
c 外来刺激の遮断
d 歯髄への壊死層形成
e デンティンブリッジ誘導
解答:a b c
解説:
写真からう蝕が残っているのが分かる。⇒歯髄をなんとか保護したい⇒覆髄
覆髄で使う薬剤⇒水酸化カルシウム製剤 a の抗菌性 b の再石灰化 促進 C の外来 刺激の遮断
☆デンチンブリッジと第3象牙質の違いは?
二つとも修復象牙質だが、壊死層の直下にできるのがデンチンブリッジ、壊死層がない修復象牙質を第3象牙質という。
覆髄で使用する水酸化カルシウムは強アルカリなので直下の歯髄は壊死してしまうが、これは求められている性質ではなく副産物としてしょうがなく壊死層ができてしまう。
117回 B-24
上顎両側中切歯の歯冠補綴を行うこととした。前処置中の口腔内写真(別冊No. 3
A、B)を別に示す。
この前処置の目的はどれか。 2 つ選べ。
a 歯髄除去
b 歯根長の延長
c フェルールの獲得
d 支台歯平行性の確保
e 生物学的幅径〈骨縁上組織付着〉の獲得
解答:c e
解説:
破折のラインが骨縁下だったが抜くのを避けるため挺出させて頑張って歯を残した状態。
Aの写真:歯を上に出している。シェルで歯を作った状態。Ⅱバンにくっつけて徐々に力をかけて上にひっぱっている。
Bの写真:歯髄にある金属の部位はフックになっていてワイヤーをひっかけられるようになっている。歯冠長延長術。
AもBも歯を挺出させようとしている。⇒生物学的幅径を獲得するために。
フェルール:クラウンの縁下が覆っている健全な歯質のところ。2mmくらいいると考えられている。破折に抵抗できる。
bは歯根長は延長させていない。歯冠長を延長。
117回 B-30
55 歳の女性。上顎左側第一大臼歯のクラウン脱離による咀嚼困難を主訴として
来院した。診察の結果、支台築造後に金属冠を装着することとした。製作した支台
築造体の写真(別冊No. 9A)と支台築造体試適時の口腔内写真(別冊No. 9B)を別に
示す。
次に示す 5 つのステップのうち、 3 番目に行うのはどれか。 1 つ選べ。
a アの装着
b イの装着
c セメントの塗布
d サンドブラスト処理
e ポスト余剰部の削除
解答:b
解説:
ポスト。上顎の6番は 根 管が3つある。ってことは ポストも3ついる。1つ ポストが入らなかったと思われる。だから後付けをした。 根 管が斜めとかでポストに 平行性が得られず全部のポストを入れることが難しかったので2つに分けたと考えられる。
イのクラウンの装着をしてから アのポストの装着 がセット。
で最後にeの ポスト 余剰分の削除。
最初にサンドブラストを処理して 歯にくっつけるためのセメントの塗布がセット。
まとめると、 サンドブラスト処理してからセメントを塗ってクラウンの装着で、ポストを装着してポスト余剰部の削除 つまり d c b a e が正解です
117回 B-45
口腔内スキャナーによる光学印象採得で省略できるのはどれか。 1 つ選べ。
a 感染管理
b 咬合採得
c 支台歯の乾燥
d ブロックアウト
e 対合歯の印象採得
解答:d
解説:
口腔内スキャナーとはペン型のスキャナーを口に入れて撮るペン型のカメラ。
a 感染管理 :口に入れるからちゃんとして。
b 咬合採得 :噛み合わせは見て
c 支台歯の乾燥 :支台歯くらい乾燥させてあげて
d ブロックアウト :印象材はいらないからこれは省略できる。アンダーカットは怖くない。
e 対合歯の印象採得 :対合歯はいるよ
117回 B-53
40 歳の男性。上顎右側中切歯の審美不良を主訴として来院した。10 年前に同部
にクラウンを装着したが、今朝食事中に破折したという。診察の結果、前装部の補
修修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 16)を別に示す。
次に示す 5 つのステップのうち、 3 番目に行うのはどれか。 1 つ選べ。
a 形態修正・研磨
b 被着面の粗造化
c プライマー処理
d 歯冠色レジン築盛
e オペークレジン塗布
解答:e
解説:
右上1番のレジン前装冠のレジンがはがれてしまった。
オペークレジン(メタルの色がレジンにすけないように)→デンチンレジン→歯冠色レジン
b c e d a
117回 B-61
齲蝕検知液に用いられる染色成分はどれか。 1 つ選べ。
a フロキシン
b エリスロシン
c アシッドレッド
d メチルオレンジ
e プロピレングリコール
解答:c
解説:
プロピリングリコール は 保湿剤として入っている。
117回 B-67
66 歳の男性。下顎左側第一大臼歯の修復物脱離を主訴として来院した。 2 日前
に食事中に脱離したという。歯髄電気診で生活反応を示した。診察の結果、メタル
インレー修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 25A)とエックス線
画像(別冊No. 25B)を別に示す。
窩洞形成で付与すべきなのはどれか。 2 つ選べ。
a 穿 下
b 内開き
c 鳩尾形
d 窩縁斜面
e リバースカーブ
解答:c d
解説:
電気歯髄診で生活反応⇒歯髄が生きてる
a 穿 下 ⇒メタルなのでアンダーカットなのではまらない
b 内開き ⇒メタルなので入らない
c 鳩尾形 ⇒保持形態
d 窩縁斜面 ⇒ベベルのこと。メタルの収縮の補正にもなる。
e リバースカーブ ⇒厚さを確保するためにつけるが今はメタルなのでそこまで厚さはいらない。フレアーカーブくらいでよい。
117回 B-75
常温重合レジンの個歯トレーを用いた印象法で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 接着材の塗布は不要である。
b 寒天・アルジネート連合印象法を用いる。
c 個歯トレーの外側にリムーバルノブを付与する。
d 支台歯と個歯トレー内面間の印象材を薄く均一にできる。
e 印象撤去時の隣在歯アンダーカットによる変形を防止できる。
解答:d
解説:
個歯トレー⇒支台歯のみの構造。個人トレーの歯のバージョン。
a 接着材の塗布は不要である。 ⇒いる
b 寒天・アルジネート連合印象法を用いる。⇒シリコーンで精密印象
c 個歯トレーの外側にリムーバルノブを付与する。⇒上にもつところがあるので不要
d 支台歯と個歯トレー内面間の印象材を薄く均一にできる。⇒印象材が少ないので可能
e 印象撤去時の隣在歯アンダーカットによる変形を防止できる。⇒1歯ずつなので防止できる。
117回 C-30
68 歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。使用中の義歯は 10 年前に製作
し、破折による修理を繰り返したという。上顎前歯部ブリッジの再製作も希望して
いる。診察の結果、④③ 2 ① ①② ブリッジと 7 – 5 3-7 の可撤性義歯を製作
することとした。現在装着している義歯とプロビジョナルレストレーションを撤去
した状態の口腔内写真(別冊No. 8A)と製作中のブリッジの写真(別冊No. 8B)を別
に示す。
この後に行う治療・製作過程を示す。
① → ② → 咬合採得 → ブリッジの研磨 → フレームワーク製作 → 人工歯排列
→ ブリッジ・ろう義歯試適 → ③ → ④ → ⑤
④に入るのはどれか。 1 つ選べ。
