その他 基礎系

病理学、生化学、生理学など

117回 A-5

炎症性サイトカインの産生を抑制するのはどれか。 1 つ選べ。
a インスリン
b ガストリン
c チロキシン
d エストロゲン
e コルチゾール

解答:e

解説:

a インスリン ⇒血糖値を下げる
b ガストリン ⇒胃酸分泌亢進
c チロキシン ⇒甲状腺ホルモンのこと
d エストロゲン⇒女性ホルモンのこと
e コルチゾール⇒副腎皮質ホルモンのこと ステロイド、炎症を抑制する。

117回 A-8

交感神経の興奮で生じるのはどれか。 1 つ選べ。
a 縮 瞳
b 気管支拡張
c 心拍数の減少
d 胃の蠕動運動促進
e 膀胱括約筋の弛緩

解答:b

解説:

交感神経は興奮させる働きをするが、消化器系と気管支系は抑制する動きをする。

117回 A-24

の顔面写真(別冊No. 5)を別に示す。


 この疾患の発生に関連するのはどれか。 1 つ選べ。
a 上顎突起と下顎突起
b 上顎突起と前頭隆起
c 上顎突起と内側鼻突起
d 前頭隆起と内側鼻突起
e 外側鼻突起と内側鼻突起

解答:c

解説:

口唇口蓋裂の患者さん。

鼻の下、つまり人中にところは内側鼻突起。唇の上は上顎突起があった。

ちなみに上顎突起が上唇の両側から内側鼻突起に向かって押し寄せてくるので上唇は山型になっている。

117回 A-40

不快指数と感覚温度の要素で共通するのはどれか。 2 つ選べ。
a 気 温
b 気 湿
c 気 流
d 照 度
e 輻射熱

解答:a b

解説:

不快指数⇒人間が深いと感じる空気の状態。気温と湿度

感覚温度⇒人体の実際の温度感覚、暑さ寒さの感じ。湿度、温度、気流。

117回 A-54

乳児から成人への発達とともに消失する反射はどれか。 3 つ選べ。
a 咬反射
b 開口反射
c 口唇反射
d 下顎張反射
e 舌挺出反射

解答:a c e

解説:

a 咬反射 ⇒口の中に指を入れるとキュッと噛む。ミルク以外のものがはいってこないようにする。
b 開口反射
c 口唇反射⇒唇を丸めて突き出す、ミルクを飲むため
d 下顎張反射⇒閉口反射のこと
e 舌挺出反射⇒舌で押し出す。これがあるということは離乳食はまだ難しい。

117回 A-66

Toll 様受容体〈TLR〉と病原体関連分子パターンの組合せで正しいのはどれか。
2 つ選べ。
a TLR1 リポタイコ酸
b TLR2 ペプチドグリカン
c TLR3 フラジェリン
d TLR4 リポ多糖
e TLR5 二本鎖 RNA

解答:b d

解説:

Toll様受容体⇒マクロファージや 樹上細胞などが持っているもので、細菌やウイルスなどの特徴的な構造を見分ける センサーの役割をしている。

TLR1,2,6はリポペプチド や ペプチドグリカン、TLR3、7、8、9は核酸、5はフラジェリン、4はリポ多糖のセンサー

正解はTLR 2のペプチドグリカンと TLR4のリポ多糖が正解ですね。

117回 B-7

血圧を低下させるのはどれか。 1 つ選べ。
a ドパミン
b ヒスタミン
c コルチゾール
d アルドステロン
e トロンボキサン A2

解答:b

解説:

a ドパミン ⇒血圧Up
c コルチゾール ⇒血圧Up
d アルドステロン ⇒血圧Up
e トロンボキサン A2 :血小板凝集作用、血管収縮作用⇒血圧Up

ヒスタミンが正解⇒細動脈の拡張:かゆみ、血圧が下がる

         平滑筋の収縮:呼吸困難

         血管透過性亢進による浮腫

         胃腺の分泌亢進

117回 B-10

好中球による貪食に抵抗性を示すのはどれか。 1 つ選べ。
a 莢 膜
b 鞭 毛
c 核様体
d 内毒素
e リボソーム

解答:a

解説:

a 莢 膜 ⇒細菌の表面にある
b 鞭 毛 ⇒細菌とか微生物が動くため
c 核様体 ⇒原核生物のゲノムDNA
d 内毒素 ⇒外毒素よりは弱いけど熱に強い。サルモネラなど。
e リボソーム ⇒タンパク質を作る。