ただし、①~⑤はa~eのいずれかに該当する。
a 義歯の装着
b ブリッジの試適
c ブリッジの装着
d 義歯の重合・研磨
e 義歯の精密印象採得
解答:c
解説:
ブリッジと義歯のどちらを先に作るか?⇒ブリッジ。作ったブリッジにクラスプをかけて義歯を作る必要があるため。なのでまずbのブリッジの試適をしてからeの義歯の印象をする。
義歯を作りたいのでdの義歯の重合で最後にaの装着がくるのでdcaの順番。
be dca
117回 C-36
67 歳の男性。ポーセレンラミネートべニアが破折したことを主訴として来院し
た。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)、窩洞形成時の口腔内写真(別冊No. 9B)及
びコンポジットレジンを用いて補修修復を行った後の口腔内写真(別冊No. 9C)を
別に示す。
接着性を向上させるために行うべき手技で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
a リン酸エッチング
b サンドブラスト処理
c レジンコーティング
d 硫黄系機能性モノマー塗布
e シランカップリング材塗布
解答:a b e
解説:
リン酸エッチングでエナメル質を処理してデンチンプライマーで象牙質を処理する。
ポーセレンの内面をサンドブラストで処理して凸凹を作ってシランカップリング剤で化学結合をアップさせる。
シランカップリング剤はポーセレンとレジンセメントとの接着力を強化する。
レジンコーティングはインレーとかのに窩洞へ行う裏層処置。
117回 C-40
完成した上顎ブリッジの口腔内試適後の写真(別冊No. 12A)と口腔内装着後の写
真(別冊No. 12B)を別に示す。
患者への口腔清掃指導で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a 「歯磨剤は使わないでください」
b 「歯間ブラシを使用してください」
c 「右上を浮かせて清掃してください」
d 「右上を取りはずして清掃してください」
e 「白い部分に歯ブラシをあてないでください」
解答:b
解説:
ブリッジなので自分で取り外しは無理。なのでbの歯間ブラシでポンティック下部を清掃するよう指導する。
117回 C-41
加齢に伴い根面齲蝕のリスクが高くなる理由はどれか。 2 つ選べ。
a 歯肉の退縮
b 歯髄腔の狭小化
c 唾液腺の脂肪化
d 味覚閾値の上昇
e セメント質の肥厚
解答:a c
解説:
加齢に伴い⇒歯肉が退縮することにより根面がみえてくる。
また、加齢とともに唾液が減る⇒唾液腺の脂肪化による。
117回 C-44
修復前後の口腔内写真(別冊No. 13A、B)を別に示す。
この処置で必要な器具はどれか。 1 つ選べ。
a ガムリトラクター
b クラウンフォーム
c リング状リテーナー
d サービカルマトリックス
e Ivory のシンプルセパレーター
解答:c
解説:
歯とマトリックスを固定しながら歯間離開機能を持つ。臼歯の隣接面の窩洞なので2級
a ガムリトラクター :切開部分を拡大するときに使う
b クラウンフォーム :4級(前歯の隣接面窩洞)
c リング状リテーナー
d サービカルマトリックス:歯頚部
e Ivory のシンプルセパレーター:前歯用の歯間分離
117回 C-47
従来型グラスアイオノマーセメント修復の処置内容と目的の組合せで正しいのは
どれか。 2 つ選べ。
a リン酸処理 歯質接着性向上
b バーニッシュの塗布 感水防止
c ラウンドベベルの付与 辺縁厚み確保
d リバースカーブの付与 予防拡大
e カプセルタイプの使用 気泡混入低減
解答:b e
解説:
a リン酸処理 ー グラスアイオノマーは元々歯質接着性があるし、リン酸処理は嵌合力でくっつく。
b バーニッシュの塗布 ー 感水防止 グラスアイオノマーの表面に塗布して耐水性被膜を作って感水防止。
c ラウンドベベルの付与 ー 色調再現性向上させる。CRと歯質の色を自然に近づける。
d リバースカーブの付与 ー 抵抗形態
e カプセルタイプの使用 ー機械で液と粉を混ぜてくれる
117回 C-50
40 歳の男性。上顎右側第一小臼歯のクラウン脱離による咀嚼困難を主訴として
来院した。診察の結果、咬合様式はグループファンクションであり、ジルコニアク
ラウンを製作することとした。完成したクラウンの口腔内試適で隣接面接触、辺縁
適合性は共に良好であった。咬合検査後の口腔内写真(別冊No. 18)を別に示す。
次に行うのはどれか。 1 つ選べ。
a クラウンの装着
b クラウンの再製作
c 頰側咬頭の咬合調整
d 口蓋側咬頭の咬合調整
e 辺縁隆線部の咬合調整
解答:c
解説:
グループファンクション:側方運動時に作業側の歯が接触し非作業側は離開する。ガイドは頬側咬頭同士。
クラウンは4の当たりが強すぎて他の頬側咬頭に当たっていない。のでc
117回 C-51
上顎右側中切歯の色調改善のために、クラウンによる補綴処置を行うこととし
た。初診時の口腔内写真(別冊No. 19A)、作業用模型上のクラウンの写真(別冊
No. 19B)及びクラウン装着後の口腔内写真(別冊No. 19C)を別に示す。
矢印の部分が最も関係するのはどれか。 1 つ選べ。
a 機能的要件
b 審美的要件
c 力学的要件
d 材料学的要件
e 生物学的要件
解答:e
解説:
・ガム模型
歯根も審美的に色が良くないためマージンを歯肉縁下にもっていきたい
⇒石膏だとかたくて再現できない。適切に歯肉を圧接できないのでピンクのやわらかい歯肉(ガム)部をつけて圧接できるようにした模型。
⇒ガム部分にめり込むように支台歯を作る
⇒ということは、口腔内でも歯肉にめりこむように隙間なくくっつく。
⇒歯肉とセラミッククラウンがテミデスモソーム結合でくっつく
⇒上皮性付着の獲得
⇒生物学的幅径の獲得(生物学的要件)
理論上はこうなんだろうけど、そんなにうまくいくのかな…。
117回 C-58
60 歳の女性。上顎左側第二小臼歯と第一大臼歯間の冷水痛を主訴として来院し
た。 1 か月前から冷水に対して一過性の痛みを認めるようになったという。 左上5 6
には自発痛と打診痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 23A)とエックス線画像
(別冊No. 23B)を別に示す。初診時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。
頰 側* 3 3 3 3 3 3
歯 種 左上5 左上6
口蓋側* 3 3 3 ④ 4 3
動揺度** 0 0
- :プロービング深さ(mm)
- 〇印:プロービング時の出血
- ** :Miller の判定基準
- 処置の組合せで正しいのはどれか。 1 つ選べ。
左上5 左上 6
a コンポジットレジン修復 スケーリング
b コンポジットレジン修復 コンポジットレジン修復
c コンポジットレジン修復 グラスアイオノマーセメント修復
d グラスアイオノマーセメント修復 スケーリング
e グラスアイオノマーセメント修復 コンポジットレジン修復
解答:a
解説:
口腔内写真から ⇒ 5番の遠心がちょっとだけ黒いのでう蝕かな?