117回 B-12

低値になると浮腫を引き起こすのはどれか。 1 つ選べ。
a 血小板
b 赤血球
c アルブミン
d クレアチニン
e 免疫グロブリン

解答:c

解説:

アルブミン:血漿タンパクで一番多い。血液を血管内に保つ働きや色々なものと結合して物質を運ぶ役割がある。

117回 B-19

成人よりも小児で値が低いのはどれか。 1 つ選べ。

a 血 圧
b 体 温
c 呼吸数
d 心拍数
e 基礎代謝量

解答:a e

解説:

<基礎>代謝量は筋肉を維持するためのカロリーのこと。つまり筋肉の量による。なので子供の方が少ない。血圧は低い。代謝量とはまた違う。

呼吸数:子どもは学童期まで肺の発達段階。

117回 B-20

水の保持に最も関与するのはどれか。 1 つ選べ。
a ラミニン
b エラスチン
c インテグリン
d フィブロネクチン
e グリコサミノグリカン

解答:e

解説:

a ラミニン :細胞外マトリックスの基底膜にあって細胞接着に関わる。
b エラスチン:弾性線維の性質をもつタンパク質。真皮にコラーゲンとともにある。
c インテグリン:細胞接着因子
d フィブロネクチン:細胞外マトリックスタンパク
e グリコサミノグリカン:コラーゲンと結合する。親水性が高いためのびる→水分保持

117回 B-46

電気味覚検査で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a 金属味を感じる。
b  4 基本味を診断できる。
c 一定の電流を用いて行う。
d 味覚障害を定量的に評価できる。
e 味細胞の受容体機能を評価できる。

解答:a d

解説:

味覚の支配神経は 前2/3は鼓索神経、後ろ1/3は舌咽神経。

☆電気味覚検査

直接、電流を舌に流して舌を刺激すると鉄をなめたときみたいな金属味や酸味を感じる⇒これが電気味覚と言われる。甘未と酸味は測れない。

電流の強さは変えれる。電流の強さで定量的に評価できる。

e:味細胞は特定の味によって味覚受容体が作用するがそこまでは把握できない。

117回 B-82

バソプレシンを分泌する神経細胞の細胞体が存在するのはどれか。 1 つ選べ。
a 海 馬
b 視 床
c 視床下部
d 下垂体前葉
e 下垂体後葉

解答:c

解説:

視床下部で作られて下垂体後葉から出て腎臓の集合管に作用する。集合管では水の再吸収促進を促して循環血液量を上げる⇒血圧UP.両量Down

117回 C-4

アドレナリンの薬理作用はどれか。 1 つ選べ。
a 強心作用
b 筋弛緩作用
c 抗不整脈作用
d 血小板凝集抑制作用
e ヒスタミン遊離作用

解答: a

解説:

アドレナリンは交感神経が興奮すると放出される。活発になるイメージ。筋肉は収縮する。低アルブミンになるとその働きが落ちて水分が血管外に出てきて 浮腫や腹水になる。

クレアチニン:筋肉から放出され尿から排出される。筋肉を動かすエネルギーを使ったあとにでてくる老廃物の一つ。

117回 C-6

酵素共役型受容体に作用するのはどれか。 1 つ選べ。
a インスリン
b アドレナリン
c アセチルコリン
d アルドステロン
e γ-アミノ酪酸〈GABA〉

解答:a

解説:

細胞膜受容体の主なものには

・Gタンパク質共役型  ⇒アドレナリン、GABA

・酵素共役型(少ない) ⇒インスリン、上皮成長因子、IFN-α、Na利尿ペプチドANPなど

・イオンチャネル内蔵型 ⇒アセチルコリン、GABA

・細胞内型 ⇒ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン

などがある。

117回 C-10

RANK を発現するのはどれか。 1 つ選べ。
a 骨芽細胞
b 破骨細胞
c 線維芽細胞
d 象牙芽細胞
e 血管内皮細胞

解答:b

解説:

RANKとは破骨細胞の細胞膜表面の受容体。

RANKLはRANKの受容体で骨芽細胞にある。細胞膜表面のリガンド分子のこと。

RANKとRANKLが結合すると破骨前細胞が破骨細胞になる。

117回 C-16

成人と比べて小児で高値を示すのはどれか。 1 つ選べ。
a ALP
b 赤血球
c 尿素窒素
d ヘモグロビン
e ヘマトクリット

解答:a

解説:

ALP:アルカリホスファターゼ

骨の新生状態を反映するためピーク年齢は若年化する、子供は成長期なので骨も大きく伸びる。⇒骨での新陳代謝が亢進している。

117回 C-32

線維芽細胞が産生するのはどれか。 3 つ選べ。
a メラニン
b エラスチン
c セロトニン
d ヒアルロン酸
e Ⅰ型コラーゲン

解答:b d e

解説:

線維芽細胞は真皮にある。エラスチン、ヒアルロン酸、Ⅰ型コラーゲンは真皮の材料

メラニンはメラノサイトから産生される。セロトニンはトリプトファンから合成される。

117回 C-34

赤血球の破壊によって生じるのはどれか。 2 つ選べ。
a メラニン
b ビリルビン
c ヘモジデリン
d リポフスチン
e プロスタグランジン

解答:b c

解説:

赤血球の破壊は溶血という。溶血すると赤血球が破れて中のヘモグロビンが血中にばらまかれる。

Hbはハプトグロビンと結合して肝臓に運ばれたり結合しきれなかったHbは腎臓に運ばれて尿細管へ。尿細管でHbがヘムとグロビンに分かれます。グロビンは再利用されて、ヘムは鉄とビリルビンになる。鉄はヘモジデリンになって再利用、ビリルビンはアルブミンに結合して肝臓に運ばれる。

117回 C-60

アナフィラキシーショックでみられるのはどれか。 3 つ選べ。
a 意識障害
b 気道狭窄
c 出血傾向
d 水疱形成
e 皮膚紅潮

解答:a b e

解説:

アレルギー反応は皮膚・呼吸・粘膜に症状が主に現れる。

アナフィラキシーは消化器や循環器などの複数の臓器にわたり全身に急速に症状が現れる⇒ショック症状は危険。急激な血圧低下で意識を失う。

117回 D-9

アンチコドンを持ちアミノ酸と結合するのはどれか。 1 つ選べ。
a ATP
b cAMP
c リボソーム RNA
d トランスファー RNA
e メッセンジャー RNA

解答:d

解説:

アンチコドン:トランスファーRNAにある3つの連続した塩基。メッセンジャーRNAの3つの延期(コドン)に対応してしている。これらが結合してアミノ酸を作る。

117回 D-16

最も遅い時期に起こるのはどれか。 1 つ選べ。
a 小泉門の閉鎖
b 大泉門の閉鎖
c 蝶形後頭軟骨結合の癒合
d 蝶形骨間軟骨結合の癒合
e 蝶形篩骨軟骨結合の癒合

解答: c

解説:

a 小泉門の閉鎖      ⇒ 3か月
b 大泉門の閉鎖      ⇒ 1才半
c 蝶形後頭軟骨結合の癒合 ⇒ 20才
d 蝶形骨間軟骨結合の癒合 ⇒ 出生時に終わる
e 蝶形篩骨軟骨結合の癒合 ⇒ 7才

117回 D-17

健常成人の血液の pH 維持に直接関与するのはどれか。 2 つ選べ。
a 肺
b 骨 髄
c 腎 臓
d 脾 臓
e 副 腎

解答: ac

解説: 

基本人体は弱アルカリ性でできていますが生きていると「酸」ができます。

腎臓で余分な酸を尿として出して重炭酸イオンを血液に再吸収してアルカリ性を保ちます。

なので腎臓が正解。

また、二酸化炭素が増えると酸性になりアシドーシスになる。これを防ぐために肺でガス交換し、二酸化炭素を放出します。

117回 D-18

健常成人で、血清中の濃度が最も低いのはどれか。 1 つ選べ。
a IgA
b IgD
c IgE
d IgG
e IgM

解答:c

解説:

a IgA : 15% B細胞から感染時に最初に放出される
b IgD : 0.5%
c IgE: 0.01% アレルギーに関与
d IgG : 一番多い!!75%を占める。細菌とか毒素と結合する力が高い
e IgM : 10%くらい

117回 D-22

ヘモグロビンの酸素解離曲線を右方移動させる因子はどれか。 3 つ選べ。
a pH の上昇
b 体温の上昇
c ヘモグロビン濃度の増加
d 二酸化炭素分圧〈PCO2〉の上昇
e 2,3-ジホスホグリセリン酸〈2,3-DPG〉の増加

解答:b d e

解説:

酸素乖離曲線を右に移動するということは同じ酸素分圧でも酸素ヘモグロビンの割合が少ないということがグラフから分かる。これはつまり二酸化炭素分圧が高い状態だといえる。

なので二酸化炭素が増えた状態はどれかを答えるといい。

b 体温の上昇 は酸素の消費が多いため体温が上がる

e 2,3ーDPGは酸素よりもHbに対する親和性が高い。酸素が少ないので上昇する。

117回 D-26

Ⅳ型アレルギーの検査方法はどれか。 2 つ選べ。
a SW テスト
b 皮内テスト
c Allen テスト
d パッチテスト
e プリックテスト

Ⅳ型アレルギーとは遅延型。細胞性免疫が関わっている。

ツベルクリン型とも呼ばれていてアトピーとか接触性皮膚炎などのアレルギーを引き起こす。

a SW テスト   :皮膚知覚の触刺激を調べる 
c Allen テスト  :麻酔のときに動脈がつまっていないか調べるテスト
d パッチテスト  :皮膚にアレルゲンを直接貼って調べる


e プリックテスト と b 皮内テスト  の違い

皮内テストはプリックテストと比べて感度が高い。プリックテストが陰性のときに皮内テストを行う。

プリックテストは主に1型で使われる。

117回 D-56

口腔粘膜の血管を収縮させるノルアドレナリンを神経伝達物質としているのは
どれか。 1 つ選べ。
a 運動神経線維
b 交感神経節前線維
c 交感神経節後線維
d 副交感神経節前線維
e 副交感神経節後線維

解答:c

解説:

ノルアドレナリン⇒副腎髄質からでるホルモン

a 運動神経線維   ⇒コリン系
b 交感神経節前線維 ⇒コリン系
c 交感神経節後線維 ⇒〇
d 副交感神経節前線維⇒コリン系
e 副交感神経節後線維⇒コリン系

117回 D-84

血液透析療法導入の指標となるのはどれか。 1 つ選べ。
a 葉 酸
b アミラーゼ
c サイログロブリン
d クレアチニン〈Cr〉
e トリグリセリド〈TG〉

解答:d

解説:

クレアチニンは腎臓機能に関する指標。下3つを点数化して60点以上になった時に長期透析療法への導入適応とする。

・症状、初見、むくみとか

・クレアチニン Cr

・日常生活の障害の程度

117回 D-90

強制呼出曲線を図に示す。


1 秒率を求めよ。
 ただし、小数点以下第 1 位の数値が得られた場合には、四捨五入すること。

解答:80

解説:

強制呼出曲線:思い切り息を吸って一気に吐き切る。この量を調べる。努力肺活量とよばれるもの。

1秒率:肺機能を調べるためのもの。深く息を吸って一気に息を吐き出した空気量に対し最初の1秒間で吐き出した量の割合のこと。70%以上が正常。

1秒率=1秒量÷努力肺活量×100=(7000-3000)÷(7000-2000)×100=0.8

116回 A-2

歯肉溝滲出液中の抗体で最も多いのはどれか。 1 つ選べ。
a IgA
b IgD
c IgE
d IgG
e IgM

解答:d

解説:

a IgA:血液中に80%
b IgD:形質細胞への分化に関与。B細胞の細胞膜上にある
c IgE:アレルギーに関与
d IgG:歯周ポケットに多い。再感染で急増
e IgM:感染の初期に多く見られる

116回 A-8

筋小胞体から放出されて筋収縮を起こすのはどれか。 1 つ選べ。
a Cl-
b Na+
c Ca2+
d Mg2+
e HCO3-

解答:c

解説:

筋収縮に関わるのはCaイオン

116回 A-14

内外 2 層のリン脂質二重層で囲まれ、膜間腔を有するのはどれか。 1 つ選べ。
a ゴルジ装置
b 粗面小胞体
c リソソーム
d リボソーム
e ミトコンドリア

解答:e

解説:

細胞膜はリン脂質二重層。

ミトコンドリアは独立した構造をもった細胞内小器官である。

粗面小胞体⇒リボソームがついた小胞体のこと

116回 A-30

排卵後に基礎体温を上昇させるのはどれか。 1 つ選べ。
a グルカゴン
b バソプレシン
c パラソルモン
d アルドステロン
e プロゲステロン

解答:e

解説:

a グルカゴン :血糖値を上げる
b バソプレシン :水の再吸収を促す
c パラソルモン :副甲状腺からでる。Ca濃度を調節
d アルドステロン :Naの再吸収
e プロゲステロン :女性ホルモン

116回 B-5

横紋筋を構造に含むのはどれか。 1 つ選べ。
a 胃
b 気 管
c 子 宮
d 直 腸
e 横隔膜

解答:e

解説:

横紋筋→骨格筋  と  心筋  と 横隔膜

平滑筋→内臓や血管壁

116回 B-18

軟骨内骨化で形成されるのはどれか。 1 つ選べ。
a 口蓋骨の垂直板
b 後頭骨の後頭鱗
c 下顎骨の関節突起
d 上顎骨の前頭突起
e 前頭骨の眼窩上縁

解答:c

解説:

軟骨内骨化⇒軟骨があるということは関節がある。

膜性骨化⇒板状の骨、頭蓋骨など。

116回 B-19

 血栓形成の原因はどれか。 1 つ選べ。
a 線溶の亢進
b 血小板数の減少
c 血液粘稠度の低下
d 血液凝固因子の減少
e 血管内皮細胞の傷害

解答:e

解説:

血栓⇒フィブリンが血栓を作る。かさぶたのこと。血が止まって凝固している。

a 線溶の亢進:線溶は血栓を溶かす。
b 血小板数の減少:血小板は血液を凝固させる
c 血液粘稠度の低下:ねばねばしている方がかたまりやすい
d 血液凝固因子の減少:減少すると凝固しない
e 血管内皮細胞の傷害:かさぶたを作る

116回 B-30

 Ⅲ型アレルギーはどれか。 1 つ選べ。
a 気管支喘息
b 接触性皮膚炎
c アナフィラキシー
d 自己免疫性溶血性貧血
e 全身性エリテマトーデス

解答:e

解説:

a 気管支喘息:Ⅰ
b 接触性皮膚炎:Ⅳ
c アナフィラキシー:Ⅰ
d 自己免疫性溶血性貧血:Ⅱ
e 全身性エリテマトーデス:Ⅲ

Ⅰ型:アナフィラキシー型⇒即時型。IgEが関与。アレルギー

Ⅱ型:細胞障害型 ⇒IgG,M 自己免疫性血液疾患

Ⅲ型:免疫複合型⇒IgG,M 急性糸球体腎炎、SLEエリテマトーデス

Ⅳ型:遅延型⇒ツベルクリン型 宿主病GVHD ツベルクリン

Ⅴ型:抗受容体抗体型⇒重症筋無力症

116回 B-49

運動神経終末から分泌される神経伝達物質を分解するのはどれか。 1 つ選べ。
a コリンエステラーゼ
b アデニル酸シクラーゼ
c シクロオキシゲナーゼ
d モノアミンオキシダーゼ
e コリンアセチルトランスフェラーゼ

解答:a

解説:

アセチルコリンのこと。アセチルコリンを分解するのはコリンエステラーゼ。

b アデニル酸シクラーゼ:cAMPの濃度調整をする
c シクロオキシゲナーゼ:プロスタグランジンの合成に関与している
d モノアミンオキシダーゼ:モノアミンとはドーパミン、アドレナリンやノルアドレナリン、セロトニンなどの神経伝達物質の総称。
e コリンアセチルトランスフェラーゼ:アセチルコリンの合成に関与

116回 B-57

 安静時のヘモグロビン酸素飽和度と予想される血液酸素分圧〈PO2〉の組合せで正
しいのはどれか。 1 つ選べ。
    酸素飽和度   酸素分圧〈PO2〉
      (%)      (mmHg)
a   100          90
b   90           60
c   75           30
d   60           20
e   50           10