X線写真 ⇒ 5番の遠心に透過像、6番白いもやもやら見える。歯石かな?
治療 ⇒ 6番はスケーリングしましょう。5番はレジンかグラスアイオノマーで迷う~。2級窩洞(臼歯の隣接面まで広がっている窩洞)はグラスアイオノマー流れちゃうので難しいし強度もCRの方がある。だから、CRが正解。
☆ポイント
2級窩洞はCRかインレー!グラスアイオノマーは無理!流れちゃう!
117回 C-78
クラウン製作に用いる 2 種類のスキャナーの写真と、各スキャナーで得られた画
像(別冊No. 33A、B)を別に示す。
A と比較した B の特徴はどれか。 3 つ選べ。
a 異常絞扼反射を生じにくい。
b 技工操作過程を短縮できる。
c 歯肉縁下の印象採得に適している。
d 消毒による印象の変形が生じない。
e 全顎にわたる補綴処置に適している。
解答:a b d
解説:
Aは旧式で口腔外スキャナー。模型しか無理なので型取りも必要。
Bはiteroとかで有名な口腔内スキャナー。型取りいらない。
a 異常絞扼反射を生じにくい。⇒型取りがないため
b 技工操作過程を短縮できる。⇒印象なし
c 歯肉縁下の印象採得に適している。⇒Bは写真に写る部分なので縁下は無理
d 消毒による印象の変形が生じない。⇒印象なしのため
e 全顎にわたる補綴処置に適している。⇒どっちもOK
117回 C-81
52 歳の男性。上顎左側中切歯の充塡物辺縁の不適合を主訴として来院した。 8
年前に処置を受け、症状なく経過していたが、 2 か月前からデンタルフロスでの清
掃時に抵抗感を自覚するようになったという。検査の結果、コンポジットレジン修
復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 35A)、エックス線画像(別冊
No. 35B)及び操作過程の一部の写真(別冊No. 35C)を別に示す。
①~③の操作の目的はどれか。 2 つ選べ。
a 研磨性の向上
b C-value の軽減
c 気泡の混入防止
d 色調適合性の向上
e 重合収縮応力の緩和
解答:d e
解説:
①でマトリックスで壁を作ってレジン充填している。レジンを複数回持っているので色調は変えれる。
一気に盛るよりちょっとずつ盛る方が収縮力が緩和されるので重合収縮応力が緩和される。
気泡は一度に盛った方が入りにくい。
117回 D-2
ICDAS でエナメル質に限局した齲窩のコードはどれか。 1 つ選べ。
a 0
b 1
c 2
d 3
e 4
解答:d
解説:
コード1~3まではエナメル質に限局。
濡れているとう蝕ってわかりにくいから乾燥前、乾燥後に分けているよ。
コード0:健全
コード1:乾燥後に見られるエナメル質の色調変化
コード2:乾燥前に見られるエナメル質の色調変化
コード3:エナメル質に限局した崩壊
コード4:象牙質への陰影がある
コード5:明らかなう窩。象牙質は目視可能
コード6:拡大した著明なう窩。象牙質は目視可能
117回 D-5
咬合検査で引き抜き試験に用いるのはどれか。 1 つ選べ。
a ワックス
b 感圧フィルム
c ストリップス
d シリコーンゴム
e コンタクトゲージ
解答:c
解説:
噛んで引き抜ける材料を選べばいい。
引き抜けないものは?ワックス、シリコンゴム、コンタクトゲージ
なんで感圧フィルムを引き抜こうとする…。
なので答えはストリップス
117回 D-19
成熟プラークで表層部と比較した深層部の特徴はどれか。 1 つ選べ。
a pH が高い。
b 緩衝能が高い。
c 酸素分圧が低い。
d 代謝産物が少ない。
e 酸化還元電位が高い。
解答:c
解説:
深層部っていうことはう蝕が進んでいる。プラークが熟成してるってこと。
成熟したプラークには菌がたくさんいるってこと!