解答:b

解説:

Hb酸素飽和度とはHbと酸素の結びつきを表したもの。S字状の曲線で酸素乖離曲線で表される。

b の 90-60は呼吸不全の診断基準に該当する基準である。

    酸素飽和度   酸素分圧〈PO2〉
      (%)      (mmHg)
a   98          100
b   90           60
c   75           40
d   60           30
e   50           10

116回 B-78

舌尖が生じるのはどれか。 1 つ選べ。
a 第一鰓弓
b 第二鰓弓
c 第三鰓弓
d 第四鰓弓
e 第五鰓弓

解答:a

解説:

a 第一鰓弓:舌前方2/3や上下顎、三叉神経
b 第二鰓弓:外耳・耳管、顔面神経
c 第三鰓弓:舌後方1/3。舌咽神経
d 第四鰓弓:咽頭。迷走神経と反回神経
e 第五鰓弓:痕跡のような。

116回 C-2

脂肪を乳化するのはどれか。 1 つ選べ。
a 胆汁酸
b ペプシン
c リパーゼ
d アミラーゼ
e ビリルビン

解答:a

解説:

a 胆汁酸:胆汁の主成分。リパーゼを活性化させ、中性脂肪を乳化する。
b ペプシン:胃から分泌される。
c リパーゼ:膵臓から分泌される。
d アミラーゼ:唾液から分泌される。
e ビリルビン:胆汁の色素。

116回 C-6

α-1,3 グルコシド結合を主鎖とするプラークの基質成分はどれか。 1 つ選べ。
a ムタン
b レバン
c イヌリン
d デキストラン
e アミロペクチン

解答:a

解説:

グルカンのこと。

a ムタン:α1,3 α1,3はムタンだけ。
b レバン:β2,6ミュータンス連鎖球菌によって作られるグルカンの一種
c イヌリン:β2,6
d デキストラン:α1,6
e アミロペクチン:α1,4 α1,6

116回 C-10

中咽頭の上皮はどれか。 1 つ選べ。
a 移行上皮
b 重層扁平上皮
c 多列線毛上皮
d 単層扁平上皮
e 単層立方上皮

解答:b

解説:

上皮組織の形態を聞かれている。

a 移行上皮:のびちぢみできる(尿路など)
b 重層扁平上皮:摩擦など器械的刺激に強い
c 多列線毛上皮:線毛がある。(気道、気管支など)
d 単層扁平上皮:薄いので物質交換に向いている。(肺胞、血管、胸腺など)
e 単層立方上皮:(甲状腺など)

116回 C-68

ハイドロコロイド材で創面を被覆する目的はどれか。 3 つ選べ。
a 止 血
b 乾燥防止
c 殺菌作用
d 再生上皮の保護
e 瘢痕形成の抑制

解答:b d e

解説:

湿潤療法のこと。

消毒しない、乾かさないというのが従来の傷の治療と異なる。

被覆材で閉鎖して湿潤環境を保つ。

・白血球が傷に集まりやすい

・湿らせているので痛みがでにくい

・かさぶたをつくることなくキレイに治る

・滲出液の中で抗体や表皮細胞やコラーゲンが増えて治りが速い。

116回 C-84

肝臓の解毒能力を評価するのはどれか。 1 つ選べ。
a レノグラム
b ACTH 試験
c 色素排泄試験
d フロセミド負荷試験
e クレアチニンクリアランス

解答:c

解説:

a レノグラム:腎臓の機能を評価
b ACTH 試験:副腎の機能を評価
c 色素排泄試験:静脈に注射した色素が一定の時間内にどれだけ排出されるか。肝臓の解毒作用の働きを調べる。
d フロセミド負荷試験:腎臓の機能を評価
e クレアチニンクリアランス:腎臓の機能を評価

116回 D-6

炎症時に肥満細胞から放出されるケミカルメディエーターはどれか。 1 つ選べ。
a IL-2
b TNF-α
c 活性酸素
d ヒスタミン
e ブラジキニン

解答:d

解説:

肥満細胞や好塩基球はIgE抗体(アレルギー関連。ヒスタミンやセロトニンの放出にも関わる)と関わる。

116回 D-11

血管を拡張させるのはどれか。 1 つ選べ。
a エンドセリン
b バソプレシン
c アルドステロン
d 一酸化窒素〈NO〉
e トロンボキサン A2

解答:d

解説:

血管を拡張⇒血管がやわらかく動脈硬化を防ぐことができる

a エンドセリン:心筋細胞や毛血管内皮細胞からでる
b バソプレシン:水の再吸収に関わる
c アルドステロン:副腎皮質ホルモン。Naと見ずの再吸収に関わる
d 一酸化窒素〈NO〉:血管を拡張
e トロンボキサン A2:血小板凝集作用。

116回 D-18

妊婦が過剰摂取すると催奇形性があるのはどれか。 1 つ選べ。
a ビタミン A
b ビタミン C
c ビタミン D
d ビタミン E
e ビタミン K

解答:a

解説:

ビタミンA⇒脂溶性。体内に蓄積される。

脂溶性ビタミン⇒ビタミンA、D、E、K

ビタミンAを過剰摂取すると水頭症や口蓋裂、胎児奇形の危険性が上がる。

116回 D-19

成人における基準値に性差があるのはどれか。 1 つ選べ。
a 血小板
b 白血球
c 白血球分画
d ヘマトクリット〈Ht〉
e プロトロンビン時間〈PT〉

解答:d

解説:

性差がある⇒性ホルモンが関与している、と推理する。

赤血球関連に作用することが多い。ヘマトクリット値やヘモグロビン値は性差がある。

造血因子であるエリスロポエチンを促すのが男性ホルモンである。

116回 D-33

要介護高齢者において低栄養が疑われるのはどれか。 2 つ選べ。
a BMI :17.0
b 総タンパク〈TP〉 :7.5 g/dL
c アルブミン〈Alb〉 :3.1 g/dL
d トリグリセリド〈TG〉 :100 mg/dL
e 総コレステロール〈TC〉 :170 mg/dL

解答:a c

解説:

★低栄養の基準

a BMI :18.5未満
b 総タンパク〈TP〉 :6.5~8.0g/dl
c アルブミン〈Alb〉 :3.5g/dl 以下
d トリグリセリド〈TG〉 :30~149 mg/dl
e 総コレステロール〈TC〉 :30~149mg/dl

116回 D-62

咬筋運動ニューロンの細胞体が存在するのはどれか。 1 つ選べ。
a 橋
b 延 髄
c 間 脳
d 小 脳
e 中 脳

解答:a

解説:

咬筋運動ニューロン⇒三叉神経の下顎神経の咬筋神経

a 橋:脳神経5(三叉神経)・6(外転神経)・7(顔面神経)・8(内耳神経)
b 延 髄:脳神経9(舌咽神経)・10(迷走神経)・11(副神経)・12 (舌下神経)
c 間 脳:感覚情報を司る自律神経
d 小 脳
e 中 脳:脳神経3(動眼神経)・6(滑車神経)

脊髄は反射を司る

116回 D-67

心胸郭比を評価する検査はどれか。 1 つ選べ。
a 心電図検査
b 心臓超音波検査
c スパイロメトリ
d 胸部エックス線撮影
e 心臓カテーテル検査

解答:d

解説:

心胸郭比⇒胸部X線検査において胸で最も幅の広い部分の長さと心臓の最も幅のある部分の長さの比である。50%未満が正常で50%以上は心拡大。

大きさ的なものが分かる撮影法は胸部X線撮影

DH 32回 午前4

神経細胞を模式図に示す。
神経伝達物質が放出されるのはどれか。 1つ選べ。

a ①
b ②
c ③
d ④

解答:d

解説:

①樹状突起 ②細胞体 ③ランビエ絞輪 ④軸索終末

DH 32回 午前5

食塊が胃から排泄されるまでの経路で正しいのはどれか。1つ選べ。

a 空腸→ 十二指腸→ 回腸→ 結腸→ 直腸
b 十二指腸→ 回腸→ 空腸→ 結腸→ 直腸
c 十二指腸→ 空腸→ 回腸→ 直腸→ 結腸
d 十二指腸→ 空腸→ 回腸→ 結腸→ 直腸