菌がたくさんいる・・・酸もたくさんできる・・。pHは低い。菌の代謝産物も多い。
深いところだから空気が届きにくいから酸素分圧は低いはず。
酸化還元電位とは:酸化と還元の力の差のことをいう。この値が+ということは酸化力が高い。-ということは還元力が高い。酸素が少ないので酸化しないので酸化還元電位は低いといえる。
緩衝能とは:pHの調整をしていて正常な状態に回復する機能をいう。今は酸性に傾いているから低い。
117回 C-33
光重合型コンポジットレジン修復時の光照射によりフリーラジカルを生成するの
はどれか。 2 つ選べ。
a ハイドロキノン
b 過酸化ベンゾイル
c カンファーキノン
d ブチル化ヒドロキシトルエン
e ジメチルアミノエチルメタクリレート〈DMAEMA〉
解答:c e
解説:
フリーラジカルとは重合開始材に入っているカンファ―キノンが青色光線によって励起し、それによって重合開始します。
そしてジメチルアミノエチルメタクリレートという還元剤がカンファ―キノンに作用してフリーラジカルがうまれます。なのでceが正解です。
フリーラジカルによって重合が促進されると思ってください。
a ハイドロキノン :重合抑制剤
b 過酸化ベンゾイル :化学重合型の重合開始材
c カンファーキノン
d ブチル化ヒドロキシトルエン :重合禁止材
e ジメチルアミノエチルメタクリレート〈DMAEMA〉
117回 D-38
上顎右側第一大臼歯にクラウンを製作するための印象採得を行った。印象操作の
過程(別冊No. 8A、B)と各種印象法のトレー、支台歯、印象材の断面図(別冊
No. 8C)を別に示す。
行った印象法はどれか。 1 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:c
解説:
透明フィルムを咬んでもらっているのが分かる。
一次印象、シリコーン印象材のパテタイプで概形印象をしている。⇒青色
二次印象でシリコーン印象材のインジェクションタイプで精密印象をとる。⇒ピンク色
117回 Dー45
58 歳の女性。下顎左側第一大臼歯咬合面の舌感不良を主訴として来院した。歯
髄電気診で生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No. 12A)、エックス線画
像(別冊No. 12B)及びコンポジットレジン修復後の口腔内写真(別冊No. 12C)を別
に示す。
間接法修復と比較して直接法修復を選択した利点はどれか。 2 つ選べ。
a 審美性の向上
b 残存歯質の保護
c 歯髄刺激性の低減
d 隣接面形態の回復
e 緊密な咬合関係の付与
解答:b c
解説:
生活反応を示していることから歯髄は生きている。
間接法修復はインレーのこと。直接法修復はレジン充填のこと。
つまりCRの方の利点を選べばいい。
CRの方がインレーより削る量が少ない⇒なので b c
インレーは鋳造で作るので審美性や形態は細かく作れる。咬合関係も模型上で緊密にできる。
117回 D-59
OʼLeary の PCR について正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 代表歯を評価する。
b 分母は歯数とする。
c 歯垢染め出し液を用いる。
d プラークの厚さを評価する。
e 歯頸部のプラークを評価する。
解答:c e
解説:オレリーのPCRとはブラッシングがうまくできているか調べるための口腔内清掃状態の指標である。
全ての歯を4ブロック近心、遠心、頬側、舌側にわけて、 染め出された歯面数 / 全歯面数 で出す。
117回 D-70
65 歳の男性。ブリッジの動揺を主訴として来院した。 1 か月前に気付いていた
が痛みがないためそのままにしていたという。診察の結果、上顎右側犬歯と第一大
臼歯を支台とするブリッジの支台装置の一方に脱離がみられた。ブリッジの除去
後、支台歯を確認し補綴処置をすることとした。初診時のエックス線画像(別冊
No. 22A)とブリッジ除去後の口腔内写真(別冊No. 22B)を別に示す。歯周組織検
査結果の一部を表に示す。
唇 側* ③ ② ③
歯 種 3
口蓋側* ③ 2 3
動揺度** 0
- :プロービング深さ(mm)
〇印:プロービング時の出血
** :Miller の判定基準 - 補綴前処置で行うのはどれか。 1 つ選べ。
a 骨移植術
b 歯肉切除術
c 歯冠長延長術
d 口腔前提拡張術
e 歯肉弁歯冠側移動術
解答: c
解説:
歯肉炎の状態。
う蝕が進んでいる。X線画像を見ると…う蝕を除去すると骨縁と同じラインになってしまう。
⇒生物学的幅径が足らない、フェルールもない
⇒なので骨を削って歯冠長延長術
a 骨移植術 ⇒そんなに骨吸収はひどくない
b 歯肉切除術 ⇒そこまでモリモリではない
e 歯肉弁歯冠側移動術 ⇒根面露出はしていない
117回 D-78
70 歳の女性。上顎右側側切歯の審美不良を主訴として来院した。診察の結果、
クラウンを再製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 28A)、エックス
線画像(別冊No. 28B)及び除去した支台築造体と補綴装置の写真(別冊No. 28C)を
別に示す。
除去に用いたのはどれか。 2 つ選べ。
a スクリューバー
b ピーソーリーマー
c マイクロモーター
d クラウンリムーバー
e カーボランダムポイント
解答:c d
解説:
c マイクロモーター :歯科用電気エンジンのこと。除去バー(カーバードバー)で取る。
d クラウンリムーバー :カンカンってして除去する。
117回 D-81
42 歳の女性。上顎前歯部の補綴装置の変色による審美不良を主訴として来院し
た。診察の結果、 2 1 1 2 のクラウンを除去し、新たにクラウンを装着すること
とした。治療過程の写真(別冊No. 30A)と装着後の口腔内写真(別冊No. 30B)を別
に示す。
AからBの間に行ったのはどれか。 2 つ選べ。
a 印象採得
b コンデンス
c グレージング
d ディギャッシング
e シェードテイキング
解答:b c
解説:
写真A:ジルコニアの内冠の試適をしている。治療の途中である。色が白すぎる、ということからジルコニアだと分かる。
これから、陶材を盛る⇒コンデンス(水抜き)⇒焼成(焼く)⇒ステイニングとグレージング(艶出し。最後にする)
写真B:セット後
ディギャッシングは酸化膜を作ることで、金属とオペークのときの処置。
116回 A-20
切削・研削工具の材質で硬さが最も小さいのはどれか。 1 つ選べ。
a アルミナ
b スチール
c ダイヤモンド
d カーボランダム
e タングステンカーバイド
解答:b
解説:
a アルミナ :ホワイトポイント
b スチール :鉄(ラウンドバー)
c ダイヤモンド
d カーボランダム:炭化ケイ素
e タングステンカーバイド:除去バー
硬さ
天然歯、ダイヤモンド > 除去バー タングステンカーバイドバー、クラウン > ホワイトポイント アルミナ > スチール、鉄
116回 A-25
50 歳の女性。下顎左側犬歯の前装部がはがれたことによる審美不良を主訴とし
て来院した。15 年前に下顎前歯部にクラウンブリッジを装着したという。診察の
結果、咬合調整を行い前装部の修理を行うこととした。初診時の咬頭嵌合位の口腔
内写真(別冊No. 4A)と、左側方滑走時の口腔内写真(別冊No. 4B)を別に示す。
側方滑走時の咬合接触状態を示す。
咬合調整を行うのはどれか。 1 つ選べ。
解答:e
解説:
写真より左下3番の辺りが強くて外れたのがわかる。123番がガイドになって側方運動していたと考えられる。
咬合調整したいが、今まで当たっていたところを削合してしまうと臼歯部の離開が大きくなるなどの別の問題が発生するかもしれない。なのでできるだけ接触部位は温存したい。
なので当たりが強く、かつ人工歯である左下3番を咬合調整する。
116回 A-67
29 歳の女性。矯正歯科医で矯正装置周囲の歯の着色を指摘され、紹介来院し
た。半年前から装置をつけているが、気付かなかったという。誘発痛はなく歯髄電
気診に生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No. 23)を別に示す。
齲蝕リスクの判定に有効な評価法はどれか。 2 つ選べ。
a 擦過診
b 透照診
c 唾液緩衝能検査
d 咬翼法エックス線撮影
e レーザー蛍光強度測定
適切な対応はどれか。 1 つ選べ。
a 擦過診
b 透照診
c 唾液緩衝能検査
d 咬翼法エックス線撮影
e レーザー蛍光強度測定
解答:c e
解説:左上2,3番が脱灰している→う蝕?
a 擦過診:知覚過敏を調べる
b 透照診:隣接面う蝕を調べる
c 唾液緩衝能検査:pHを測定してう蝕リスクを調べる
d 咬翼法エックス線撮影:隣接面う蝕を調べる
e レーザー蛍光強度測定:う蝕を調べることができる
116回 A-76
上顎左側第一小臼歯の歯根尖切除時の口腔内写真(別冊No. 27)を別に示す。
矢印に示す窩洞形成を行うのに使用した器具はどれか。 1 つ選べ。
a ラウンドバー
b レトロチップ
c カーバイドバー
d ゲーツグリッデンドリル
e スプーンエキスカベーター
解答: b
解説:
窩洞形成後の写真:ミラーに映っている白いのはガッターパーチャーポイント。
b レトロチップ:超音波のスケーラーチップ
c カーバイドバー:除去バーや義歯修理で使う。金属を切るためのもの。
d ゲーツグリッデンドリル:根管上からのリーマー
e スプーンエキスカベーター:軟化象牙質を取る。正常な象牙質は無理で窩洞形成無理
116回 A-78
4 歳の男児。下顎左側乳臼歯部の違和感を主訴として来院した。冷刺激に一過性
に反応するが自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 29A)とエックス線画
像(別冊No. 29B)を別に示す。
処置に用いるのはどれか。 2 つ選べ。
a T バンド
b ウェッジ
c クラウンフォーム
d サービカルマトリックス
e ポリエステル製マトリックス
解答:a b
解説:
X線画像⇒左下Dの遠心にう蝕
a T バンド:マトリックス。隔壁の保持、隣とくっついちゃうのでマトリックスで壁を作る
b ウェッジ:歯間離開に使う
c クラウンフォーム:透明な歯の形。レジンを入れて最終形態にする。
d サービカルマトリックス:歯頚部。5級窩洞とかくさび状欠損。
e ポリエステル製マトリックス:前歯の2級はまっすぐなので再現できる。臼歯部の豊隆部は再現が難しい。
aとeの違いだが、Tバンドは歯に巻き付けれるが、eのマトリックスは手で押さえなければならない。今、患者は小児なのでTバンドの方が操作性がよおいと考えられる。
116回 A-84
44 歳の男性。下顎右側第二大臼歯の修復物の脱離を主訴として来院した。10 日
前に脱離したが、痛みがないためそのままにしていたという。口腔悪習癖はない。
検査の結果、セラミックインレー修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別
冊No. 34A)とエックス線画像(別冊No. 34B)を別に示す。
ラバーダム装着後の処置を実施順に並べよ。
解答: ① →② → ③ → ④ →⑤
a 裏 層
b 窩洞形成
c 感染歯質除去
d レジンコーティング
e アルコール綿球による清拭
解答:c a b d e
解説:
ラバーダムはレジンするために防湿。
7番にう蝕がみられる。う蝕取る。c⇒a裏層:歯髄の保護をする。物理的に刺激を遮断して第二象牙質の形成を促す。
ここでいったん終わり。次回に・・・
⇒b窩洞形成⇒dレジンコーティング:窩洞形成したあと象牙質が露出しているために形成面を覆う。歯髄の保護やセメントと結合しやすくするため。
⇒e清拭 :コーティング面に残った未重合層の除去。残っていると印象がうまくとれない。
116回 A-86
25 歳の女性。上顎両側側切歯の審美不良を主訴として来院した。同部の歯冠形
態は、萌出時から変わっていないという。歯髄電気診で生活反応を示した。診察の
結果、セラミックスによる修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊
No. 36A)と製作した修復物の写真(別冊No. 36B、C)を別に示す。
この治療方法で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a 浸潤麻酔を必要としない。
b 支台歯にシラン処理を行う。
c 遠心面は象牙質まで形成する。
d 偏心運動時のガイドは修復物が主体となる。
e 保持力の主体は支台歯近遠心面の拮抗作用である。
解答:a
解説:
ポーセレンのラミネートベニヤ
a 浸潤麻酔を必要としない。:〇エナメル質を削るだけなので痛くない
b 支台歯にシラン処理を行う。:修復物にする。
d 偏心運動時のガイドは修復物が主体となる。:ラミネートベニヤはNG
e 保持力の主体は支台歯近遠心面の拮抗作用である。:レジンセメントによる。
116回 B-16
レーザー齲蝕診断装置に使用されるレーザーの波長はどれか。 1 つ選べ。
a 455 nm
b 655 nm
c 1.064 μm
d 2.94 μm
e 10.6 μm
解答:b
解説:
ダイアノグペンのこと。光の反射を測定しう蝕を見つける。
・医療用レーザー(歯を削る用)はμm
116回 B-25
45 歳の女性。下顎右側第一大臼歯が欠けたことを主訴として来院した。約 10 年
前に修復処置を受け症状なく経過していたが、昨日、食事中に破折したという。歯
髄電気診で軽度の閾値低下を認めるが冷温痛はない。診察の結果、IPC 法を行うこ
ととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 8A)、エックス線画像(別冊No. 8B)及
び覆髄剤貼付直後の写真(別冊No. 8C)を別に示す。使用する材料の略号を表に示
す。
裏層と封鎖に用いる材料の組合せで正しいのはどれか。 3 つ選べ。
解答:b c e
解説:
GIC グラスアイオノマーセメントは強度が強いため刺激を遮断できる。
光硬化型GICはグラスアイオノマー系レジンセメントで従来に比べ強度がアップする。フッ素徐放性や接着性もそのままある。
水硬性仮封セメント:キャビトンのことで仮封には使うが封鎖には用いない。すぐとれる。
ユージノールはレジンの重合を阻害するためレジンと共に用いない。なのでaは×
光GICーCRでももちろんOK
116回 B-33
生活歯の漂白処置中の口腔内写真(別冊No. 10)を別に示す。
矢印で示す薬剤の主成分はどれか。 1 つ選べ。
a 過酸化水素
b 過酸化尿素
c ポリリン酸
d 過ホウ酸ナトリウム
e エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉
解答:a
ホワイトニング。
過酸化水素はオキシドールのこと。資格を持った人しか扱えない。医薬品医療機器法で決められている。
過酸化尿素はホームホワイトニングで使う。
116回 B-34
矢印で示した薬剤の作用機序はどれか。 1 つ選べ。
a 緩衝作用
b 酸化作用
c 清掃作用
d 極性化作用
e キレート作用
解答:b
解説:
過酸化水素水から発生した酸素がエナメル質に作用する(着色物質に吸い付く)ことで漂白する。
116回 B-36
2 級メタルインレーの基本的保持形態はどれか。 2 つ選べ。
a 階 段
b 小 窩