解答:d

DH 32回 午前7

あるアミノ酸の構造を図に示す。


カルボキシル基はどれか。1つ選べ。

a ①
b ②
c ③
d ④

解答:

COOHがカルボキシ基。H2Nはアミノ基。

DH 32回 午前8

有毛細胞が受容器なのはどれか。1つ選べ。

a 嗅覚
b 聴覚
c 痛覚
d 冷覚

解答:b

解説:

a 嗅覚:嗅細胞が受容器
b 聴覚:有毛細胞が受容器。空気の流れを感知するので有毛細胞。平衡感覚も。
c 痛覚:自由神経終末が受容器
d 冷覚:自由神経終末が受容器

DH 32回 午前12

アレルギーの発症機序を模式図に示す。


生じるアレルギーの型はどれか。1つ選べ。

a Ⅰ型
b Ⅱ型
c Ⅲ型
d Ⅳ型

解答:a

解説:

IgEとくればⅠ型アレルギー。アナフィラキシー型アレルギー

Ⅱ型は細胞障害型(IgM、IgGが関与)、Ⅲ型は免疫複合型(IgM、IgGが関与)、Ⅳ型は細胞性免疫ツベルクリン型

DH 32回 午前15

血管障害、出血および止血・血液凝固の過程を下記に示す。

①の異常を示すのはどれか。

a 壊血病
b 血友病
c 再生不良性貧血
d 特発性血小板減少性紫斑病

解答:b

解説:

a 壊血病:ビタミンCの欠乏による
b 血友病:血友病Aは第Ⅷ因子の欠乏、Bは第Ⅸ因子の欠乏
c 再生不良性貧血:骨髄の細胞が障害されることによって赤血球、白血球、血小板などの血液の成分が作られなくなることによる。
d 特発性血小板減少性紫斑病:血小板の数の減少による。

DH 32回 午前29

歯肉の炎症の急性期に歯肉溝滲出液で多くみられるのはどれか。1つ選べ。

a 好中球
b 破骨細胞
c リンパ球
d マクロファージ

解答:a

解説:

炎症の急性期といえば好中球!マクロファージは炎症が少しおさまる後期や慢性期に多い。

DH 32回 午前30

水に難溶性の多糖はどれか。1つ選べ。

a ムタン
b レバン
c イヌリン
d デキストラン

解答:a

解説:

a ムタン:ミュータンス連鎖球菌がスクロースを分解して作る不溶性の多糖である
b レバン:フルクトースからなる多糖類。水溶性
c イヌリン:フルクトースの多糖類で末端にグルコースが結合している。水溶性
d デキストラン:グルコースからのみなる多糖類。水溶性

DH 32回 午前49

血管迷走神経反射でみられる症状はどれか。2 つ選べ。

a 過呼吸
b 血圧低下
c 心拍数の減少
d 手足のしびれ

解答:b c

解説:

迷走神経は副交感神経。心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などがみられる。

副交感神経を含む脳神経は動眼神経、顔面神経、迷走神経、舌咽神経

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DH 32回 午後1

中枢神経を模式図に示す。
体温調節中枢が存在するのはどれか。1 つ選べ。

a ①
b ②
c ③
d ④

解答:①

解説:

体温調節は視床下部の間脳。視床下部は①

②小脳⇒運動

③脊髄⇒中枢神経

④延髄⇒呼吸や消化管の運動、嚥下など

DH 32回 午後3

細胞質基質で行われる代謝はどれか。1 つ選べ。

a 解糖
b β酸化
c 電子伝達系
d クエン酸回路

解答:a

解説:

解答はATPを産生する過程で細胞質基質で行われる。

bcdはミトコンドリア。

DH 32回 午後4

活性型ビタミンD3 の合成過程を図に示す。
①の反応が行われるのはどれか。1 つ選べ。

a 肝臓
b 小腸
c 腎臓
d 皮膚

解答:c

解説:

DH 32回 午後12

口腔粘膜の病変を模式図(細胞性反応を除く)に示す。
矢印の変化はどれか。1 つ選べ。

a 潰瘍形成
b 色素沈着
c 上皮肥厚
d 水疱形成

解答:a

解説:

図から粘膜や皮膚が欠損していることが分かる⇒潰瘍

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