c 箱 型
d 鳩尾形
e 外開き形態
解答:c e
解説:
2級メタルインレー:臼歯の隣接面を含む窩洞
保持形態:箱型、外開き、内開き
補助的な保持形態:鳩尾形、アンダーカットなど
116回 B-58
メタルインレーの 2 級窩洞の模式図を示す。
アの窩洞形態がイと比較して優れているのはどれか。 2 つ選べ。
a 審美性
b 辺縁封鎖性
c 健全歯質の保存
d 修復物の適合性
e 短い歯間距離への対応
解答:a c
解説:
臼歯隣接面窩洞。イはスライスカットになっている。
図のように歯の輪郭を書き足してみる。アは歯質をイよりも残せるがイはズバっと削っているため歯質の削除量も多い。→ということはインレーで覆う面積も多い。
a 審美性:歯質を残せるため〇
b 辺縁封鎖性:適合性がよかったら両方とも封鎖できる
c 健全歯質の保存:〇
d 修復物の適合性:外開き形態とかベベルで判断
116回 B-59
58 歳の女性。上顎右側第一小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。検
査の結果、グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時(別冊
No. 20A)と窩洞形成後の口腔内写真(別冊No. 20B)を別に示す。
次に行うのはどれか。 1 つ選べ。
a 歯間分離
b ブロットドライ
c バーニッシュ塗布
d シェードテイキング
e サービカルマトリックス試適
解答:e
解説:
Bの窩洞は5級窩洞なのでサービカルマトリックスで充填できる。
116回 B-63
46 歳の女性。固定性ブリッジが脱離したことによる咀嚼困難を主訴として来院
した。脱落したブリッジは 20 年前に装着したという。診察の結果、新たにブリッ
ジを製作することとした。初診時の口腔内写真(別冊No. 22A)、装着したプロビ
ジョナルブリッジの咬合関係を反映させるためのブリッジ製作過程の写真(別冊
No. 22B、C)を別に示す。
矢印の部分を調整した次に行う操作はどれか。 1 つ選べ。
a 上顎模型の交換
b 下顎模型の交換
c 側方顆路角の調節
d 矢状顆路傾斜角の調節
e インサイザルピンの調節
解答:a
解説:
BCの写真⇒フェイスボウトランスファー
ブリッジが取れているのにBCには歯がある⇒プロビジョナルブリッジ(Tek)が付いている状態⇒Tekでかめていることが分かる⇒このかみ合わせで最終的なブリッジを作りたい⇒上顎のAの印象の模型をつけかえて⇒顎の位置で噛み合わせを再現する。
Bで上顎の位置を固定してC上顎の位置を反映させて下顎取り付けた
矢印の部分:インサイザルピン。咬合高径を決める線
a 上顎模型の交換
b 下顎模型の交換:下顎の位置を決めたのに?!動かしたら意味がない。
c 側方顆路角の調節:フェイスボウだけでは無理
d 矢状顆路傾斜角の調節:フェイスボウだけでは無理
e インサイザルピンの調節:もう終わっている
116回 B-72
前歯部ブリッジの形態不良を主訴に来院した 50 歳の女性の、初診時の口元の写
真(別冊No. 29A)、診察中に治療の参考となる補助線を記入した写真(別冊No. 29
B)及び治療後の口腔内写真(別冊No. 29C)を別に示す。
治療の参考としたのはどれか。 2 つ選べ。
a 瞳孔線
b 顔面正中
c Spee 彎曲
d Balkwill 角
e Bonwill 三角
解答:a b
解説:
Bの写真の縦線だが、正中線と平行にひかれている。横線は瞳孔線と平行にひかれている。
なのでab
c Spee 彎曲:下顎の臼歯関係
d Balkwill 角:バルクウィル角も下顎
e Bonwill 三角:下顎
116回 C-1
ある器具の写真(別冊No. 1)を別に示す。
使用目的はどれか。 1 つ選べ。
a 隔 壁
b 歯間分離
c 歯肉排除
d 歯面清掃
e 圧接子固定
解答:c
解説:
上下顎前歯部の歯肉圧排用クランプ
支台歯周囲の歯肉を排除する。
116回 C-23
59 歳の男性。下顎右側第一大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。歯髄電気診
に生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No. 3A)、窩洞形成終了後の口腔
内写真(別冊No. 3B)、接着処理を行った後の修復操作中の口腔内写真(別冊No. 3
C)及び修復操作後の口腔内写真(別冊No. 3D)を別に示す。
この充塡法で得られる効果はどれか。 1 つ選べ。
a 研磨性の向上
b 透明性の向上
c 象牙質の即時封鎖
d 遊離エナメル質の保護
e コントラクションギャップの防止
解答:e
解説:
Cの写真⇒レジンを少し盛っている(ライニング)。一度に重合させる体積を少なくして数回に分けて行っている。
eコントラクションギャップ:硬化したレジンと歯面の間に生じるギャップのこと。1級窩洞は隣接面を含まないのでレジンで治してOK!
遊離エナメル質はレジンの性質が最近よくなっているので必要ない。
116回 C-43
上顎左側中切歯抜去後にブリッジによる補綴処置を行った。支台歯形成後の口腔
内写真(別冊No. 15A)、ブリッジ仮着中に患者が行っている清掃時の写真(別冊
No. 15B)、 2 週後に口腔内から外したブリッジの基底面にプラーク染め出し材を
塗布した写真(別冊No. 15C)及び水洗後の基底面の写真(別冊No. 15D)を別に示
す。
今後、ブリッジの管理に適切な指導内容はどれか。 1 つ選べ。
a 「洗口のみで大丈夫です」
b 「太めの歯間ブラシを使ってください」
c 「これまでと同じ清掃を継続してください」
d 「通常の歯ブラシのみで清掃してください」
e 「定期的に受診した際に、外して清掃しましょう」
解答:c
解説:
ピンク色がDの写真で取れているということはキレイに掃除できているってこと。
116回 C-49
象牙質が視認できる明確な齲窩を認めた。ICDAS コードで正しいのはどれか。
1 つ選べ。
a 1
b 2
c 3
d 4
e 5
解答:e
解説:
ICDASコード
0:健全
1:エナメル質に目で見える初期変化
2:エナメル質の著名な変化
3:限局性のエナメル質の崩壊
4:象牙質に陰影がある
5:象牙質が目で見える
6:拡大した著名なう蝕
116回 C-62
直接覆髄で露髄面に用いるのはどれか。 2 つ選べ。
a リン酸水溶液
b 滅菌生理食塩液
c ポリカルボン酸水溶液
d 次亜塩素酸ナトリウム溶液
e エチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉水溶液
解答:b d
解説:
直接覆髄
1,ラバーダム
2,露髄面をdの次亜塩素酸ナトリウム溶液で清掃してbの生理食塩水で洗浄(汚染物質の除去と消毒)
3,覆髄剤(水酸化カルシウム)を露髄部に処理する
4,グラスアイオノマーで裏層する
5,デンチンブリッジの形成
116回 C-70
35 歳の女性。口腔清掃時に上顎右側小臼歯部にフロスが引っかかることを主訴
として来院した。診察の結果、 5 の隣接面接触点下に齲蝕を認めた。辺縁隆線を
保存して直接修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 27A)、エッ
クス線画像(別冊No. 27B)及び回転切削器具の写真(別冊No. 27C)を別に示す。
咬合面近心小窩からの便宜拡大に用いる適切な回転切削器具はどれか。
1 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:c
解説:
辺縁隆線を保存する⇒コンタクトを保存できる⇒レジンを盛りやすい
便宜拡大:う蝕でないところを仕方がなく削る
X線:左上45番を見ると、5番に透過像がありう蝕が確認できる。
ア:カーボランダムポイント
イ:ラウンドバー
オ:除去バー、カーバイドバー
ウエ:ダイヤモンドポイント⇒むし歯がないエナメル質を削る。エは長くて歯髄に当たりやすいのでウが今回は適当。
116回 D-41
64 歳の男性。上顎右側第一大臼歯の知覚過敏を主訴として来院した。ブラッシ
ング時に一過性の痛みがあるという。検査の結果、グラスアイオノマーセメント修
復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 10A)と、ある器具を用いた
修復操作中の口腔内写真(別冊No. 10B)を別に示す。
この操作で向上するのはどれか。 3 つ選べ。
a 感水性
b 接着性
c 賦形性
d 辺縁封鎖性
e イオン徐放性
解答:b c d
解説:
サービカルマトリックスを圧接してくさび状欠損を埋めている。
c 賦形性⇒素材を削らずに変形させる方法
d 辺縁封鎖性⇒接着が向上するので辺縁封鎖性はアップする。
116回 D-42
55 歳の男性。上顎右側第二小臼歯の抜歯後の治療を希望して来院した。 5 は 2
か月前に抜歯し、抜歯窩の治癒は良好であった。隣接接触関係、咬合関係は正常
で、 6 4 は生活歯で、修復処置はなされているが新たな齲蝕はない。⑥ 5 ④ 部に
接着ブリッジを装着することとした。支台歯形成前の口腔内写真(別冊No. 11A)
と、支台装置の設計(水色部)(別冊No. 11B)を別に示す。
適切な設計はどれか。 1 つ選べ。
a ア
b イ
c ウ
d エ
e オ
解答:e
解説:
イウ⇒インレーを含んでいないとブリッジがとまらないので×
エ⇒× インレーブリッジもあるがこれはダメ。口蓋側の面が含まれていないとねじれの力がかかってはずれてしまう。
なのでアオで悩む。
ア⇒健全な隣接面を削除する必要がないので×
なのでオ
117回 D-80
58 歳の男性。下顎右側大臼歯部で食物が咬みきれないことを主訴として来院し
た。数か月前から気付いていたが、痛みがないのでそのままにしていたという。歯
髄電気診に生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No. 30)を別に示す。
適切な対応はどれか。 1 つ選べ。
a 経過観察
b 歯冠形態修正
c 全部金属冠修復
d フッ化物歯面塗布
e コンポジットレジン修復
解答:e
解説:
右下7番 アマルガムがとれたと考えられる。アマルガムの水銀の黒色が付着しているだけでむし歯ではない。
なのでCRに変える。
cのクラウンは歯を削る量が多いのでまずはCR。
116回 D-84
窩洞形態による修復物保持の模式図を示す。
黒い矢印が示す形態の脱出力に対する効果で正しいのはどれか。 1 つ選べ。
a 安定効力
b 嵌合効力
c 拘止効力
d 接着効力
e 把持効力
解答:c
解説:
九尾形⇒鳩の尾っぽのような形。補助的保持形態。メタルインレーは補助的形態を付与して脱落しないようにする。この矢印のところで歯質にひっかけて保持力を向上させる。
c 拘止効力:抜け落ちるのを防ぐ力
d 接着効力:セメントの力のこと。
DH 32回 午前24
OHIのDIの診査基準と点数を図に示す。
この尺度はどれか。1 つ選べ。
a 間隔尺度
b 順序尺度
c 比率尺度
d 名義尺度
解答:b
解説:
a 間隔尺度:目盛りが等間隔になっているもの、気温。
b 順序尺度:順序には意味があるが間隔としては意味がないもの。順位など
c 比率尺度:原点があり間隔や比率に意味があるもの。身長や速度
d 名義尺度:他と区別し分類するもの。男女や郵便番号など
DH 32回 午前44
50歳の男性。下顎右側第一大臼歯の軽度の冷水痛を主訴として来院した。
う蝕症第2度と診断され、3ステップ接着システムによるコンポジットレジン修復を行うことになった。接着操作時の口腔内写真(別冊午前No.9 A、B)を別に示す。
この操作により得られるのはどれか。2つ選べ。
a 歯面の粗造化
b 感染歯質の除去
c 樹脂含浸層の形成
d スメアー層の除去
解答:a d
解説:
エッチングの写真である。エッチングの目的は酸処理で表面を粗造化し、スメアー層を除去することである。
c 樹脂含浸層の形成:ボンディング後にできる。
DH 32回 午前46
55歳の女性。下顎左側臼歯部の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。
診察の結果、下顎臼歯部は固定性ブリッジによる治療を行うことになった。
連合印象採得後の写真(別冊午前No.11)を別に示す。
矢印で示す印象材の特徴はどれか。2 つ選べ。
a 硬さは粉液比で調整する。
b 寸法安定性は水中で向上する。
c 加熱によりゾル状態へ変化する。
d ハイドロコロイド系印象材である。
解答:c d
解説:
ピンクの部分はアルジネート、青の部分は寒天印象材である。
a 硬さは粉液比で調整する。:寒天印象材は粉も液も使わない
b 寸法安定性は水中で向上する。:二つとも親水性なので水中で膨張してしまう。
c 加熱によりゾル状態へ変化する。:〇 ゾルは流動性のある状態でやわらかい。ゲルは流動性がある状態でちょっと硬い
d ハイドロコロイド系印象材である。:両方ともハイドロコロイド印象材である。=親水性
DH 32回 午前77
6歳の男児。う蝕予防処置を希望して保護者と来院した。歯科医師から小窩裂溝填塞を行うよう指示された。
初診時の口腔内写真(別冊午前No.31)を別に示す。
矢印で示す歯の填塞に使用する器具・器材はどれか。2つ選べ。
a ロール綿
b 歯間分離器
c バーニッシュ
d ボンディング材
解答:a c
解説:
シーラントのこと。
防湿は必要なのでロール綿はいる。エッチングしてからシーラント材を使う。そしてバーニッシュで水分が入らないようにする。
歯間分離器は隣接面のときに使う。
DH 32回 午前92
47歳の女性。上顎右側中切歯を白くしたいとの希望で来院した。
根管処置後、ウォーキングブリーチ法を行うことになった。
器具の写真(別冊午前No.36)を別に示す。
準備するのはどれか。2つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:a c
解説:
ウィーキングブリーチとは失活歯に行うもの。オフィスブリーチとホームブリーチは有髄歯に使う。
過酸化水素と過硼酸ナトリウムのペーストを練和して使う。防湿が必要なのでラバーダムを選ぶ。
④のマウスピースはホームブリーチに使う。
オフィスブリーチも防湿が必要。
DH 32回 午前100
器具・器材の写真(別冊午前No.4 1) を別に示す。
従来型グラスアイオノマーセメント修復時に使用するのはどれか。2 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:b c
解説:
①照射器は従来型グラスアイオノマーでは使わない。光硬化型グラスアイオノマー
②充填用シリンジ
③充填器
④グラスアイオノマーの粉(アルミノシリケートガラス)の方に硝子が入っているので金属スパチュラを使うと金属に傷がつくから。プラスチックスパチュラを使おう。
DH 32回 午後39
48歳の男性。上顎左側側切歯の色が気になることを主訴として来院した。
1 年前に子供の頭がぶつかったが、痛みが引いたのでそのまま放置していたところ、最近になって変色してきたという。
初診時の口腔内写真(別冊午後No.8) を別に示す。
変色の理由で考えられるのはどれか。1 つ選べ。
a 加齢変化
b 歯髄壊死
c 抗菌薬の服用
d 食品に含まれる色素
解答:b
解説:
1歯だけ変色。外傷での変色なので歯髄壊死。
DH 32回 午後42
73 歳の女性。舌感の不良を主訴として来院した。診察の結果、下顎左側第一大臼歯の舌側根面う蝕に対してグラスアイオノマーセメント修復を行うことになった。
術前の口腔内写真(別冊午後No.12)を別に示す。
この材料を選択した理由はどれか。2 つ選べ。
a 審美性の向上
b 防湿の困難性
c 機械的強度の維持
d 二次う蝕予防効果の期待
解答:b d
解説:
コンポジットレジンかグラスアイオノマーで迷う。グラスアイオノマーの方が水分に強い。歯頚部で防湿しにくいので〇。
グラスアイオノマーといえばフッ素徐放性なのでd
DH 32回 午後46
47歳の男性。上顎右側第一大臼歯部のクラウン破折による咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、CAD/CAM システムによるクラウンを製作することになった。
支台歯形成後に行った印象採得時の写真(別冊午後No.14A)と使用した器具の写真(別冊午後No.14B)を別に示す。
従来の精密印象採得法と比較したこの方法の特徴はどれか。2 つ選べ。
a 咬合採得材を用いる。
b 専用のトレーを使用する。
c 画像データとして保存できる。
d 口腔内を光学的に直接スキャンができる。
解答:c d
解説:
流行りの口腔内スキャン。光学印象。
パソコンと連動しているのでデータとして保存でき、咬合、印象をデータでできる。印象材を使わないことが大きな利点である。
DH 32回 午後47
67歳の男性。上顎前歯部の欠損による審美不良を主訴として来院した。
ブリッジ製作過程における作業用模型の写真(別冊午後No.15A 、B)と試適時の口腔内写真(別冊午後No.15C)を別に示す。
口腔内での操作の日的はどれか。2 つ選べ。
a 咬合の採得
b 適合性の確認
c 咬合関係の検査
d 口唇豊降度の調整
解答:bc
解説:
ブリッジのメタルフレームの試適である。
咬合採得、口唇豊隆度はこの時点で終わっていないと作れない。
適合性の確認はもちろん正解。
咬合関係の検査だが、前装部分をつけてからも行うが、現段階でも調整は可能なので〇
DH 32回 午後69
38歳の女性。臼歯部歯肉の違和感を主訴として来院した。食物がはさまったり、フロッシング時に出血したりするという。
初診時の口腔内写真(別冊午後No.31 A)とエックス線画像(別冊午後No.31 B)を別に示す。
修復物にみられる、主訴に関連する所見はどれか。2 つ選べ。
a 破折
b 脱離
c 辺縁不適合
d 接触点の不良
解答:c d
解説:
6番の近心に注目。5番との間に隙間があるので接触点の不良。これにより食片が圧入する。
インレーの近心が辺縁不適合である。
DH 32回 午後72
う蝕リスクが高いのはどれか。1 つ選べ。
a 狭心症
b B型肝炎
c 鉄欠乏性貧血
d Sjögren syndrome
解答:d
解説:
シェーグレンといえば口腔乾燥!唾液の自浄作用が働かないのでう蝕リスクは高くなる。
DH 32回 午後92
24 歳の女性。下額左側第一大臼歯の全部金属冠による審美不良を主訴として来院した。
金属冠を除去し、オールセラミッククラウン修復を行うことになった。
歯科医師から、金属冠除去前に採得した印象体を使用してプロビジョナルレストレーションを製作するよう指示された。
印象体に常温重合レジンを填入している写真(別冊午後No.38)を別に示す。
この後の手順で正しいのはどれか。1 つ選べ。
a 印象体の支台歯への圧接はレジンが完全硬化するまで続ける。
b 余った液と粉末はすみやかに容器に戻す。
c 辺縁部の余剰レジンはスタンプバーで除去する。
d 仮着には酸化亜鉛ユージノールセメントを使用する。
解答:c
解説:
a 印象体の支台歯への圧接はレジンが完全硬化するまで続ける。→くっついて外れなくなるので、付け外ししながらつくろう。
b 余った液と粉末はすみやかに容器に戻す。→戻さないで。
c 辺縁部の余剰レジンはスタンプバーで除去する。→〇
d 仮着には酸化亜鉛ユージノールセメントを使用する。→ユージノールはレジンの硬化を阻害するのでNG
DH 32回 午後93
35 歳の男性。上顎左側第二小臼歯の両隣接面にう蝕があり、メタルインレー修復を行うことになった。
印象採得時の写真(別冊午後No.39)を別に示す。
矢印で示す器具と併用するのはどれか。1 つ選べ。
a アドレナリン
b 過酸化水素水
c シュウ酸カリウム
d 次亜塩素酸ナトリウム
解答:a
解説:
圧排糸である。歯肉から出血するとうまく印象がとれないので血管収縮薬(アドレナリン)や血管収斂薬(塩化アルミニウム)をしみこませる。
DH 32回 午後99
38歳の男性。昨晩歯が痛くて眠れなかったことを主訴として来院した。
診断の結果、下顎右側第一大臼歯に装着されている金属冠を除去することになった。
器具の写真(別冊午後No.44)を別に示す。
準備するのはどれか。1 つ選べ。
a ①
b ②
c ③
d ④
解答:a
解説:
金属用カーバイドバーである。通称、除去バー。
b ②ホワイトポイント 研磨用
c ③ラウンドバー 軟化象牙質の除去
d ④カーボランダムポイント 金属の研磨